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チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

ヴィジョン/暗闇の来訪者

映画鑑賞記

ケヴィン・グルタート監督作「ヴィジョン/暗闇の来訪者」("Visions" : 2016)[DVD]

交通事故に因るPTSDを患う女が、妊娠を機に移住した先の家で、幻覚や幻聴を伴う不可解な霊的現象に見舞われ、窮地に追いやられていく様を描くスーパーナチュラル・ホラー作品。

 

イヴリーはロサンゼルスで夫デヴィッドと共に暮らしていたが、ある夜、夜道を車で走行中に交通事故に遭う。イヴリーは致命傷を免れるも、対向車に乗っていた夫妻の赤子が死んだ事を知り、PTSDを患う。それから一年後、デヴィッドは全財産を注ぎ込んで、風光明媚な渓谷にあるぶどう園付きの物件を購入し、ワイン醸造を始める事でイヴリーと共に再出発を果たす。期せずして妊娠したイヴリーは、それを機にこれまで服用していた抗うつ剤を絶つ。

新生活が始まって間もなく、イヴリーはどこからともなくケトルの笛音が生じるのを聞く。その夜、イヴリーとデヴィッドは近隣の住民を招いて、パーティを開く。地域の有力者でワイン醸造を営むナポリは二人を歓迎する。パーティにはイヴリーの親友アイリーンも駆け付ける。程なく、有力なバイヤーのヘレナが現れ、イヴリーは接待に応じる。ヘレナは夫妻の前に住んでいたポーター家には無理だったと説くと共に、誰にも明かしていないはずのイヴリーの妊娠についても何故か言及する。その後、ヘレナは手洗いに屋内へ上がると、寝室で取り憑かれた様な不気味な振る舞いを見せ、再び赤子について意味不明な言葉を口走る。イヴリーが声をかけると、ヘレナは血相を変えて帰っていく。その夜、イヴリーはベッドで腹部が血塗れになる不可解な悪夢を見て目を覚ます。

イヴリーは町の病院で医師マシソンによる定期検診を受けた際に、ヨガ教室を勧められ、早速通い始める。イヴリーはそこで同じく妊娠三ヶ月のセイディと意気投合する。イヴリーは自宅の裏の廃墟や、隣の敷地の不穏な様子について案じるが、デヴィッドは問題が無いと諭す。その夜、イヴリーは自宅の前に車が停まり、黒いフードを被った不審者がドアの前に立っているのを目の当たりにする。しかし、デヴィッドが確認すると、なんら痕跡は無く、断薬の影響を疑う。

翌日、セイディはイヴリーの体験に理解を示し、それが母の勘に因るものだと説く。イヴリーは過失では無かったものの交通事故で赤子を死なせたのに伴い、飲み始めた抗うつ薬を止めた事を打ち明ける。セイディは母体に悪い為にそれが正しいと説く。イヴリーは帰宅するや否や、ドアを激しくノックする音、屋内に捨てられた拳銃、ワインが勝手に破裂するなどの現象に見舞われる。デヴィッドがイヴリーの悲鳴を聞きつけ、戻ってくると、全てが元通りになり、隣家でオリーブ油の精製を営むレオが挨拶に訪ねてくる。

デヴィッドはイヴリーの幻覚症状が重篤だと判断し、イヴリーをマシソンの元に連れて行く。マシソンは症状を緩和する為に服薬を勧めるが、イヴリーは副作用を怖れてそれを拒む。デヴィッドは次に幻覚を見たら服薬する様にイヴリーに約束させる。

イヴリーとデヴィッドはセイディと夫ベンを夕食に招く。セイディは服薬は絶対に駄目だと念を押す。イヴリーは自分が見たものが妄想の類では無く、家がおかしいのだと訴える。セイディは家が何かに憑かれている可能性を指摘する。翌日、イヴリーはセイディと共に不動産屋を訪ね、事情を聞く。不動産屋は超常現象に結びつく様な事象が無い事、廃墟に関する記録が無い事、元々農地にあった厩舎をポーター家が許可を得て家屋にした事を明かす。

その後、イヴリーは再び不可解な幻覚と幻聴に見舞われ、デヴィッドに霊的な存在の関与について訴える。デヴィッドはトラウマから未だ立ち直れていないのだと諭し、慰めるが、イヴリーはデヴィッドの姿すら幻覚と見紛う様になり、遂には逃げようとしてガラスを突き破り、負傷する。

イヴリーは約束通り、服薬を再開する。それを機に幻覚や幻聴は消え、胎内の赤子は順調に育っていくが、イヴリーはセイディと連絡を取り合う事すら無くなり、ぼんやりと日々を過ごしていく。ある日、イヴリーは行きつけのカフェでセイディと再会し、服薬を再開した事を明かす。セイディはそれがイヴリーの為にならず、得するのはデヴィッドだと指摘する。その矢先に、イヴリーは店の前で見知らぬ女を見送るデヴィッドの姿を目の当たりにする。デヴィッドに不信感を抱いたイヴリーは、デヴィッドの部屋の書類を探り、オカルト的な資料の数々を見つける。

程なく、ジェーン・ポーター宛に図書館から未返却書籍の催促状が届く。イヴリーはそこに並んだ大量の悪霊関連の書籍を見て、直ちにジェーンに連絡すると、家での経験との関係を尋ね、自らも同じ様な経験をしながら信じてもらえないのだと訴える。ジェーンは自らも同じだった事を明かす。それを受け、イヴリーは服薬を止める。その矢先に、イヴリーは再び笛音や窓ガラスが割れる等の現象に見舞われる。

イヴリーはヘレナの元を訪ねると、ジェーンと同じものが自分にも見える事を明かす。ヘレナは協力を買って出ると、早速イヴリーの家に同行する。ヘレナは自らが感性が鋭敏な為に、意識が人や場所に繋がる経験をするのだと説くと、パーティの夜に寝室で激しい怒りや恐怖が渦巻くのを感じた事を明かす。イヴリーはかつて幻覚を見た廃墟の池にヘレナを招く。ヘレナは力を合わせて存在を受け入れる様にイヴリーに促す。その途端、池の中から大柄な男が姿を現し、二人は屋内に移る。ヘレナはかつてその土地に染み付く程の酷い何かがあったのだと推測し、凶悪な暴力行為は霊的現象となって、時空を超えて反響するのだと説く。イヴリーは離席した矢先に超常現象に見舞われ、更にヘレナが心臓発作を起こす。ヘレナは自らの勘違いと、原因がイヴリーにある事を告げ、絶命する。

ヘレナが病院へ搬送される際、イヴリーは近隣で使用人として働く女が掲げる奇妙な人形について尋ねる。女はそれがお守りによるお祓いであり、邪悪な力が蔓延っており、イヴリーが来てからより強力になったと説く。イヴリーは資料の件をデヴィッドに問い質す。デヴィッドは使用人達が迷信に被れていて置いていく物であり、イヴリーに悪影響を及ぼすのを恐れて黙っていた事を明かす。イヴリーは証拠を探す意向を示し、デヴィッドの制止を振り切って家を出る。

翌日、イヴリーは自宅の敷地がその昔、ナポリ家の土地だった事を頼りに、ナポリ醸造所を訪ねる。ナポリは100年以上前、渓谷一番だった屋敷が廃墟になった経緯を明かす。曽祖父が建てた屋敷に、ナポリ家は移り住んだ直後から笛音やノックなど不可解な現象に見舞われた。結局、家族は去る事になり、曾祖母が屋敷に火を放ったが、その前に霊媒師を雇ってお祓いしたという。ナポリ霊媒師が霊と交信する際にトランス状態で書き殴ったスケッチの数々をイヴリーに見せる。イヴリーはそこに描かれているのがデヴィッドの死だと確信すると、直ちに家に引き返す。

夜、イヴリーが帰宅すると、デヴィッド、アイリーン、マシスン、更にデヴィッドが会っていたセラピストのランバートがイヴリーを待ち受け、皆で支援を申し出る。イヴリーは直ちに家を離れるべきだと訴える。その時、キッチンでお湯を沸かしていたケトルが笛音を上げ始める。イヴリーは部屋の様子から、これまでの霊的現象が今日の出来事を暗示していたのだと悟り、皆に逃げる様に訴える。その時、ドアのノックの後、黒いフードを被ったセイディがベンと共に訪ねてきて、病院に行く途中で破水した事を告げ、助けを求める。イヴリーは悲惨な出来事が時空を超えるというヘレナの言葉をデヴィッドに伝えると共に、ナポリ家もポーター家も今夜起きる出来事を見ていたのであり、その被害者は自分達だと訴え、通報しようとする。その矢先に、セイディが拳銃を、ベンがライフルを持ち出して、イヴリー達を居間に集める。逃走を図ったランバートがベンに射殺され、マシスンはイヴリーがセイディから取り上げようとした拳銃の暴発で死ぬに至り、これまでにヴィジョンで見てきた出来事が現実になっていく。デヴィッドはセイディから包丁を取り上げようとし、もみ合いの末にセイディの腹に突き刺す。しかし、その腹は偽物であり、セイディは包丁をデヴィッドの腹に刺し返し、深手を負わせる。アイリーンもまたベンに射殺される。イヴリーは逃走を企て、廃墟に駆けつけたレオに助けを求めるが、レオはベンに射殺され、池に沈む。イヴリーはセイディ達に捕らえられ、屋内に連れ戻されると、ベッドに縛り付けられる。

セイディはようやく授かった赤子を、イヴリーが事故で奪った事を恨んだ末に、ネットでイヴリーの妊娠を知り、赤子を奪って自らの子として迎え入れようと閃いた事を明かす。セイディはイヴリーの腹をメスで切り裂き、赤子を取り出そうとする。イヴリーはそれに必死で抵抗するが、その最中、悪夢で見た同じ場面が脳裏を過り、それに倣って、腕を縛り付けた金属飾りを力づくでもぎ取ると、それでセイディの喉を切り裂いて殺す。激昂したベンがセイディの首を締めて殺そうとする。そこへデヴィッドが駆けつけ、拳銃でベンを射殺する。イヴリーとデヴィッドは共に一命を取り留める。後日、二人が手放したその家に、不動産屋が新たに夫妻を招く。

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