チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

トリプル9 裏切りのコード

ジョン・ヒルコート監督作「トリプル9 裏切りのコード」("Triple 9" : 2016)[BD]

マフィアの下で働く犯罪グループが、警官殺しのコード"999"を悪用する事で、犯罪計画の完遂を企てるも、予期せぬ事態に見舞われていく様を描くクライム・スリラー作品。

 

ジョージア州アトランタ。元SEALsのマイケルは元同僚ラッセル、その弟で元警官ゲイブと共に犯罪グループを組織し、ロシアン・マフィアのヴァシリの下でその辣腕を振るっていた。しかし、ヴァシリがロシアで逮捕されると、ヴァシリの妻イリーナがヴァシリを代行し、アトランタでマフィアの指揮を執る様になった。マイケルはイリーナの下で働く事に不満を募らせるが、イリーナの妹で妻のエレナとの間に儲けた愛息子フェリックスを手玉に取られ、関係を断ち切れずにいた。

ある時、マイケル達はイリーナから、銀行に隠してあるヴァシリの釈放に必要なある物を強奪する様に命じられる。マイケル達は三人では計画に事欠くと考え、新たにゲイブを通じて汚職警官の二人、重大犯罪課のマーカスと殺人課のフランコをグループに加える。二週間後、マイケル達は覆面と武装を施し、綿密な計画に基づいて白昼に銀行を襲撃する。ラッセルは偽装バンに留まり、無線を傍受してマイケル達を支援する。マイケル達は支店長に貸金庫を開けさせ、指示されたケースを強奪すると、パトカーが駆け付ける前に予め用意しておいたバンで逃走する。ラッセルは後方からマイケル達に逃走経路を指示するが、ゲイブが欲を出して奪ってきた札束にダイパックが仕掛けられており、赤いガスが噴出する。マイケル達は予想外の事態に直面し、後続の車を奪う為に無用な騒動を招くが、辛うじてその場から離脱し、逃走に成功する。一同は人気の無い場所で証拠を隠滅すると、速やかに解散する。ラッセルはゲイブの失態を厳しく咎める。その後、マイケルとラッセルは奪ったケースをイリーナの手下に引き渡す。

アル中を患う重大犯罪課の刑事ジェフリーは部下リンと共に銀行に駆け付け、強盗団の目的が現金では無く、ロシア人富豪ペトコフ名義の金庫であり、また強盗団がスペイン語を話していたとの証言を得る。ジェフリーは警部から捜査の指揮官を任じられ、ジェフリーの甥クリスが新たに他分署から重大犯罪課に配属される。クリスはマーカスとコンビを組む事になり、早速聞き込みを開始する。

マイケルはイリーナの許可を得て、イリーナのアジトでフェリックスと面会する。イリーナは約束を違え、もう一つ仕事を行う様にマイケルに要求するが、マイケルは反発し、報酬の支払いを求める。その際、マイケルはFBIの捜査官がイリーナと懇意にしている様を目の当たりにし、不信感を募らせる。ヴァシリは刑務所からイリーナと連絡を取り、刑務所を出る為に金庫と共にファイルが必要であり、それをFBIがDHS(国土安全保障省)の関連施設で見つけている事を明かすと、すぐにマイケル達に強奪させる様に指示する。イリーナは有無を言わさず、マイケルに仕事を強要する。

マイケルは計画を協議する為にグループを集め、300万ドルの報酬になる事を伝えて理解を求める。フランコは反発するが、マイケルはイリーナがFBIと組んでいる事を明かし、牽制する。その最中、見せしめにイリーナの手下から瀕死の状態に傷めつけられたラッセルが車で届けられる。マイケルは処置無しと悟り、銃でラッセルを安楽死させる。マイケル達はDHSの施設に侵入する方法について協議する。フランコは警官殺しのコード"999"を使う事を提案する。

期せずして、クリス達の管区内でメキシコ・マフィアにより見せしめに殺された三人の男達の頭部が発見される。クリスはその現場でフランコと対面する。クリスは現場周辺に群がるギャングに聴取を試み、その際にギャングの幹部ルイスが抵抗した為に騒動が生じる。マーカスはクリスのやり方を咎めるが、クリスはそれに反発する。

マイケルはコード"999"で警察が総出になって現場へ急行すれば、10分程度が稼げる事から、計画を承認する。ゲイブはラッセルの死に打ちひしがれ、酒と薬に溺れる。一方、ジェフリーはクリスに重大犯罪課での仕事ぶりを尋ねる。クリスは変化をもたらす事を望むが、ジェフリーはそれを否定し、警官の務めが日々命懸けの現場から家族の元へ無事帰る事だと諭す。

マイケルはエレナを通じてようやくイリーナとの面会の機会を得ると、ラッセルを手に掛けた事を非難すると共に、計画の成功の見通しを示す。マーカスとフランコが中心になり、クリスを廃墟と化した公営住宅に連れ出し、殺す計画を謀議する。ゲイブは良心の呵責に苛まれ、マイケルに対して警官を犠牲にする計画を批判する。マイケルはゲイブを厳しく叱責し、あと一回の仕事で終わるのだと説く。

ジェフリーは情報源と接触し、ジャンキー女リアが赤い塗料に塗れた銀行強盗について吹聴していた事を知る。一方、クリスとマーカスはギャングへの聞き込みを重ねた後、頭部切断の犯人でメキシコ・マフィアのタンクのアジトを割り出す。クリスが指揮を執り、タンクのアジトに突入すると、武装したマフィアのグループの激しい抵抗に遭う。銃撃戦の末にクリスはマーカスの窮地を救い、タンクを射殺する。作戦を成功裏に終えた事で、クリスとマーカスには俄にコンビの信頼が芽生える。

イリーナはマイケルに、エレナとフェリックスをエイラートへ旅行に出した事を明かし、帰国させるかどうかはマイケルの働きぶり如何に掛かっていると説くと、次の標的であるケースが翌日の夜にDHS施設に到着し、24時間保管された後に移動される事を伝え、準備を急がせる。一方その頃、クリスとマーカスが警官仲間とバーで羽目を外しているところへ、ゲイブが姿を現し、マーカスに話し合いを持ちかける。マーカスは慌ててゲイブを外へ連れ出すと、苛烈に痛めつける。ゲイブは罪も無い人間を撃てるのかと問い質す。そこへクリスがやってくると、マーカスはゲイブが昔の情報源だと偽り、ゲイブを追い返す。

一方、ジェフリーは部下にリアの動向を監視させ、交際相手のゲイブが元警官であり、不審な事件で免職した事を知る。ジェフリーはリアを別件で逮捕すると、リアからゲイブの仲間のマイケルの存在を聞き出す。その直後、ジェフリーは、クリスが妻子と暮らす家の近所に、ゲイブが現れたとの報せを受け、急行する。ゲイブはクリスの家の前でパトカーと遭遇し、逃走する。駆け付けたジェフリーはゲイブの真意を測りかねる。

調査の結果、マイケルとラッセルがブラックウォーター社の元警備員で、ヴァシリとは懇意の関係にあった事、更に、プーチンがヴァシリを恐れて刑務所に収監した事が判明する。一方、フランコはリアが警察に秘密を漏らした事をマイケルに伝え、ゲイブを始末する様に要求する。マイケルはリアの元を尋ね、脅迫する事で、ゲイブに姿を消す様に厳命する。

ジェフリーはイリーナに対する令状要請が判事から却下され、手がかりも得られず、捜査が進展しない事に苛立つ。マイケル、マーカス、フランコは計画の決行直前に集まり、成功を願う。その後、マーカスはマフィア捜査に係る情報提供者に会うと偽り、クリスを連れて廃墟に向かう。マイケルとフランコはDHSの施設の前に偽装バンを止め、コード"999"の通報を待つ。

廃墟に到着すると、マーカスは自責の念に苛まれながらも姿を消し、待機させたルイスにクリスを殺させようと企てる。間もなく、クリスの前にゲイブが現れ、狙われていると必死で訴える。その時、クリスの背後にルイスが現れて銃撃する。クリスは難を逃れるが、ゲイブは首元に被弾し致命傷を負う。クリスはルイスに襲撃された事を署に連絡すると、ゲイブに事情を聞くために近づく。そこへ背後からマーカスが現れ、ゲイブに銃口を向ける。ゲイブは先んじて発砲し、マーカスは頭部に被弾して倒れる。クリスは咄嗟にゲイブを射殺すると、コード"999"を通報する。マイケル達はそれを傍受すると、DHS施設への襲撃を開始する。ジェフリーはクリスの安否を気遣い、血相を変えて現場へ急行する。マイケル達は施設内の警備員を制圧すると、金庫の扉を破壊し、指示されたケースを回収する。マイケル達は駆け付けた警備員達の銃撃を受け、負傷しながらも、バンで逃走する。

廃墟に警察が到着し、マーカスはヘリで救急搬送される。クリスはバーでマーカスとゲイブが揉めているのを目撃した事をジェフリーに明かす。ジェフリーはクリスがバー、自宅前、廃墟でゲイブと接近した事が偶然とは思えないと指摘する。そこへフランコが何食わぬ顔で姿を現し、二人のやり取りを聞く。

その夜、マイケルはフェリックスに贈る為に包装した玩具を携え、人気の無い場所でイリーナと落ち合うと、ケースと約束の報酬を交換する。イリーナはケースの中のディスクを確認すると、マイケルを手下に痛めつけさせ、金を持って姿を消す様にマイケルに命じる。イリーナはマイケルにフェリックスと二度と会わせない意向を示すと、別れのプレゼントとして玩具を受け取り、車で走り去る。間もなく、マイケルは玩具の中に忍ばせた爆弾を起動し、イリーナを爆殺する。一方、マーカスは危篤状態が続く。クリスはルイスがSWATに殺害された事を知ると、遺体安置所を訪ね、ルイスの私物の中に廃墟の住所を記したメモを見つける。同じ頃、帰路に着くマイケルをフランコがパトカーで停止させる。フランコは様子を見に来たと油断させ、不意を突いてマイケルを射殺すると、金を奪取する。

翌日、クリスはルイスの家に近い少年から、前日の朝にマーカスがルイスに会いに来た事を聞き出す。フランコはクリスの動向を監視する。クリスはジェフリーの元を訪ね、体調を案じると、犯行にマーカスが関わっており、自分を殺そうとした事、マーカスとゲイブがかつて同じ管区の配属だった事を伝える。程なく、リアが射殺体で見つかる。ジェフリーは強盗団の最後の一人が警官であり、後始末をしているのだと確信し、リンに遺体発見時に指揮を執っていた人物を調べさせる。

その夜、クリスは昏睡状態のマーカスを病室に見舞う。そこへフランコが現れ、調書を取る為に一緒に署に戻る様に求める。クリスはそれに応じ、フランコと共に駐車場へ向かう。その途中、クリスはジェフリーから連絡を受け、最後の一人がフランコだと聞く。フランコはクリスの警戒を察知し、署で落ち合う様に示し合わせると、二人は互いの車に向かう。フランコが車に乗り込むと、後部座席で待ち伏せていたジェフリーがフランコを射殺するが、その際にジェフリーも反撃を受け、致命傷を負う。クリスはコード"999"を通報すると、銃を構えながらフランコの車に向かう。

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