チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

グースバンプス モンスターと秘密の書

ロブ・レターマン監督作「グースバンプス モンスターと秘密の書」("Goosebumps" : 2015)[BD]

封印から解かれ、ホラー小説から飛び出したモンスター達から街を守る為に、作家と子供達が奮闘する様を描くホラー・コメディ作品。

 

父を亡くした16歳のザックは、悲しみを抱えながらも心機一転を図るべく、母ゲイルと共にそれまで暮らしていたニューヨークを離れ、ゲイルが新たに教頭職を得た高校がある、デラウェア州マディソンの住宅街に引っ越す。ゲイルの妹でマディソンで服屋を営むロレインは二人を歓迎する。ザックは新居に到着早々、隣家に住む同世代の少女ハンナと挨拶を交わす。しかし、ハンナの父はそれを咎め、ザックを冷たくあしらうと、自分達に近づかぬ様に命じる。ロレインはその父子が数年前に越してきて、素性がよく分からない事を明かす。

翌日、ザックはゲイルの勤務する高校に転入し、同学年でお調子者のチャンプと知り合う。その夕方、ザックは隣家との垣根で再びハンナと出会う。ハンナは人嫌いの父と二人暮らしであり、学校に通っておらず、自宅学習している事を明かす。ハンナは住宅街から程近い場所にある森へとザックを誘い、廃業して放置された遊園地を紹介する。ザックはハンナと共に観覧車に登り、街を眺望する。ザックは父が死んだ事を明かす。ハンナは母を知らず、引っ越し続きだと明かす。日が暮れ、二人が戻ると、ハンナの父はザックに対して、これ以上関わると酷い目に遭うと警告する。

その夜、ザックはハンナが父と口論するのを聞く。間もなくハンナが悲鳴を上げると、ザックは隣家に様子を覗いに行くが、ハンナの父はザックを追い返す。ザックは警察に通報し、駆け付けた警官二人がハンナの父に事情を尋ねる。ハンナの父はハンナが母のいるロンドンへ戻っており、悲鳴は観ていた映画から発せられたものである事を示す。それを受け、警官達はザックが虚偽通報した事を咎める。

その後、ゲイルは学校で催される生徒達のダンスパーティーの監督に行き、ザックはロレインと留守番する。ザックは釈然とせずに過ごすが、隣家の窓に映った二人の人影を見て、ハンナがいると確信する。ザックはチャンプを呼び出すと、事情を説明し、ハンナの父が外出した隙に乗じて、家の裏口から侵入を試みる。二人はクマ用の罠が仕掛けられた不気味な地下室を抜け、ハンナを探して二階の広間に辿り着く。二人はそこにある本棚に収蔵された、R・L・スタインが著したホラー小説「グースバンプス」シリーズを見つける。二人は本の全てに鍵が掛かっている事を訝るが、ザックは傍のケースに収められた鍵を使って、一冊の本を解錠する。そこへハンナが現れ、二人に直ちに出ていく様に命じる。ザックが落とした本を拾おうとして本のページを開いた途端、封印が解かれ、本の中から凶暴な雪男が飛び出す。雪男は窓を破って屋外へ走り去る。

ザックはハンナに説明を求めるが、ハンナは本を携えて雪男を追いかける。ザックとチャンプはハンナの後を追ってアイススケート場に辿り着く。三人は自販機の菓子を貪り食う雪男を発見する。ハンナは雪男を本に閉じ込めなければならないと説き、本を開こうとする。雪男はその目論見を察知して妨害し、三人は追い詰められる。そこへハンナの父が駆け付け、雪男を本の中に閉じ込め、三人の窮地を救う。ハンナの父は憤慨し、三人を車で連れ帰る。

ザックはハンナの父こそがR・L・スタインだと指摘する。スタインは帰宅するや否や、荷物を纏めて引っ越す意向を示すが、ハンナはそれを拒み、普通に暮らす事を望む。ザックはスタインに事情を問い質す。スタインは、子供の頃にアレルギーで家に篭りがちでいじめに遭っていた事、その時から友達代わりのモンスターが登場していじめっ子を襲う物語を書き始めた事、やがてそれにのめりこむ内に本を飛び出して現実にモンスター達が現れた事を明かす。スタインは本を運び出そうとするも、本棚から全ての本が消えている事に気付く。スタイン達の前に、雪男が暴れた際に鍵が開いて封印が解かれた腹話術人形スラッピーが現れる。スラッピーはモンスター達を利用して街を潰す企てを明かすと、戻る事が無い様に自分の本を焼却し、呪いの車に全ての本を積み込んで走り去る。

ザック達はスラッピーが封印を解いて放った無数の凶暴なノーム達の襲撃を逃れ、家を脱出する。スラッピーは次々と本の封印を解き、モンスターを解放していく。巨大な食人植物が携帯の基地局を破壊し、街の通信網が絶たれる。次にスラッピーは警察署を襲撃し、エイリアンに光線銃で警官二人を凍結させる。ザックの家には犬のモンスターが現れ、ロレインに襲いかかる。

スタイン達は車で移動しながら、荒廃した街並みと凍結された住民達を目の当たりにする。スタインは本が無ければ企てを止められないと嘆く。ザックは一話で一気にモンスター達を本の中に戻す話を書く事を提案する。スタインは魂が宿った特別なタイプライターで無ければ不可能だと説き、それがある高校に向かう。一方、高校の体育館では街の惨状など知る由もなく、生徒達がダンスパーティーに興じる。

スタイン達は透明人間の妨害を退けた矢先に、巨大カマキリの襲撃に遭う。スタイン達は巨大カマキリから逃れ、街を爆走し、スーパーマーケットに逃げ込む。カマキリはスタインの車を破壊して立ち去る。スタイン達は店内で肉を貪り食う狼男と遭遇する。スタイン達は獰猛かつ敏捷な狼男に執拗に追い回されるが、そこへ犬のモンスターを退治したロレインが自らの店に車で駆け付け、狼男を跳ね飛ばして、スタイン達の窮地を救う。スタインとロレインは互いに一目惚れする。

スタイン達は高校へ向かうべく、近道となる墓地に立ち入る。ザックはハンナが月明かりに照らされ、透き通るのを目の当たりにし、人間では無いと悟る。間もなく、墓から無数のゾンビが現れ、スタイン達に襲いかかる。一方、ロレインは警察に高校へ向かう様に伝えに行くが、そこでスラッピーと遭遇し、エイリアンに凍結させられる。

スタイン達は墓地を切り抜け、高校に辿り着く。ザックはハンナが実は人間では無い事について、スタインに密かに問い質す。スタインはハンナが自らの孤独を癒やしてくれる特別な存在であり、真実を伝えないのは失いたくないからだと説く。ザックは自らも父を失って人を遠ざけた事から、スタインに理解を示す。

スタインはガラスケースに収蔵されたタイプライターを見つけると、演劇場でグースバンプスの続編執筆に着手する。ザック達は体育館に行き、ダンスに耽る生徒達に、街がモンスターに占領され、危機だと訴える。生徒達はその荒唐無稽な話を真に受けず、笑い飛ばす。その時、巨大カマキリが体育館を襲撃する。一方、学校のグラウンドではスラッピーが全ての本の封印を解き、無数のモンスターを出現させる。

ザックは生徒達に事情を伝え、時間稼ぎへの協力を求める。生徒達はそれに従い、校舎の出入り口をバリケードで塞ぐ。スラッピーはモンスター達にスタインの抹殺を命じ、モンスター達は一斉に学校を襲撃する。チャンプは治療済みの銀歯で狼男を撃退し、意中の女子を救う。一方、演劇場にスラッピーが現れ、タイプライターでスタインの指を挟んで負傷させ、執筆を阻止する。そこへザック達が駆け付け、スタインを救出すると、校長の命令に従って生徒達と共に用具室へ避難する。

スタインは自分の責任だと説き、自らがバスでモンスター達を誘い出し、その隙に逃げる様に促す。そこでザックは妙案を思いつき、囮のバスに起爆装置を付けた化学薬品を積み込み、自走させる事で、モンスター達を引きつけて爆破する。その隙にスタイン達は別のバスで逃走を図る。スラッピーは狼男にスタインの匂いを辿らせ、その後をモンスター達が続く。

スタイン達は森の中の遊園地に逃げ込むと、ファンハウスの中でスタインに代わってザックが物語を代筆する。そこにスラッピーが現れ、スタインに何年も本の中に閉じ込めた事への恨み節をぶつけると、最後の一冊の封印を解き、巨大なスライムを出現させる。スタインはザックに物語を完結させる様に命じると、身を挺してスライムの中に飲まれる。ザック達は観覧車の頂上に登る。スラッピーはスタインの手元に本が無い事に気付くと、モンスター達に観覧車を襲わせる。ザックは怪物が永遠に消え去るという結末を書き終え、物語を完成させるが、その矢先に観覧車がなぎ倒される。

ザック達は危うく難を逃れる。ザックは完成した本を開けばハンナも永遠に消えてしまう事に気付き、躊躇う。ハンナはその事実を知っていた事を明かし、自ら本を開く。モンスター達は一斉に本の中に吸い込まれる。ハンナはザックにいつもそばにいると告げ、キスを交わすと、本の中に消える。

後日、街に平穏が戻り、高校は再開する。スタインはロレインと恋仲になると同時に、騒動で負傷した国語教師の代理を務める事になる。スタインは新たに書き上げた本から誕生したハンナをザックに紹介する。二人は再会を喜ぶ。その直後、スタインは再びケースに収蔵されたタイプライターに、難を逃れた透明人間が「透明人間の復讐」と打ち込むのを目の当たりにして戦慄する。

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