チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

部屋の天井に張り付いている小さなクモ達に私は僅かな期待を寄せてみる事にした。

今年のDW(ダークネス・ウィーク)は行楽客を持て成す様な好天に恵まれていて、私にしてみればちっとも面白くない。天変地異でも起きて世界が破滅して欲しい。夏を先取りした様な暖かさが続いているのだが、これくらいの気候に着る服をまだ準備できておらず、外出が面倒になって昨日は完ヒキした。本当にそれだけの理由である。馬鹿馬鹿しい。そう言えば、昨日書くのをすっかり失念していたが、一昨日に予定されていた立ち入りの検査は結局スルーしてしまった。どうしても汚部屋を掃除する気になれなかったのである。当然、こんな状態でたとえ僅かな時間でも他人を招き入れる事なんてできない。しかし、法律で義務付けられている検査らしいから、無視し続けるワケにもいかないだろう。管理会社から冷徹な通告が来る事も予想される。今月のできるだけ早い内に掃除に着手したいが、三月からここまで遅延を繰り返しているのだから、スムーズに事が運ぶとはとても思えない。それはさておき、最近になって天井の隅っこに一センチ弱くらいの小さなクモを数匹見かける様になった。それぞれ別の場所で何をするでもなく張り付いた状態で静止している。何時間でも同じ場所に留まっていたりするから不気味ですらある。これまでだったら虫即斬の理に則って、掃除機で吸い取って終わりにするところだが、別段、害も無さそうだし、ひょっとしたら小虫などを捕食して部屋の浄化に一役買ってくれているのでは無いかと、僅かな期待を寄せて、放置してみる事にした。ときに昔、本州で住んでいたアパートでは、たまに掌大のクモが出現してタヒぬ程驚かされたものだが、それに比べるとこちらは平穏で良い。