チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

グランド・イリュージョン 見破られたトリック

ジョン・M・チュウ監督作「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」("Now You See Me 2" : 2016)[BD]

イリュージョンを駆使する正義の犯罪集団が、影で社会を操る実業家が仕掛けた罠を脱し、その企てを阻むべく奮闘する様を描くスリラー作品。

 

イリュージョン集団「ホースメン」がラスベガスのショーでパリの銀行から金を盗み出し、ニューヨークのビルから姿を消して一年余りが経つ。ダニエル、メリット、ジャックは秘密結社「アイ」の命令に従い、身を隠しながら、目的を知らされる事無くマジックの腕を磨き、再び始動する日を待つが、その間にヘンリーは脱退する。一方、FBIではホースメンに関する手掛かりを得られず、捜査は行き詰まる。ディランは適当な情報を流す事でFBIを撹乱し、自らへの疑いを退ける。

痺れを切らしたダニエルはアイの責任者と単独で接触を図ろうと試みるが、ディランからの指示を待つ様に促される。その直後、ダニエルは自宅に侵入したマジシャンの女と遭遇する。女はジャックの死の偽装やヘンリーが抜けた事を知っており、アイへの加入を希望する。ダニエルはマジシャンをロープで縛り付けるが、女はそれを解いて姿を消す。

程なく、ディランはホースメンを招集すると、ダニエルの部屋に現れた女ルーラをヘンリーに代わる新メンバーとして紹介する。ディランは、ケースがCEOを務め、パートナーのウォルターが昨年死亡した、大手IT企業オクタ社が携帯の新型を発表し、発売後は利用者の個人情報を闇市場に売り飛ばそうと企てている事を明かすと、アイとしてそれを暴露すべく、ホースメンがショーを乗っ取る意向を示す。

ホースメンはディランの指揮の下、変装して会場に潜入し、ケースのプレゼンを乗っ取ると、沸き上がる聴衆に対し、その目的がオクタ社の嘘と欺瞞を暴く事だと明かす。ところがその矢先に、別の何者かによってホースメンのショーが乗っ取られる。同時に、匿名の電話で情報を得たFBIが会場に駆け付ける。敵は逆にホースメンに疑いを向けさせるべく、ジャックが生きている事とディランがメンバーの一人である事を聴衆に暴露する。ホースメンは直ちに逃走する。ディランは上司のナタリーらをその場に足止めし、会場から脱出する。ホースメンは屋上に準備しておいたシューターに飛び込むが、トラックに繋いだはずが、マカオの中国料理店に飛び出てしまい、途方に暮れる。そこにメリットの因縁の仲である、双子の弟チェイスが現れ、四人を車で連行する。ディランは指定した合流場所に四人が現れず、また連絡も取れない事に困惑する。そこに服役中のサディアスが連絡を寄越し、ショーの乗っ取りへの関与を仄めかして、刑務所に来る様に促す。

チェイスは事前にピザ屋を装ってメリットの元を尋ね、その際にメリットに催眠術をかけ、ホースメンの個人情報を聞き出し、自らの雇い主に提供した事を明かす。四人はカジノを拠点とするウォルターの元へ連行される。ウォルターは死んだと見せかけて、自らを社会から隔絶し、隠然と社会を牛耳っている事を明かすと、科学をマジックへと昇華させる自らの趣味を活かして、四人をマカオに移動させた種明かしをする。ウォルターは予め屋上に催眠を誘発する仕掛けを施したシューター用意し、四人を飛び込ませ、眠らせたままマカオにジェット機で搬送したのだった。ウォルターは自らが巨額の投資をしていた保険王アーサーから、ホースメンが盗み出した金を取り戻す事を希望し、その方法を提示する。ウォルターはパートナーのケースと共に、優雅さと技術の完璧な融合を図る事で、本物のマジックの実現を志向していたが、それを独り占めしようと企てたケースは、ウォルターを失脚させ、開発したチップを自らの手柄にした。それはいかなる暗号をも解読し、セキュリティを破る事で市場操作や盗聴などを可能とする、世界中のコンピュータにとって脅威となる代物であり、近くその入札が行われるという。ケースに儲けさせる事を嫌うウォルターは、事前の内覧会でそれを盗み出す様にホースメンに強要する。ダニエルはマカオに世界初のマジック店があり、道具が揃う事から、ウォルターの要求に応諾する。

一方、ディランは捜査官コーワンを騙って連邦刑務所を訪ね、サディアスと会う。サディアスは自らがホースメンの失踪とは無関係であり、ディランが罠に嵌った事を明かすと、抜け出す為には自らを連れ出し、案内させるしか方法が無いと説く。ディランはそれがサディアスによる復讐だと指摘する。サディアスはディランの敗因が、自分への復讐を遂げた事で、油断していたからだと説く。

翌日、ダニエルはチップを盗み出してもウォルターが解放するとは思えない事から、チップを唯一信用できるアイに渡して、逃走を手引してもらう事を提案する。四人はリーとその祖母ブブが営むマジック店を訪ね、侵入に必要な特注のマジック道具を所望する。ダニエルはアイに連絡し、チップを渡す段取りを付ける。一方、ディランは刑務所からサディアスを連れ出すと、サディアスの導くままジェット機でマカオに向かう。サディアスはディランが30年前に奇跡の脱出に挑戦するも、帰らぬ人となったライオネルの息子だと見抜いており、復讐は見当違いだと諭す。ディランは、マジック見破り人だったサディアスが父を煽り立てた事への憎しみを露わにし、ホースメンを探す為ならなんでもすると息巻く。

四人はカード状のチップをトランプ・カードそのものに偽装して盗み出す作戦を考案し、綿密に準備と訓練を重ねる。四人は入札を予定するギャングの代理人に成り代わって、内覧会が行われる科学館に潜入すると、厳重な警備と堅牢なセキュリティが施されたラボの心臓部から、首尾よくチップを盗み出す。その夜、ダニエルはチップをアイの責任者に渡すべく、市場を訪ねる。一方、サディアスはディランをマジック店に導く。ディランは古今東西のマジック道具のコレクションの中に、かつて父が奇跡の脱出で使用した金庫の試作品を見つける。サディアスは常に奥の手を仕込んでいたはずのライオネルが、なぜ脱出できなかったのか、その答えを探していたのはディランだけでは無いと説く。ブブは生前のライオネルから預かった腕時計をディランに託す。リーはダニエルが市場で人と会う約束をしていた事を伝える。その矢先にサディアスは、「ディランの番だ」と書き置きを残して、忽然と姿を消す。

ダニエルは市場でアイの責任者を待つ。そこにディランが現れる。ダニエルはディランの不手際で罠に嵌った事を非難すると、アイと接触してチップを渡す事を明かし、ディランが関わる事を拒む。ディランはその場から立ち去る。間もなく、そこにウォルターが手下を率いて現れ、ダニエルがマジック店で連絡を取った相手と、更にニューヨークでダニエルが接触を図った相手が自分だった事、その際にダニエルの携帯から情報を盗み出して、メリットの居場所を知った事を明かす。ダニエルは諦めてチップをウォルターに渡そうとする。そこにディランが駆け付け、ウォルターの手下達を足止めしてダニエルを逃がす。ディランは孤軍奮闘するも、捕らえられる。ホースメンは近くでディランがライオネルの金庫と共に連れ去られるのを目の当たりにし、救出を企てる。

ディランは船上に連行される。そこにアーサーがウォルターと共に現れ、ウォルターが非嫡出子である事を明かす。ディランは父を亡くした際に母が保険金を断られた事への復讐だった事を明かす。アーサーはそれがその他大勢の一つに過ぎないと説き、ウォルターにチップを渡す様に要求するが、ディランはそれを拒む。ウォルターはホースメンに続いてアイの息の根を止める意向を示すと、アーサーの財産と尊厳を奪った意趣返しとして、ディランをライオネルの金庫に閉じ込め、川に沈める。ウォルターとアーサーはディランの死を確信する。ディランは生前のライオネルの言葉を思い出し、ブブから託された腕時計に仕込まれた鍵に気付く。ディランは金庫の解錠に成功し、脱出するも、そこで意識を失う。一方、下船したアーサーは、密かにサディアスと落ち合うと、ディランをマカオに連れてきた事に対して謝礼の一部を支払い、残りの謝礼はホースメンと引き換えであり、応じなければディランと同じ目に遭わせると釘を刺す。

ダニエルはディランを水中から引き揚げ、救出する。その矢先に、一同はチップが偽物だった事に気付き、マジック店に戻る。一同はウォルターは決してチップを諦めず、またディランの生存を知らない事から、それらを逆手に取り、偽物のチップでウォルターの情報を暴いて破滅に導くと思い込ませる計画を企てる。その時、ブブとリーは実はアイのメンバーだった事を明かし、ホースメンはその無限の可能性を買われて選ばれた者だと説く。

ホースメンは早速ネットに、ロンドンで大晦日の深夜0時にフィナーレに繋がるショーを決行する旨を知らせる動画をアップし、ウォルター達に宣戦布告する。それを見たウォルターはアーサー、チェイスと共にロンドンへ急行する。大晦日の夜、ロンドンにはショーを目撃しようとする大勢のファンが集まる。ジャック、ルーラ、ダニエルはそれぞれ異なる場所で順番にゲリラライブを決行し、観客を魅了する。ウォルターはロンドン中の目撃情報を集めさせる。ナタリー率いるFBIの捜査員達もロンドン入りし、情報収集を開始する。サディアスはウォルターに対し、パターンを読む事でフィナーレの前に企てを止められると助言し、FBIへの対応を買って出る。ウォルターはパターンを分析し、フィナーレの場所を推測する。移動中のメリットの前にチェイスが現れ、目的地を聞き出そうとするが、メリットはチェイスを退ける。ディランはウォルターに企てが発覚した事を察知し、四人を合流地点に集める。サディアスはナタリーの前に姿を表し、ホースメンを連れてくる取引を持ちかけるも拘束される。

集結したディラン達はバイクでフィナーレの場所に向かおうとするが、ウォルターの手下達の襲撃に遭い、全員が捕らえられる。ウォルターはディラン達をジェット機に連行すると、直ちに離陸させ、ロンドンを離れようとする。ウォルターはダニエルからチップを回収すると、その場で分析にかけ、本物だと確認する。ウォルターは用済みとなった五人を、チェイスの提案で機外に放り出すと、アーサーと共に取っておきのシャンパンで祝おうとする。その時、突然ジェット機が停止し、二人は罠に嵌った事に気付く。

テムズ川沿いに停止した状態のジェットを大観衆が見守る中、ホースメンによるフィナーレが始まる。それを知ったナタリー達は、サディアスをその場に残して直ちに会場に向かう。ホースメンの五人目のメンバーであり、リーダーとして紹介されたディランは、ウォルター達に全ての種明かしをする。ウォルターの手下達は全て替え玉であり、大掛かりな仕掛けでジェットを飛ばした様に見せかけ、メリットの前に現れたチェイスに予め催眠をかけ、五人を機外に放り出す様に命じていたのである。ディランは、ウォルターの告白により明らかになった、影でチップを使って市場や政府を自在に操り、皆のプライバシーを盗み出すという企てを暴く為に、ホースメンが現れたのだと観衆に訴える。会場周辺に大量の花火が打ち上がると、その隙に乗じてホースメンは姿を消す。ディランは追ってきたナタリーに、ウォルターとアーサーを含む全ての関係者の不正の証拠を収めたUSBを託し、姿を消す。ウォルター、アーサー、チェイスはその場で逮捕される。

翌日、五人はグリニッジ天文台を訪ね、リーとブブが迎える。ディランは父の写真の数々を目の当たりにする。そこにサディアスが現れ、ライオネルとはパートナーであり、互いに敵対するライバルを演じる事で、世間を誘導していた事を明かし、脱出の失敗は予想外の出来事だったと説く。ディランはなぜ話さなかったのか尋ねる。サディアスは、ディランを立派なマジシャンにする為にどん底に突き落とす必要があった事、オクタ社の一件はウォルターをあぶり出す為だった事を明かし、そのおかげでディランが30年越しの復讐を諦め、ホースメンの団結に成功した事を評価する。サディアスはディランに対し、今後は自由に活動すると共に、後継者を見つける様に促す。サディアスは五人に部屋の奥のカーテンを覗かぬ様にと告げて、その場を後にする。五人はカーテンの向こうのドアを開け、アイを示唆する目を象った螺旋階段に出る。

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