チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

KRISTY クリスティ

オリバー・ブラックバーン監督作「KRISTY クリスティ」("Kristy" : 2014)[DVD]

休暇に大学でただ一人居残りをする事になった女子大生が、カルト集団の標的にされ、孤立無援の状況の中、死闘を繰り広げる様を描くホラー作品。

 

勤勉な大学生のジャスティンは感謝祭の休暇に際し、飛行機代を惜しんで、両親の暮らす実家には帰省せず、寮に留まる事を決意し、母にそれを連絡する。休暇中は学生達が皆挙って帰省する事から、ジャスティンは恋人のアーロンに一緒に残る様に請うが、アーロンは家族の為に帰省せざるを得ない事情を説き、ジャスティンに理解を求める。ジャスティンはアーロンが車で発つのを見送る。寮にはジャスティンと親友ニコル、警備員ウェインのみが残る。ところが夜になり、ニコルが家族から連絡を受け、急遽帰省する事になる。ニコルは一人で居残りするジャスティンを慮り、息抜きする様に促すと、自らの車を貸す。

翌日、ジャスティンは無人の寮で孤独を紛らわす様に自由気ままに時を過ごす。その夜、ジャスティンは雨の降りしきる中、ニコルの車でコンビニに買い物へ行く。ジャスティンは店内でフードを被った挙動不審で不気味な女と遭遇する。その女バイオレットは、会計中のジャスティンに割り込み、店員に執拗にサングラスの値引きを求める。ジャスティンは面倒を避ける為に自らが支払う意向を示すが、バイオレットはそれを拒む。ジャスティンは親切のつもりがとんだ災難だと告げる。バイオレットはその言葉に不快感を露わにすると「クリスティ、見つけた」と呟いた後、店を出て、古めかしい車に乗って走り去る。

帰り道、ジャスティンは霧の深い路上に停車している先ほどの車と危うく衝突しそうになる。バイオレットは結露した後ろの窓に"K"の文字を描く。慄いたジャスティンは道を塞ごうとするその車を躱して、大学構内に逃げ込むと、ウェインに不審な人物と遭遇した事を伝える。

ジャスティンはアーロンに連絡し、一人で居残りしている事を伝える。アーロンはジャスティンの身を案じ、戻る意向を示すが、ジャスティンは遠慮して大丈夫だと伝える。一方、ウェインは不穏な気配を察知し、門番のデイブに気を付ける様に連絡する。

ロビーでうたた寝していたジャスティンは、人の気配を察知して目を覚ますと、照明の不具合で明滅を繰り返す寮内をウェインを探して歩き回る。ジャスティンは自室に何者かが侵入した痕跡を見つけると同時に、ラップトップで女が惨殺される様子を撮った動画が再生されているのに気付く。その途端、ネットが切断され、画面を"K"の文字が覆い尽くす。そこへ背後からカッターナイフを持ったバイオレットが現れる。ジャスティンはその場から逃走を図るが、更にアルミのマスクとフードで顔を覆った男達が現れ、ジャスティンの行く手を阻む。

ジャスティンは警備室に逃げ込み、電話で助けを求めようとするが、電話線が切断されている事に気付く。その時、寮の全域が停電させられ、更に、警備室に戻ろうとしたウェインが、ジャスティンの目の前で覆面男にバットで殴り殺される。そこへバイオレットが覆面男達を率いて現れ、ジャスティンに対し、狩りの始まりを告げると共に、神の元へ走れと命じる。

ジャスティンはバイオレットに加え、それぞれハンマー、ナイフ、バットを持った三人の覆面男達から逃げ惑う。ジャスティンはニコルの車が壊され、使い物にならない事を知ると、皿洗いのバイトで勝手知ったる厨房に逃げ込む。ジャスティンは覆面男達を撹乱すると、屋外の立体駐車場へ移動するが、そこに停車した警備車両の中でデイブの死体を見つける。

ジャスティンは追ってくるバイオレット達から逃れ、メンテナンス係のスコットが住む小屋へ駆け込み、助けを求める。スコットはショットガンを持ち出すと、深い霧で見えない敵に対して威嚇発砲を行う。その時、スコットの愛犬が霧の中に駆けていき、覆面男達に殺される。憤慨したスコットは敵に殺意を抱き、霧の中へ向かっていく。ジャスティンはスコットの携帯で通報しようとするが、その矢先にスコットが覆面男達に捕らえられ、小屋の前のブランコで首を吊られて殺される。

ジャスティンは小屋から脱出すると、911に通報し、大学構内で人殺しのカルト集団に追われており、鍵を所持している図書館に逃げ込む事を伝える。しかし、その電話はバイオレットに繋がっており、ジャスティンの居場所が知られると同時に、携帯のネットワークが切断される。間もなく、バイオレット達は図書館に侵入し、暗闇の中、ジャスティンの捜索を始める。ジャスティンは携帯のアラームでバイオレット達を陽動し、その隙に屋上へ逃れるが、バイオレット達に企てが察知され、追い詰められる。ジャスティンは自分がクリスティでは無い事を伝え、バイオレットに自分を付け狙う真意を尋ねる。バイオレットはジャスティンの綺麗な髪と良い車を、悪し様に挙げると、ジャスティンに詰め寄る。ジャスティンは屋上から、茂みの中に飛び降りる。

負傷を免れたジャスティンは、大学の出口に向かう。その時、アーロンが車で構内に入ってくる。アーロンはバイオレットをジャスティンと誤解して、後を追う。ジャスティンはそれを止めようとするが、アーロンは待ち伏せしていた覆面男にナイフで刺されて殺される。それを目の当たりにしたジャスティンは、アーロンの車で逃走を図るが、ハンマーを持った覆面男が飛びかかって、フロントガラスを割ろうとする。ジャスティンは車を柱に衝突させ、覆面男を圧殺すると、アーロンのバッグを持って構内のレクリエーションセンターに逃げ込む。

ジャスティンがアーロンの死を悲嘆する間もなく、バットを持った覆面男がやってくる。ジャスティンは覆面男をプールで待ち伏せし、不意を襲って突き落として溺死させる。ジャスティンは覆面男のバットを奪うと、更衣室へ向かい、バットに釘を巻きつける。間もなく、ナイフを持った覆面男がやってきて、仲間の死を確認すると、更衣室にジャスティンを探しに行く。ジャスティンはアーロンの所持していたボイスレコーダーに自分の声を吹き込み、それをシャワー室に仕掛ける事で覆面男を誘き寄せると、背後から釘バットで殴り殺す。その時、男の携帯にバイオレットがメールで連絡を入れ、状況を尋ねる。ジャスティンがクリスティを殺したと応えると、バイオレットは引き揚げる様に促すと共に、グループの専用サイト"FOLD"(羊の囲い)にデータをアップした事を報せる。ジャスティンはFOLDにアップされた若い女性を殺害する様子を収めた動画の数々と、「キリストの信奉者たるクリスティを殺せば神も殺せる。クリスティを探して恐怖を味わわせた後に狩る。どんな法も神も彼女達を守れない。」という声明を見て、全米各地に展開するという彼らのグループが、女子大生連続殺人の実行犯だと確信する。

クリスティは備品の薬剤と火薬を持ち出し、それらを混合させると、男から奪ったマスクとフードを着用し、仲間を装って、車で待つバイオレットの元へ向かう。ジャスティンはバイオレットの隙を突いて、薬品を浴びせ、ガソリンをかける。炎に包まれたバイオレットは悶え苦しんだ後に焼死する。ジャスティンはその様子を撮影した動画をFOLDにアップすると、「狩りは終わった。奴らの負けだ。」と投稿する。ジャスティンは自らが死に、クリスティになったのだと述懐する。その後、警察はジャスティンが入手した携帯に収められていた情報を元に、儀式殺人に関わるカルト集団が複数の州に存在する事実を掴み、捜査を続ける。その一方で、カルト集団による惨劇は尚も繰り返される。

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