チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

本多猪四郎監督作「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」(1966)[DVD]

死んだはずの怪獣フランケンシュタインが、性質の異なる別の個体と共に再び出現し、人類を翻弄しながらも死闘を繰り広げる様を描く特撮怪獣作品。

 

嵐の夜、浦賀水道の岬近くを航行中の船舶が大ダコに襲われる。間もなく、そこへ新たな人型の怪獣が出現し、大ダコを闘争の末に退けると、船を破壊する。五人の乗員の内、一人は辛うじて海岸に泳ぎ着くが、残りの四人は怪獣の餌食になる。翌日、救助された乗員は海上保安部の聴取に対し、フランケンシュタインに襲われたと証言し、恐怖する。その後、現場付近の海底で乗員の破れた衣服が見つかる。海上保安部は、かつて不滅の細胞を有するフランケンシュタインを飼育していた、京都にあるスチュワート博士の研究所へ連絡し、状況を伝える。スチュワートと、フランケンシュタインの育て親である戸川は、フランケンシュタインが富士山で死んだはずで、またその性格上、人間を襲う様な事は考えられない事から、フランケンシュタインによる船の襲撃について疑義を呈す。

程なく、浦賀水道に再び怪獣が出現し、漁船を襲撃する。その後も怪獣の目撃証言が相次ぐ。スチュワートはフランケンシュタインが生きているとすれば、人里知れぬ山の中に潜伏しているはずだと主張するが、共同研究者の間宮はそれに疑義を呈し、横須賀に赴く。スチュワートと戸川はフランケンシュタインのものと思しき足跡が見つかった雪山に調査に向かう。

間宮は怪獣に転覆させられた漁船から、海中生物の組織片を採取すると、それを原子生物化学研究所に持ち込む。分析の結果、組織片がフランケンシュタインのものだと判明する。一方、スチュワート達は山中でフランケンシュタインの無数の足跡を見つけ、その生存を確信する。程なく、羽田空港に怪獣が出現し、ビルを襲撃するが、雲の切れ間から陽が射した途端に海に逃げ込む。

スチュワート達は実地調査の末に事実を解明する意向を示した後、対策会議に出席する為に防衛庁に赴く。作戦を指揮する橋本陸将補は、東京湾一帯に強力な電流を放電し、怪獣の上陸を阻止する計画を策定する。間宮は怪獣が海底の薄暗い場所に慣れている事から、光の刺激に弱く、天気の良い日には上陸しないと主張する。スチュワートはフランケンシュタインを飼育する意向を改めて示す。

その夜、境川の河口にフランケンシュタインが出現する。自衛隊は直ちに戦車、特車、メーサー殺獣光線車を出動させ、谷間にフランケンシュタインを追い込むと、一斉にライトを照射する。フランケンシュタインは森の中に身を隠す。陸自フランケンシュタインに対し、集中砲撃を浴びせるも、フランケンシュタインはそれを物ともせず、陸自部隊に反撃する。スチュワート達は防衛司令部で作戦の推移を見守る。

翌日、橋本の指揮の下、陸自フランケンシュタインの動向を監視しつつ、メーサー光線と高圧電流の二段構えによるL作戦の準備に取り掛かる。作戦の開始に伴い、陸自はヘリでフランケンシュタインを誘き寄せ、高圧電流を設置した川に追い込む。作戦が奏功し、フランケンシュタインは深手を負う。そこにもう一体のフランケンシュタインが現れ、負傷した一体を連れて、森へ逃げ込む。スチュワート達は新たに出現した一体が、かつて研究所で飼育していたフランケンシュタインだと確信する。間もなく、防衛庁は海で出現した一体をガイラ、山で出現した一体をサンダと呼称する通達を出す。

スチュワート達はフランケンシュタインの細胞を入手すべく、現地調査に入り、間もなく森でサンダの組織片を、川でガイラの組織片を採取する。一方、サンダは湖の傍でガイラを介抱する。そこに陸自の捜索ヘリが飛来すると、ガイラは水中に、サンダは森の中に身を隠す。

原子生物化学研究所での分析の結果、サンダとガイラの細胞が一致する。スチュワートは、サンダがかつて琵琶湖に現れた際に肉片を裂かれ、それが海に流れ込んで成体に育ったのだと推測し、二体が分身の様な関係にあると主張すると、爆撃で肉片が飛び散る事で、無数のフランケンシュタインが誕生する可能性を危惧する。

後日、スチュワートと戸川は富士山麓に散策に訪れる。その最中、二人は怪獣と遭遇して逃走する行楽客達と共に避難するが、その途中で戸川が崖から転落する。そこへサンダが駆け付け、自らの脚を骨折してまで戸川を救助する。サンダは戸川の呼びかけに応じるも、そのまま姿を消す。一方、傍の湖でボートに乗った行楽客が襲われる。それを受けて橋本は、湖に放電し、山林をナパーム弾で焼き払う決定を下す。

サンダは山中で人間の衣服を見つけると、ガイラが襲ったのだと悟り、休息中のガイラに襲いかかる。ガイラはそれに抵抗した後、光をも恐れずに一目散に逃走する。陸自はガイラが海に向かっていると予測し、部隊を海岸線へ展開するが、ガイラは海に逃げ込む。対策会議において、スチュワートはサンダが無実であり、科学的研究の為に生かしておくべきだと主張する。橋本はそれに異議を唱え、あらゆる手段を講じて二体を抹殺すべきだと主張する。

その夜、東京にガイラが出現し、市民はパニックに陥る。間もなく、サンダも東京に接近している事が判明する。戸川は自らの手でサンダを助け、山に帰してやる事を決意し、スチュワートが同行する。スチュワート達は都心部でガイラと遭遇し、地下に逃げ込むが、ガイラの襲撃により、戸川が負傷する。そこへサンダが駆け付け、ガイラの説得を試みる。ガイラはそれに激しく反発し、二体は再び闘争を始める。スチュワートは戸川を救助すると、司令部に連絡し、サンダにチャンスを与える様に要請するが、橋本はそれに応じず、予定通り、攻撃を開始する。

陸自部隊はガイラに対して集中砲撃を行い、ガイラは猛り狂う。二体は海岸に移動し、尚も死闘を繰り広げる。陸自部隊はガイラにメーサー光線を照射し、サンダを支援する。ガイラはサンダに圧倒され、沖へと逃れ、サンダも後を追う。戸川は病院で手当を受け、スチュワートが見舞う。サンダとガイラは東京湾の外海で闘争を続ける。陸自のヘリはその周囲に大量のナパーム弾を投下する。その直後に海底火山の爆発的噴火が誘起され、二体は爆煙の中に姿を消す。戸川はサンダの生存が絶望的だと悟り、憂う。

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