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チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

ブラック・シー

ケヴィン・マクドナルド監督作「ブラック・シー」("Black Sea" : 2014)[BD]

一攫千金を狙う潜水艦乗りの男達が、大戦中に黒海に沈んだUボートに積まれていたとされる大量の金塊を求めて、決死の航行に挑む様を描くスリラー作品。

 

30年のキャリアを持つ潜水艦の操舵手ロビンソンは、海軍を退役した後、海洋サルベージ事業を担うアゴラ社で10年以上献身的に働いていたが、それが災いして妻クリシーは一人息子マーティンを連れてロビンソンの元を去り、金持ちと再婚する。そんな折、更に追い打ちをかける様に、ロビンソンはアゴラ社から僅かな慰労金と引き換えに突然解雇され、途方に暮れる。同じくアゴラ社を解雇された親友カーストンは、有能なロビンソンに対するアゴラ社の仕打ちに憤り、自らが解雇直前に黒海で見つけたという一攫千金のネタについて明かす。

1941年、ナチス財政破綻する直前、ソ連は中立だったが、スターリンはドイツの侵攻を懸念していた。ヒトラーはそれを利用し、ソ連に8000万ライヒスマルクに相当する金塊の融資を要求した。数週間後、ヒトラー独ソ不可侵条約を破り、ソ連に侵攻した。1950年代、ソ連の政治局高官の間である噂が囁かれる様になった。実はスターリンは融資に応じており、Uボートで二トンの金塊を積んで送り出したが、ヒトラーの元には届かなかったというのである。80年代、ジョージア沿岸で海嶺が発見され、その後、アゴラ社は海嶺の水深90メートルでUボートを発見した。2008年、アゴラ社はジョージアに取引を持ちかけ、同意を得た。ところが一ヶ月後にロシアとジョージア間で紛争が起き、海嶺の領有国が曖昧になった。ロシアは取引の件を、ジョージアは場所を知らず、またアゴラ社は紛争が収まらなければ動けない。そこでロビンソンの技能を用いて、潜水艦でUボートを探し出し、金塊を引き揚げようというのである。

ロビンソンは親友ブラッキーと共に、銀行家ダニエルズによる紹介を得て投資家ルイスと会うと、Uボートの金塊について明かし、その為に潜水艦及び英国人とロシア人の乗員を手配する費用を要請する。ルイスは利益が4000万ドル以下なら四割、それ以上の分については二割の取り分を要求する。ロビンソンはそれを承諾し、交渉が成立する。ロビンソンはブラッキーと共に乗員の選出を始め、カールトン、海軍出身のレイノルズとピータース、潜水担当にフレイザーとギッテンズ、電気担当にレフチェンコ、エンジン担当にザイツェフ、ソナー担当にババ、海図担当にモロゾフを充てがう。加えて、ダニエルズもまたルイスから同行を命じられ、12人の乗艦が決定する。カーストンが音信不通になって程なく、ロビンソンのアパートに根無し草の18歳の少年トビンがやってきて、世話になっていたカーストンが借金に充てる保険金の為に自殺した事を報せる。ロビンソンはカーストンの穴をトビンで埋める事を決意する。

ロビンソン達はセバストポリで年季の入った旧式の潜水艦を入手すると、早速、状態の確認と航行に必要なメンテナンス及びテストを総掛かりで行う。一連の作業が終了すると、ロビンソンはそれぞれに不遇を強いられる自分達が反撃に出てやろうと訴える事で、皆を奮起させると、ルイスの取り分を除いた残りを皆で平等に山分けする意向を示す。ダニエルズは誰かを排除して取り分を増やそうという者が現れかねないと指摘し、翻意を促す。

潜水艦は出港して程なく、潜航を開始する。ロビンソンはエンジン室のザイツェフの手伝いをトビンに命じる。フレイザーはロシア人達と取り分が同じ事に対する不満を抱き、ロシア人グループに敵意を露わにする。トビンは関係を持った女が子を宿している事をロビンソンに明かす。ロビンソンは生まれてくる子供に裕福な暮らしを与えてやれるとトビンを励ます。

潜水艦はロシアの駆逐艦を首尾よくやり過ごすなどして潜航を続け、Uボートの真上に到達するが、エンジン室で燃料漏れの修理を余儀なくされる。一方、英国人グループとロシア人グループで、一触即発の事態が生じる。そこへ痺れを切らしたロビンソンが割って入り、金塊の山分けに不満な者を艦から追い出すと釘を刺す。ダニエルズは再度、分配を見直す様に要求するが、ロビンソンはそれを無視する。

腹に据え兼ねたフレイザーは、エンジン室の騒ぎを聞きつけると、そこでミスをしたトビンを叱るブラッキーを非難し、口論の末にブラッキーをナイフで刺す。その時、ブラッキーがもたれかかったバケツに汲んだオイルが溢れて引火し、爆発を招く。艦はドライブシャフトとバラストタンクを破損して、海底に沈む。ブラッキーとギッテンズは焼死、ロビンソンは衝撃で頭部を強打して負傷する。

ロビンソンは18時間の昏睡の後、目を覚ます。ロシア人グループは水を確保し、艦の英国人グループとは反対側を占拠する。ロビンソンはモロゾフを説得し、現在地を推測する。ロビンソンは、その艦がUボートを基に設計されている事から、目的のUボートからドライブシャフトを回収すれば海底から脱出できる事を明かすと、その為には全員が必要だと説き、フレイザーに反発するババ、ザイツェフ、レフチェンコと話を付ける。

ソナーが壊れた事から、艦内から打撃音を発する事で、その反響をババが分析し、100メートル先で海底から何かが突き出ている事を掴む。Uボートの確証は無いながらも、ロビンソンはフレイザー、ピータース、更にスキューバ経験があるというトビンを潜水員として送り出す。フレイザー達は漆黒の闇に覆われた海底を進み、やがて泥に埋もれたUボートを発見する。三人は艦内で白骨化した無数の遺体と共に大量の金塊を発見し、シャフトと共に回収する。

シャフトと共に金塊を満載したカートを、自艦からケーブルで牽引するが、その重量故に困難を極める。ダニエルズはシャフトを優先し、金塊を諦めるべきだと主張するが、ロビンソンはそれを聞き入れず、牽引を続けさせる。しかし、無茶が祟ってカートが崖で傾く。ピータースはそれを立て直そうとして崖から転落し、帰らぬ人になる。フレイザーとトビンは辛うじてカートを自艦に搬送する。

航行に9人必要な事から、ロビンソンは欠員にダニエルズを充てがう意向を示す。ダニエルズはそれに難色を示し、ロビンソンにこれまで伏せていた秘密を打ち明ける。それにより、出資やカーストンを買収して儲け話を吹き込んだ件を含め、全てを仕組んだのがアゴラ社であり、同社がジョージアとは既に話を付け、ロビンソン達は海上に出た途端に海事法違反で逮捕される手筈になっている事が判明する。ロビンソンは憤慨すると同時に、トビンを巻き込み、大勢を死なせた事を嘆く。

ロビンソンは皆に真実を知らせると、アゴラ社が待ち受けている東に向かう事を止め、南下してトルコ北方のサムスンに向かう決断を下す。モロゾフ達は浅瀬があり危険な事、バッテリーが半日余りしか保たない事を上げ、翻意を促す。ロビンソンはアゴラ社や銀行家といった連中に食い物にされるだけの人生はもう真っ平だと説き、是が非でも金塊を持ち帰る決意を示すと、シャフトの修理を始めさせる。

ロビンソン達は搬入した金塊4.3トンが1億8千万ドル余りに相当する事を確認する。ダニエルズはエンジン室でフレイザーの手伝いを命じられる。フレイザーはピータースの死に責任を感じ、金塊を持ち帰ったのは間違いだったとロビンソンを批判する。

エンジンが再始動すると、艦は浮上に成功し、海底から離脱する。ところが程なく、海図の不備から艦が浅瀬に入り込み、一行は迂回か浮上かの選択を迫られる。ロビンソンは前方の狭い谷を抜けられれば大幅な近道になる事を知ると、モロゾフの無理だという指摘を聞き入れず、谷の通過を決意する。フレイザーは金に目が眩んでいると非難するが、ロビンソンは銃を手にして、皆に服従を強いる。

艦は谷に進入し、極限の状況下で航行を続ける。ダニエルズはこのままでは全員が死ぬが、一人減れば浮上せざるを得なくなると説き、ザイツェフを殺す様にフレイザーを唆す。その直後、艦体が岩盤に接触する。フレイザーは圧力計を弄る事で不意を突き、ザイツェフを殴り殺す。ダニエルズはロビンソンが正気を失っていると詰り、浮上を要求する。ロビンソンは怒りに任せてダニエルズに銃を突きつける。トビンもまたダニエルズを支持する。その時、レフチェンコによる復旧作業中に爆発が生じ、艦は急速に沈没を始める。間もなく圧壊深度に達すると、艦体の破損とエンジン室からの浸水が始まる。

ロビンソン達は総出になって止水を試みる。その最中、出水でトビンが吹き飛ばされ、気絶する。ロビンソンはトビンをエンジン室から担ぎ出し、蘇生処置を行う。ダニエルズはエンジン室のハッチを閉めて遮水する事で、レイノルズ、フレイザー、ババを見殺しにするが、ハッチで服を挟んで身動きが取れなくなる。モロゾフは助けを求めるダニエルズを無視して退避する。

ロビンソンはトビンの蘇生に成功する。ロビンソン、トビン、モロゾフは操舵室に集うが、浸水はすぐそこまで迫る。ロビンソンは脱出スーツが三着ある事を明かす。モロゾフはそれを黙っていた事を責め立てる。ロビンソンは成功を信じていたと弁解するが、モロゾフは全員を騙していたロビンソンこそ、アゴラ社や銀行家連中より卑劣だと非難する。ロビンソンは二人にスーツを着る様に促し、トビンには息子の傍にいてやるのが大事だと説くと、自らは艦内で発射管を操作し、二人を海面へ浮上させる。ロビンソンは射出を終えると、金塊の山に腰掛けて一服し、妻子と過ごした幸せな日々を思い出しながら最期を待つ。程なく、トビンとモロゾフの傍に、ロビンソンが射出した、金塊の一部と共に妻子の写真を詰めたスーツが浮上する。

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