チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

砂上の法廷

コートニー・ハント監督作「砂上の法廷」("The Whole Truth" : 2016)[BD]

実父の殺害容疑で起訴された少年の弁護人を、家族の事情を良く知る男が担う事になり、裁判を通じて事件の真相に迫っていく様を描くミステリー作品。

 

二月のある日の午後。ルイジアナ州のラシター邸内の寝室で、弁護士を営むブーンが胸部をナイフで刺されて死ぬ。妻ロレッタによると、その場に居合わせた高校生の息子マイクが自らの犯行を自供したのだという。程なく警察官が駆け付け、ナイフに付着した指紋から、マイクは容疑者として逮捕される。マイクが検察に第一級謀殺で起訴されると、生前のブーンに師事し、ロレッタやマイクとも親交があり、内情を良く知るラムゼイが弁護人を買って出る。しかし、マイクは事件以後、一切口を利こうとせず、ラムゼイはその真意を測りかねると共に弁護に苦慮する。

地方裁判所にてマイクに対する裁判が開廷する。判事ロビショーは、罪状の重さを考慮し、マイクが未成年でありながらも、成人として裁く意向を示す。検事ルブランは、ブーンの人間性如何によらず、殺す権利は誰にも無いと説き、陪審員に有罪の評決を下す様に望む。最初の証人として、ブーンが移動の際に頻繁に利用していたチャーター機の客室乗務員アンジェラが喚問される。アンジェラはブーンとマイクが大学の見学に行った際に同乗した事、二人がULCAやスタンフォード大を見た後、オレゴンのリード大に行く予定を取りやめた事、リード大志望のマイクに対してブーンがスタンフォード行きを強要していた事から、帰路ではマイクが不機嫌だった事を証言する。ラムゼイはアンジェラと、それに続くタクシー運転手に対する尋問を利用し、ブーンが女好きだったと仄めかす事で、陪審員にブーンに対する悪い印象を与えようと企てる。その直後、知己の弁護士ウォルターの紹介で娘の新米弁護士ジャネルが補佐役に就く。嘘を見抜く事に長けるジャネルは、アンジェラとタクシー運転手が嘘を付いていると見抜く。

事件直後に現場に駆け付けた巡査スティードが証人として喚問される。スティードはブーンの死を確認した直後に、マイクが「早く自分がこうすべきだった」と呟いた事、間もなく駆け付けたラムゼイにマイクを部屋から連れ出してもらった事を証言する。マイクは依然として口を利こうとせず、初日の審理が終わる。ラムゼイは作戦室として使用するホテルの部屋をジャネルに紹介する。

翌日、ブーンの親友ウェスティンが証人として喚問される。ウェスティンは法律家を志望するマイクが聡明で法律マニアだった事、マイクとブーンの関係は良好だったものの、事件の八ヶ月前にパーティの場で、ブーンがロレッタを面罵し、それをマイクが止めに入ると、口答えを許さない性格のブーンがマイクを威圧し、それ以来、二人の関係が変わった事を証言する。

ラムゼイは陪審員に第三者防衛を訴える意向をジャネルに示す。事件を担当する刑事が証人として喚問されると、ラムゼイは一方的に押されっぱなしの展開に導く事で、陪審員の無意識な同情を誘おうと企てる。隣家の息子アレクサンダーが証人として喚問される。アレクサンダーはラムゼイの誘導尋問により、ブーンのロレッタに対する暴虐の存在を示唆し、その為にマイクとブーンが不仲だった様だと証言する。次なる戦略としてラムゼイは、ロレッタに検察側の証人として出廷する様に促す。

翌日、ロレッタが証人として喚問される。ロレッタは事件直前の状況について尋ねられ、シャワーを浴びようとした矢先にブーンが帰宅した事、ブーンと会話を交わした後にシャワーを浴びた事を証言する。ロレッタは会話の内容について極めて下品な事だという理由で黙秘すると、ブーンがとても残酷になれる男だったと説く。続けて、ロレッタはシャワーから出た直後にブーンが死んでいるのを発見した事、そこへマイクが入ってきて犯行を自白した事を証言し、嗚咽する。ラムゼイは言葉の暴力や体への虐待の頻度と、それをマイクが関知していたかについた尋ねる。ロレッタはそれらを認め、シャワー室でも暴行を受けた事を明かす。ルブランはそれが示し合わせた証言だと異議を唱える。ラムゼイは新たな証拠として、事件翌日のロレッタの診断書と負傷部位の写真を提出すると、マイクがロレッタを守ろうとしたのだと陪審員に印象づける。

審理後、マイクは証人として出廷する意向をラムゼイに示す。ラムゼイは尚も口を利かないマイクが何を話すのか知れない事から、それを拒む。マイクはラムゼイを弁護人から解任する構えを見せ、ラムゼイは説得を諦める。ロレッタはマイクが証人となる事に反発する。

翌日、マイクに対する証人尋問が行われる。ラムゼイはまず、口を利かなかった理由をマイクに尋ねる。マイクはそれが分からないと答え、ブーンについて話す為に証人になった事を明かす。マイクはブーンがロレッタに対して冷酷であり、虐待を目撃こそしていないが、ブーンが叩く音やロレッタの叫び声を聞いていた事を明かすと、ブーンを殺した理由はロレッタに対する虐待では無く、チャーター機内での出来事にあるのだと説く。続けてマイクは、12歳の時からブーンにレイプされていた事、大学に行けば機会を失うと考えたブーンが、機内のドアを閉めてマイクと二人きりになるや、レイプに及んだ事、これまで恥ずかしくて誰にも話せなかった事を明かす。ルブランはレイプに疑義を呈し、事実関係をマイクに問い質す。マイクはブーンからいつも脅されていた為、事件当日の帰宅した際にも危険を感じていたのだと答える。

ルブランは機内のブーンとマイクの状況を確認する為に、アンジェラを再度喚問する。ラムゼイはマイクの戦略を察知すると、ジャネルに尋問を任せる。アンジェラは機内のドアは閉めておらず、虐待は見ていないと明言する。マイクは副操縦士ギンズバーグについて聞く様にジャネルに助言する。それを受けてジャネルは、アンジェラが実はコックピットでギンズバーグと頻繁に油を売っていた証言を引き出す。ラムゼイはジャネルの尋問を評価するが、ジャネルはマイクが嘘を付いている可能性を疑う。ジャネルはマイクがロレッタを庇っているという推測をロレッタ自身にぶつけるが、ロレッタはそれが間違いだと一蹴する。

その夜、ホテルに戻ったジャネルに対し、ラムゼイはロレッタがジャネルをクビにする様に連絡してきたが断った事を明かす。ジャネルは改めてマイクの偽証の可能性を指摘するが、ラムゼイは意に介さず、マイクを無罪にするのが仕事だと説く。ジャネルはロレッタが犯人だと知っていたのでは無いかとラムゼイに問い質す。ラムゼイは代理人として最後まで務めを果たす様に命じる。ジャネルはラムゼイの制止を振り切ってホテルを後にする。

翌日、最終弁論の場にジャネルも姿を現す。ルブランはブーンのマイクに対する虐待を示す物的証拠が無い事、マイクは法律に詳しく、確かな犯意があった事を訴え、陪審員に第一級謀殺の評決を求める。ラムゼイは反対に殺害の理由を斟酌すべきだと説き、無罪の評決を下す事でマイクを悪夢から解放してやる様に訴える。陪審員による評決の直前、マイクは傍聴席のロレッタに、本当にブーンから殴られたのか尋ねる。その後、無罪の評決が下ると、マイクは安堵する。

閉廷直後、マイクはラムゼイを別室に呼び出すと、現場に落ちていたラムゼイの腕時計を見かけた事を明かし、ラムゼイがブーンを殺したのでは無いかと激しく問い詰め、検事に真実を話す意向を示す。ラムゼイは宣誓の下でなされた証言は覆らず、もう誰も起訴はされないと諭す。マイクはロレッタを庇う為に嘘を付いたにも関わらず、ラムゼイの為に危うく刑務所行きになりかけた事に憤怒する。ラムゼイはブーンのせいでロレッタが壊れかけていたのだと諭す。マイクはロレッタと共に裁判所を後にする。ラムゼイは誰もいなくなった法廷に一人佇み、事件を回想する。

ブーンはロレッタの浮気を察知すると、それをラムゼイに知らせた。ラムゼイは離婚を勧めたが、ブーンはロレッタが自分無しでは生きていけない女だと説き、一笑に付した。ラムゼイはロレッタがマイクを好きな大学に行かせてやりたいと希望し、ブーンに離婚を仄めかしただけで見つけ出して殺すと脅されていた事を聞いていた。そこでラムゼイとロレッタはブーンの殺害を企図した。当日、ロレッタはシャワー室で自らの肉体に殴打痕を付け、その間にラムゼイがブーンを刺殺し、姿を消したのだが、そこへサッカーの練習が中止となった事でマイクが予想外に帰宅し、ブーンの死体を目の当たりにした。マイクはロレッタを庇う為に、血の付着したナイフを握りしめた。ロレッタはラムゼイが落とした腕時計を回収した。これが事件の顛末だったのである。

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