チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

「ネオン・デーモン」の終盤のブッコミ方はコーヒー噴く事必至の草生えまくる超展開で「目」が離せない。

昨日は新年最初の映画館参りをして、ニコラス・ウィンディング・レフン監督による期待の新作「ネオン・デーモン」を観てきた。監督の作品はこれまでに「ブロンソン」「ドライヴ」「オンリー・ゴッド」を観た程度だが、今作はそれらとはまた一味違った、されどレフン節全開の上質な変態系サイコ・ホラーに仕上がっていて概ね満足した。ストーリーより、映像美や音楽によるシュールな雰囲気で圧倒する感じの作品だから、一般受けはしないだろう。その辺がRottenなどの評価がイマイチな所以かも知れない。それにしても、「モデル業界の闇を描く~」的な宣伝の仕方は本作の内容をミスリードしているから相応しくないと思う。元々そうなのか、日本の配給会社が謳い文句を考えたのかは知らない。そういった情報に基づいてストーリー性を期待すると大きく肩透かしを食らうのでは無いか。終盤になると、それまでの緊張感漂うプロットが前フリだったと言わんばかりの怒涛の超展開が繰り広げられるのだが、ネタのブッコミ方が素晴らしくて、割とマジでコーヒー噴いた的な苦笑必至である。とまれ、映画館で観るには持って来いの怪作でレフン監督がより一層好きになった。エル・ファニングはこれを撮った頃は17歳くらいだろうか。さすがにファニング自体のヌードは無かったが、早くも官能シーンに挑戦しているし、今後も目が離せない。さて、今年公開予定の作品も面白そうなラインナップばかりで、限られた予算でどれを観るべきか悩ましいよなぁ。

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