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チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

ヘイル、シーザー!

ジョエル・コーエンイーサン・コーエン監督作「ヘイル、シーザー!」("Hail, Caesar!" : 2016)[BD]

ハリウッドの映画スタジオで実務を取り仕切る男が、命運を賭けた大作に主演する名優の誘拐に直面し、雑事に忙殺されながらも解決に奮闘する様を描くコメディ作品。

 

1951年、ハリウッド。キャピトル・ピクチャーズ・スタジオの実務を統括する部長マニックスは、多くのプロジェクトを抱える一方で、契約する俳優が引き起こす諸々の問題の処理に追われ、多忙を極める日々を送る。マニックスは目下、スタジオがその命運を賭けて巨費を投じ、名優ウィットロックが主演を務める、古代ローマ帝国とキリストをテーマに描くスペクタクル超大作「ヘイル、シーザー!」の製作に傾注するが、ロッキード社から引き抜きのオファーを受けており、妻と二人の子供を抱える手前、苦悩を深める。

マニックスは名監督ローレンツがメガホンを取る「我らは踊る」の主演男優を探す必要に迫られ、ニューヨーク本社の社長シェンクに相談する。シェンクは西部劇専門の若手俳優ドイルを推す。一方、「ヘイル、シーザー!」の撮影現場では、エキストラ役の男がウィットロックの盃に薬を盛る。それを飲んだウィットロックは、控室へ休憩に戻って間もなく、昏睡状態に陥り、二人の男がウィットロックを車に乗せて連れ去る。

マニックスは司祭、牧師、神父、導師をオフィスに招くと、「ヘイル、シーザー!」をどの教派にも受け容れられる様な作品にする為に、そのキリストの描き方について意見を求めるが、四人の聖職者達は神の定義に始まる神学論争を始める。会議の後、マニックスは秘書ナタリーから、ウィットロックが控室からいなくなったとの報せを受け、様子を観る意向を示す。

マニックスは「ヨナの娘」でマーメイド役を務めるモランと、懸案である未婚で妊娠した件について協議すべく、撮影現場を訪ねる。マニックスは清純なイメージで売るモランにとって、未婚で母になる事はスタジオの評判にも響くと説くと、仮でも結婚をする様に勧める。一方、急遽スタジオに呼ばれたドイルは、「我らは踊る」の撮影に不慣れな役どころで参加を強いられる。ローレンツはドイルの余りの大根ぶりに痺れを切らす。その頃、ウィットロックはマリブ海岸に立つ屋敷に連れ込まれる。

マニックスはウィットロックが戻らない事から、対応に苦慮する。そこへローレンツがやってきて、ドイルが使い物にならないと訴える。マニックスはシェンクの推薦だと明かし、ドイルを鍛えてやる様に諭す。その後、マニックスはレストランでロッキード社のカダヒーと会食する。カダヒーは航空機産業が好況に沸く一方で、映画産業の未来が不透明である事を指摘すると、更に映画は虚業であり、航空機は実業だと説き、オファーに応じる様に促す。一方、屋敷の物置で目を覚ましたウィットロックは、会合の為に居間に集まった熟年の男達からなる、共産主義者のグループに歓迎される。彼らは資本主義の孕む矛盾を説く事で、ウィットロックを言葉巧みに懐柔する。

間もなく、スタジオに「未来」と称するグループから、10万ドルの身代金を要求する手紙が届く。マニックスはウィットロックの誘拐を伏せ、代役で「ヘイル、シーザー!」の撮影を継続させる意向を示すと、経理部に10万ドルの工面を打診する。そこへ記者のソーラがやってきて、ウィットロックに纏わる「ワシの翼」に関する、予てからの噂について情報を掴んだ事を明かし、早速コラムに掲載する意向を示す。マニックスはそれがガセネタだと指摘し、映画は夢を与えるのが仕事であり、ウィットロックは模範的なスターだと説くと、ウィットロックに関する取材を日延する代わりに、ドイルが若手女優カーロッタと熱愛している情報を提供し、ソーラをやり過ごす。その直後、ソーラの双子の妹でライバル記者のセサリーがやってきて、ウィットロックがいなくなった件について尋ねる。マニックスは捻挫で休んでいると欺き、後日取材に応じる約束をしてセサリーの追求を躱す。

ドイルは撮影の調子を伝えにマニックスのオフィスを訪ねる。ドイルはマニックスが大金をケースに収める様子を目の当たりにする。マニックスはそれが身代金であり、ウィットロックが誘拐された事を明かす。ドイルはどこの馬の骨か分からないエキストラが怪しいと指摘する。そこへ「未来」から連絡が入り、マニックスは金の受け渡しについて指示を受ける。その夜、マニックスは指示に従い、ガーニーが主演する作品の撮影を行うスタジオ脇の配電盤に、金を収めたケースを忍ばせる。マニックスはモランが子供の父親だと明かした監督アーンに、関係について尋ねる。アーンは既婚者であり、モランとの関係が既に終わった事を明かす。

翌日、「未来」の面々とすっかり打ち解けたウィットロックは、自らが誘拐された事を知る。「未来」は脚本家の集まりである事を明かすと、スタジオに不当に儲けを搾取されており、要求した身代金が自分達への返済金だと主張する。ウィットロックは協力への見返りを求めるが、「未来」は「ワシの翼」の件を盾にそれを退ける。

マニックスはモランに一旦雲隠れさせた上で出産させ、養子に迎えるという筋書きを作る一方で、怪しいエキストラと、ワシの翼の件への対処をナタリーに指示すると、カルフーンが編集した「我らは踊る」の出来具合を確認する。その後、マニックスは再びカダヒーと会食する。カダヒーは重役がマニックスの承諾を心配して待遇を破格に上げた事を明かす。マニックスは妻と相談する意向を示し、カダヒーは翌日までの返答を求める。

その夜、ドイルはカーロッタをデートに連れ出す。マニックスは妻コニーに待遇が上がった事を明かし、意見を求める。コニーはマニックス次第だと答える。その後、マニックスは揉め事の際の人格代行業を営む辣腕家シルバーマンの事務所を訪ね、モランを立ち会わせて、子供を一旦シルバーマンの養子にする手続きを行う。一方、ウィットロックは、歴史の終焉を早めて理想の人類を生む、という「未来」の理念に感化され、情熱を注ぎ始める。マニックスはその足でスタジオに戻ると、ナタリーからエキストラへの尋問の結果、ウィットロックがトラックでどこかへ連れ去られた事を知る。

ドイルとカーロッタは、ドイルの主演作の試写会鑑賞を終えた後、会食を楽しむ。そこへソーラとセサリーが立て続けに現れ、ドイルはカーロッタが友達と弁解する。その矢先に、ドイルは店内でマニックスのケースを所持するガーニーを見つける。ドイルはカーロッタを店に残して、ガーニーの車を追跡する。一方、マニックスはスタジオに独り留まり、ロッキード社への移籍について思案に暮れる。

ドイルは車を追ってマリブ海岸の屋敷に辿り着き、一人でくつろぐウィットロックを見つける。ウィットロックはそこがガーニーの家であり、皆がビーチへ向かった事を明かす。ドイルはマニックスが心配している事を伝え、帰る様に促す。ガーニーと「未来」の面々は、ボートで沖合に漕ぎ出す。間もなく、指定の場所にソ連の潜水艦が浮上する。「未来」は留まって啓蒙活動に励む意向を示すと、理想の未来を作る為にソ連へ渡るガーニーを見送る。「未来」はコミンテルンに寄付する様に伝え、ケースをガーニーに手渡すが、その際にガーニーの愛犬エンゲルスがボートから潜水艦に飛び移り、ガーニーはエンゲルスを受け止めた拍子にケースを水没させ、金をふいにする。ガーニーはエンゲルスと共に艦内に入り、潜水艦は海中に姿を消す。

ドイルはウィットロックを連れて帰途に就く。行き違いでパトカーの車列が屋敷に向かう。翌朝、ウィットロックはスタジオに戻ると、マニックスの前で資本主義に塗れた映画産業をこき下ろし、シェンクに悪態をつく。マニックスはウィットロックを何度も引っ叩き、叱り飛ばすと、直ちに撮影に戻って映画に全力を尽くす事で、スターと証明する様に命じる。

間もなく、マニックスはモランがシルバーマンと意気投合した末に結婚し、養子が無用になったとの報せを受ける。そこへソーラがやってきて、いよいよ「ワシの翼」の噂について書く意向を示す。その噂とは、「ワシの翼」で初の主役を務めたウィットロックが、監督のローレンツとセックスをしたというものである。マニックスはそのネタ元が、ローレンツの愛弟子で共産主義者のガーニーだと看破すると、既にガーニーは亡命し、グループは全員逮捕された事を明かし、掲載すればプロパガンダの代弁者と誤解されて後悔する事になると牽制する。

ウィットロックは「ヘイル、シーザー!」のクライマックスシーンの撮影に臨む。マニックスは足繁く通う教会を訪ねると、神父に対して、禁煙を破った事、スターを引っ叩いた事などを懺悔した後、楽な道を選ぶべきか、苦労だらけの仕事をこのまま続けるか、判断を仰ぐ。神父は神が我々に正しくある様に求めており、良心の声は神の声だと説く。それを受け、マニックスロッキード社のオファーを断ってスタジオに留まる事にし、多忙でありながら充実した日々を送り続ける。

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