チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ランボー

テッド・コッチェフ監督作「ランボー」("First Blood" : 1982)[BD]

ベトナム帰還兵の元英雄が、放浪の途中で立ち寄った町で、保安官から受けた不当な拘束と暴力に反発した事をきっかけに、命懸けの闘争を繰り広げる様を描くアクション・アドベンチャー作品。

 

元陸軍特殊部隊所属のベトナム帰還兵ジョン・ランボーは、放浪生活を送りながら、かつて共に死線をくぐり抜けた仲間達を訪ね回る内に、皆が死んでしまった事を知る。ランボーは最後に僚友ベリーの生家を訪ねるが、母親は一昨年の夏にベリーがガンで死んだ事を明かすと、それが化学戦に因るものだと主張し、恨み節をぶつける。ランボーはその足で、テキサス州山麓に位置する小さな町ホリデーランドに辿り着く。町の保安官ティーズルはパトロール中にランボーを見つけると、その身なりから厄介者だと判断し、有無を言わさずパトカーでランボーを町の外へ連れ出すが、ランボーはすぐに町の方へ引き返す。ティーズルは反抗的なランボーを拘束し、アーミーナイフを没収すると、保安官事務所に連行し、浮浪、公務執行妨害、凶器所持の罪で拘留に処す。

ランボーは事務所内でも反抗的な態度を示した為、ティーズルの部下ガルトらはランボーに対して暴虐する。ランボーベトナムでの陰惨な経験がフラッシュバックし、錯乱状態に陥る。ランボーは留置所の保安官達を退けると、ナイフを奪還し、路上でバイクを奪って逃走を図る。ティーズルはパトカーでランボーを猛追する。

ランボーは深い森に覆われた渓谷に辿り着くと、バイクを乗り捨てて、山の中へ逃げ込む。程なく、ティーズルの呼んだ応援が駆け付ける。ティーズルは更に警察犬とヘリを手配させ、ランボーの追跡を始める。山頂を目指すランボーは断崖絶壁に直面し、降下を企てる。そこへガルトを乗せたヘリが峡谷に進入する。ガルトは生け捕りの命令を無視して、ランボーをライフルで執拗に狙撃する。ランボーは意を決して森に飛び降り、致命傷を免れると、投石で応戦する。ヘリに石が直撃すると、その弾みでガルトは転落死する。ランボーはガルトからライフル、無線、上着を奪って逃走する。間もなくティーズル達はガルトの死体を発見する。

ランボーは傷を手当すると、ティーズル達の前に姿を現し、自分の責任では無いと主張するが、ティーズル達は聞く耳を持たずに銃撃で応じ、ランボーは再び姿を消す。その直後、ティーズルは事務所から身元照会の報せを受け、ランボーが元特殊部隊の英雄だった事を知る。ティーズルは親友のガルトが殺された事に憤激し、ランボーへの復讐を誓う。

ランボーは森に罠を張って、ティーズル率いる捜索隊を待ち伏せ、ゲリラ戦で一人ずつ足止めしていく。ランボーは不意を突いてティーズルに接近し、その首にナイフを突きつけると、森では自分が法律だと説き、追うのを止める様に脅して姿を消す。

程なく、麓にキャンプが設営され、州警察と州兵部隊が動員される。森からは死傷者が搬送される。州警察の警部カーンはティーズルに対し、警察に任せる様に促す。ティーズルの部下レスターは、ガルト達が最初にランボーを痛めつけたのが原因だと指摘する。カーンはそれを問題視するが、ティーズルは無関係だと白を切る。そこへ国防総省からトラウトマン大佐がやってくる。トラウトマンはランボーが自ら訓練し、一緒に戦った最も優秀な部下であり、ゲリラ戦の専門家だと明かすと、ランボーを助けに来たのでは無く、ティーズル達を守りに来たのだと説く。トラウトマンはランボーを一旦逃した後で指名手配し、どこかの町に落ち着いた段階で逮捕する事を提案する。ティーズルはそれを拒否し、自らの手で任務を果たす意向を示す。トラウトマンは保安官とランボーとでは訓練の水準が違い過ぎ、勝ち目は無いと諭すが、ティーズルはそれを無視する。

一方、ランボーは熊を狩った後、廃坑に身を隠し、火を焚いて休息を取る。警察はランボーに対して無線で呼びかけ、山は包囲され、道路は全て封鎖されている事を伝えると共に、功績を十分に考慮する意向を示す。ティーズルはトラウトマンにランボーの説得を依頼する。トラウトマンは戦地に倣ってランボーに無線で呼びかける。ランボーはそれに答え、仲間が全員死んだ事を明かして嘆く。トラウトマンはランボーを助ける為に来た事を明かし、話し合いでの解決を提案する。ランボーはそれを断ると、食事をする為に町に入り、先に保安官の方から挑発してきた事を明かし、交信を絶つ。

州兵と警察が総動員され、山の捜索が始まる。ランボーは狩りに来た少年から猟銃を奪うと、再び廃坑に逃げ込む。州兵部隊はその報せを受け、廃坑前に駆け付けると、銃撃を行う。ランボーが投降命令に応じない事から、州兵部隊は廃坑にロケット砲を撃ち込み、崩落させる。間もなく、廃坑に駆け付けたティーズルは、勝利に浮かれる州兵達を咎め、遺体の掘り出しを命じる。坑道に逃げ込んで難を逃れたランボーは、火を起こして即製の松明を作り、出口を探す。トラウトマンは微かに立ち昇る煙を見て、ランボーの生存を確信する。

その夜、ティーズルは町のバーでトラウトマンと再会すると、自らの手でランボーを殺せなかった後味の悪さを吐露する。トラウトマンはベトナムではそういう殺意に襲われたものだと説き、民間人と軍人の違いを論う。明け方、ランボーは出口を見つけ、坑道から脱出すると、移動中の軍用トラックを強奪する。その直後、保安官事務所にランボーの生存が通報される。ランボーは追手のパトカーを退けると、警察の封鎖を突破して町へ戻る。

その夜、ランボーは給油所を襲撃してトラック諸共爆破し、荷台からM60を持ち出す。町はパニックに陥る。ティーズルは事務所から市民に対し、路上からの退避と屋内待機を命じる。トラウトマンは、ランボーが不死身であり、抵抗は無駄な努力で死ぬ事になると説くと、信頼されている自分ならランボーを止められる見込みを示す。ティーズルはトラウトマンに邪魔立てしない様に命じる。

ランボーは夜の町を疾駆し、保安官事務所へ向かう。ティーズルはそれを悟ると、小銃を携えて屋上に身を潜める。ランボーは電柱の変圧器を次々に破壊し、町の電力を遮断していく。更にランボーは保安官事務所近くのガンショップを爆破し、ティーズルを翻弄すると、事務所に銃撃を浴びせた後、内部に侵入する。ランボーはティーズルの奇襲を躱して反撃する。天窓から落下して重傷を負ったティーズルは、ランボーに殺す様に促すが、トラウトマンがそれを制止する。トラウトマンは事務所が包囲されており、殺される懸念を伝えると、任務は終わったのだと説諭する。ランボーはそれを否定すると、自らの戦争がまだ続いたままである事、ベトナムから帰国したら轟々の非難と悪罵の限りを浴びせられた事、仕事にありつけず世間では怠け者扱いの不遇を強いられている事、戦場では頼りになる仲間が大勢いたが今や誰もいない事を論う。更にランボーベトナムで経験した陰惨な出来事を述懐し、七年経った今でも悪夢に苛まれ続けている事を明かすと、トラウトマンに抱きついて慟哭する。

翌朝、ランボーはトラウトマンに導かれ、投降する。一命を取り留めたティーズルは救急車で搬送される。

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