チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

私の扇風機が相次ぐ虐待でいよいよ壊れる寸前にまで達し悲鳴を上げているのが聞こえる。

普段、自室に引き篭もってばかりの私は、一日の大半をベッドの上で座って過ごしているから、自ずとカラダが鈍ってしまう。さすがにそれは良くないと自分でも分かっており、時折、無性にカラダを動かしたくなる衝動に駆られ、即興のダンスや格闘術などアクロバティックでキ印染みた運動を始める事がある。昨日も丁度そんな風に「オラッシャァー!」と叫びながら蹴りを繰り出したところ、バランスを崩して空を切るはずの脚が傍にあった扇風機を直撃してしまった。その際、扇風機は倒れた衝撃で網を支持するプラスチックのカバーが割れ、そのままでは網が装着できない状態になってしまった。更にぶつけた私の踵もダメージを負い、出血してしまった。私は自分の愚劣さに激しく嘆息しながら、カバーをセロハンテープで修繕して網を付け直し、出血部には絆創膏を貼る事で、この虚しい一人芝居に幕を引いた。扇風機は一応問題無く使用できる事を確認したが、これまで何度となく倒してきたせいであちこちが割れており、虐待の加害者である私が言うのもどうかと思うが、酷く見窄らしい有様だ。ちなみに冬でも扇風機を傍に置いている理由は、洗濯物を乾かすのは部屋干し一択であり、その際に扇風機を使用するのがマストだからである。唯でさえ狭い汚部屋で扇風機にスペースを割くのは邪魔臭くて仕方ないのだが、使わない時に仕舞っておく場所も無いから普段から置きっぱなしになっている。今回、危うく壊れかねない状況に至り、扇風機が欠かせない存在だと再認識する事ができたので、付き合い方を改めねばならないと考えたのであった。めでたし×2。