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チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

トレジャーハンター・クミコ

デビッド・ゼルナー監督作「トレジャーハンター・クミコ」("Kumiko, the Treasure Hunter" : 2014)[DVD]

宝探しに取り憑かれた孤独な日本人の女が、映画の中に登場する隠された大金が実在していると確信し、それを見つけ出すべく渡米する様を描くドラマ作品。

 

29歳のクミコは、東京の小さな会社でOLをしながら、アパートで一人暮らしをしている。クミコは人付き合いを極端に避け、これと言った人生の目的も無く、楽しみと言えばペットのウサギ「ブンゾー」を愛でるくらいだったが、ある時から宝物探しに取り憑かれる。やがてクミコは、都心から離れた海岸沿いの洞窟で、土中に埋められた一本のビデオテープを発見し、それを持ち帰る。クミコはビデオデッキでテープを再生し、それに収められた映画「ファーゴ」の中で、男が強奪した現金の入ったブリーフケースを雪原に埋めるシーンに心を奪われる。冒頭に「これは実話である」と表示される事から、クミコは舞台となったノースダコタ州のファーゴの何処かに大金を収めたケースが埋まっていると確信する。そんな折、クミコは久しく会っていなかった同級生のミチと偶然再会し、また、実家を出てから連絡が途絶えがちの母から昇進や結婚について詰られ、戻ってくる様に促される。

クミコはファーゴについて調べる為に図書館を訪ね、貸出不可の地図を盗み出そうとして、その場で警備員に取り押さえられる。警備員はクミコを備品室に連行し、事情を問い質す。クミコは映画で観た場所にお宝が埋まっている事を知ったのだと打ち明け、ファーゴ周辺の地図が載った一ページだけを所望する。困惑した警備員は、そのページを切り取ってクミコに与え、出禁を言い渡す。

クミコは職場で事務作業の傍ら、常日頃雑用を請け負っているマネージャーのサカガミから呼び出される。サカガミはクミコのやる気の無さを咎めると、その年齢を論って結婚退職を勧奨する。その後、クミコは五歳の娘を連れたミチと喫茶店で落ち合うが、その幸せぶりに辟易し、ミチが離席している間に逃げ出す。

その夜、繰り返し再生が災いし、ファーゴのテープがデッキの中で絡まって使い物にならなくなる。クミコは直ちになけなしの金を叩いて、DVDプレイヤーと液晶テレビ、ファーゴのDVDを購入する。クミコは作品の中で男がケースを埋めた大雑把な位置を計り知る。クミコは母からの相次ぐ連絡に辟易し、携帯のSIMを壊す。

程なく、クミコは再びサカガミから呼び出しを受ける。サカガミは先日の話に触れ、若くて美人な新人カナサキを紹介した後、結婚記念日に妻に贈る物を適当に見繕って買ってくる様にクミコに命じ、会社のクレジットカードを預ける。ファーゴ行きを決心したクミコは、ブンゾーの処遇に困り、地下鉄の車内にブンゾーを置き去りにして、泣く泣く決別する。

クミコは着の身着のまま飛行機で東京を発ち、厳寒のミネアポリスに到着する。クミコは空港からバスに乗ってファーゴを目指すが、途中でバスのタイヤがパンクし、立ち往生を余儀なくされる。クミコは代わりのバスの到着を待たず、その場で降りて徒歩で北を目指す。程なく、親切な老婦が車で通りがかり、クミコを乗せて自宅へ連れて行く。一人暮らしの老婦はクミコをもてなし、世話を焼く。クミコは地図を見せ、ファーゴに行きたいのだと訴える。老婦はファーゴが何も無い場所であり、観光の時期でも無いと説き、翻意を促す。老婦はクミコに泊まっていく様に促し、家を出た息子の部屋を貸し与える。クミコはそれ以上老婦と関わるのを嫌い、部屋を抜け出した後、モーテルに身を寄せる。クミコは母に電話し、仕事よりも大事な事があるのだと訴えるが、取り合ってもらえないと分かって切る。

翌朝、クミコはチェックアウトの際にカードが停められた事を知る。クミコは現金を取りに行くと偽って部屋に戻ると、防寒着代わりにブランケットを持ち出して逃げ出す。クミコは車道に沿って、尚も北を目指す。程なく、不審な女の通報を受けた副保安官カルドウェルがクミコを見つけて保護し、事務所に連れて行く。クミコは地図とDVDを見せ、宝物があるファーゴに行きたいのだと訴える。カルドウェルはクミコの正気を疑い、ファーゴが実話の様に作られた物語に過ぎないのだと諭す。クミコはそれを認めず、事実だと反駁する。

クミコが拙い英語しか話せない事から、その真意を計り兼ねたカルドウェルは、クミコを中国料理店に連れて行き、店員に通訳を頼む。店員は日本語と中国語はまるで別物だと説く。それでもカルドウェルは、クミコの助けになってやろうと考え、詳細な地図をパトカーに取りに行く。クミコはその間に再び母に電話し、送金を請う。母はクミコの会社から連絡があった事を明かし、カードを盗んで無断欠勤を続けている事を詰問する。クミコは大事な仕事があるのだと言い放って切ると、カルドウェルの前で号泣する。カルドウェルはクミコが必要な物を見つけて、行くべきところへ行く力になると約束すると、服屋に連れて行き、防寒着と靴を買い与える。クミコはその厚意を誤解して、カルドウェルにキスをする。困惑したカルドウェルは、妻子がいる事を明かすと、仕事をしているだけであり、映画は作り話だと説く。クミコはそれを否定して店を飛び出すと、タクシーに乗って走り去る。

タクシーがファーゴに差し掛かると、クミコはタクシーを乗り逃げする。クミコは雪深い森の中を、意中の場所を探して歩き続け、やがて凍てついた湖の淵で、氷の中に埋まったケースを発見する。クミコは氷を叩き割ってそれを取り出すが、錯覚だった事が分かり、骨折り損に終わる。やがて日が暮れると、クミコは懐中電灯を頼りに森の中を彷徨い歩く。間もなく、森は吹雪に見舞われる。

翌朝、雪溜まりの中から目覚めたクミコは、リフトで山を登り、更に森を超えた先の雪原に、映画のシーンと同じ景色を見つける。クミコは目印のある場所を掘り返し、雪に埋もれたケースを見つけると、その中に収められた大金を見て歓喜する。そこへクミコの傍らにブンゾーが現れる。クミコはブンゾーを抱き上げると、ケースを携え、晴れやかな心持ちで雪原の彼方へ歩いて行く。

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