チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

パラノーマン ブライス・ホローの謎

サム・フェル,クリス・バトラー監督作「パラノーマン ブライス・ホローの謎」("ParaNorman" : 2012)[BD]

死者の幽霊と話ができる少年が、300年前に殺された魔女の呪いを解く役目を先代から引き継ぐ事になり、友人や家族の協力を得て奮闘する様を描く3Dアニメ・コメディ・ホラー作品。

 

かつて創始者が魔女を裁判にかけ、吊るし首に処したとの逸話が残る小さな町ブライス・ホローが創立300周年を迎える。ホラー好きで内向的な11歳のノーマンはこの町で家族と共に暮らしているが、この世に未練を残して死んだ幽霊達を見て、会話する能力を備え持っており、それが故に町の住民達に変人扱いされている。ノーマンは予てから、病死した祖母の幽霊が常にリビングのソファに座っているのだと家族に訴えるものの、家族は誰もそれを真に受けず、父ペリーはノーマンのひよわな言動を叱り、母サンドラは祖母の死を乗り越える様にノーマンに諭し、姉コートニーはノーマンを小馬鹿にする。

ノーマンは学校でも変人扱いされ、疎外される憂き目に遭い、いじめっ子のアルヴィンには常に目の敵にされる。ノーマンと気脈を通じるニールは、その体型から「太っちょ」と虐められているものの、ノーマンとは対象的に明朗な性格ゆえに意に介さず、ノーマンの良き理解者となる。ノーマンは演劇の授業で、300周年を記念する「魔女の呪い」をテーマにした舞台に出演する運びとなる。吊るし首に処された魔女は、その執念深さ故に、自分の正体を暴いた七人に対し、苦悶の末にゾンビとして蘇り、この世を彷徨う様に呪いをかけて死んだのだという。稽古の最中、ノーマンは不気味な幻覚に襲われる。

ノーマンがニールと共に下校する途中、町外れの丘の上に立つ家に暮らす、家族とは疎遠になっている大叔父プレンダーガストが見窄らしい姿で現れる。プレンダーガストは自らも幽霊が見える事を明かすと、魔女の呪いの話が本当であり、ノーマンだけがその呪いを解ける事から、ノーマンに皆の運命がかかっているのだと説く。ニールがプレンダーガストを追い払うと、プレンダーガストは前兆に注意する様に警告して退散する。帰宅したプレンダーガストは、ノーマンを説得する術を模索するが、その矢先に頓死して幽霊と化す。

程なく、学校で「魔女の呪い」が上演される。ノーマンは本番中に舞台上を舞う奇妙なフクロウを目の当たりにした途端、森で魔女を捜索する七人の大人達の幻覚に晒される。ノーマンはゾンビが来ると喚き声を上げた事で観客のひんしゅくを買い、劇を台無しにする。ノーマンは本当だと訴えるが、ペリーは恥をかかされた事に憤慨し、ノーマンに幽霊と話す事と外出を禁じる。サンドラはノーマンに何かが起きるのが怖いのだと諭す。

翌日、ノーマンは学校の生徒達に嘲笑され、トイレに身を潜める。その途端、超常現象を伴って、幽霊と化したプレンダーガストが現れる。プレンダーガストは長年の間、魔女の呪いを阻止してきた自らの役目をノーマンに引き継ぐ必要性を説くと、魔女が命日たる今夜に死者を蘇らせようと企てている事を明かし、それを阻止するために、自らの亡骸が持っている本を、魔女が埋められた場所で日が暮れる前に読む様に命じる。ノーマンがそれを約束すると、プレンダーガストはその役目を終えて消滅する。トイレに居合わせたアルヴィンはノーマンの独り言を聞く。

夕方、両親が外出すると、祖母の幽霊は途方に暮れるノーマンに、自らがこの世に留まるのはノーマンを見守ると誓ったからだと明かす。それで元気を得たノーマンは、プレンダーガストの薄汚い家を訪ね、亡骸が抱える本を持ち出す。ノーマンはその足で墓地を訪ね、茂みを抜けた先に判事ホプキンスを始めとする、魔女の犠牲者七人の墓を見つける。ノーマンはそこでおとぎ話の様な趣の本を読み始める。そこへノーマンを追ってやってきたアルヴィンが邪魔立てし、間もなく日が沈む。すると、邪悪な魔女の姿を象った黒雲が空を覆い、魔術で墓の下から七人のゾンビを蘇生させる。ゾンビ達はノーマンとアルヴィンの周りを取り囲む。ホプキンスはノーマンが止めねばならないと告げる。ノーマンは本を読んでも効かないと悟り、アルヴィンと共に逃走する。

コートニーはノーマンを探してニールの家を訪ね、ノーマンが墓地に行った事を知る。コートニーはニールの兄ミッチの車に乗って、ノーマンを探しに行く。一方、ノーマンはアルヴィンと共にプレンダーガストの家に逃げ込むと、手掛かりを探し、魔女の墓が別の場所にある事に気付く。間もなく、ゾンビ達が家に押し入り、ノーマンを探し始める。ノーマン達はゾンビ達を退けて逃げる途中で、ミッチ達の車と遭遇する。

ノーマン達を乗せた車は町へ引き返す。ホプキンスは車にしがみついて妨害を企てる一方、暴走に気付いた保安官がバイクで追跡を始める。ノーマンはクラスメイトのサルマに電話をかけ、魔女の墓の所在について問い合わせる。サルマはネット検索を元に、魔女が町役場で裁判にかけられ、埋葬の記録が資料室にある事を伝える。車は暴走の末に道から外れ、激しく横転した末に大破するが、ノーマン達は難を逃れる。ゾンビ達が町に侵入すると、住民達は俄にパニックに陥り、ゾンビ達を袋叩きにする。ノーマン達は騒動を掻い潜って町役場に押し入ると、資料室の膨大な資料の中から埋葬の記録を探し始める。

ホプキンスは満身創痍のゾンビ達を役場へ向かわせる。それに気付いた町の住民達は武器を携えて役場の前に押し寄せる。一方、記録が見つからない事に痺れを切らしたコートニーは、ノーマンの話に疑義を呈し、普通の世界に生きる様にノーマンに諭す。ノーマンはコートニー達の協力を拒否し、帰る様に命じる。ミッチは留まろうとするニールを連れ、コートニー達と共に役場から出ようとする。一人残ったノーマンの前にホプキンス率いるゾンビ達が集まる。間もなく、役場の前の住民達が火を投げ入れる。ノーマンはゾンビ達から逃れ、屋上の鐘楼に登ると、魔女の姿をした黒雲を前にして、その目的を問い質す。ノーマンは黒雲による雷撃を受けて、鐘楼から落下する。その瞬間、ノーマンは今まさに魔女として断罪されようとする、11歳の少女アガサ・プレンダーガストに対する裁判の幻覚を見る。ホプキンスは、アガサに魔術を用いる疑惑をかけると、六人の目撃者達の証言を元に有罪判決を下し、死刑を言い渡す。アガサは泣きながらそれを否定し、遊びだったと弁解するが、ホプキンスは問答無用で吊るし首を命じる。憤激したアガサは魔術を発動させ、禍々しい姿へと化す。

ノーマンは資料室で目を覚ますと、そこに集まった七人のゾンビ達に対し、アガサへの酷い仕打ちを非難する。ホプキンスは死者と話ができるノーマンに本を読んでもらう事で、呪いを解き、皆を墓に戻してもらう事を要望する。ノーマンはなぜアガサを処刑したのか問い質す。ホプキンスはアガサが怖かった為だと答えると、その時は正しい事をしたと信じていたが、それは間違っており、罰として死後の世界で彷徨っているのだと説き、助けを請う。ノーマンは代々プレンダーガストに至るまで毎年誰かが本を読んできたのに、それでも呪いが解けない事に疑義を呈し、何かが足りないのだと気付くと、まだ誰もやっていない事を試す為にアガサと話をしに行く意向を示す。

ノーマンはゾンビ達を連れて役場の外に出る。保安官はゾンビ達に銃を構える。ノーマンはゾンビ達が人を襲わず、逆に襲われる様に呪いがかけられているのだと説くが、住民達はゾンビを火あぶりに処せと熱り立つ。そこにコートニー達が割って入り、今の皆と同じ様にゾンビ達は浅はかな考えで許されない事をして呪われたのであり、ノーマンは呪いから皆を救おうとしているのだと訴える。住民達はそれに理解を示し、武器を捨てる。それを見て、魔女の雲は怒り狂う。コートニーはノーマンに魔女の墓を見つける様に促し、奮起させる。

ノーマンはその場に居合わせた両親の車にホプキンスを乗せて、魔女の墓を目指す。ノーマン達はホプキンスの導きに従って森に辿り着く。ノーマンは蠢く木々によって、皆と隔絶され、一人で森の奥へ進み、やがて黒雲の源を見つける。アガサはノーマンに失せる様に命じるが、ノーマンは自分達が同じ境遇であり、気持ちが分かるのだと説く。アガサは眠りに就くのを拒み、ノーマンに魔術で襲いかかる。ノーマンが本を朗唱し始めると、アガサはそれを嫌う。ノーマンはアガサの行いが自分の苦しみを味わわせる為だと指摘する。アガサは見せしめだと主張する。ノーマンは邪悪なのは今のアガサも同じだと説く。アガサは憤激し、ノーマンを木に叩き付ける。ノーマンはアガサが苦しめた連中を呪っている内に残酷になり、長年の憎しみのせいで良い思い出までも消してしまっている事に気付いているはずだと諭し、優しくしてくれた人や大切な人を思い出す様に訴えかけると、逃げ出そうとするアガサの手を握って引き止める。その瞬間、ノーマンは元の少女の姿のアガサと共に穏やかな森に遷移する。アガサはそれがかつて母親と来た事がある森であり、木の下に据わって母からおとぎ話を聞かせてもらった直後に、怖い人に連れて行かれた事を明かす。ノーマンはアガサが恐怖で本当の自分を忘れていたのだと説くと、特別な能力を持っていながら、人に理解されようとしたのが自分とは違うところだと明かす。アガサはノーマンにやり返したくないのかと尋ねる。ノーマンはそれが無意味だと解き、世の中には悪い人ばかりでは無く、愛してくれる人もいるのだと諭す。アガサは母に会いたいと訴える。ノーマンはもう死んでしまったのだと伝えると、物語の結末を決めるのはアガサだと説く。アガサはノーマンに寄り掛かって眠りに就き、消滅する。その瞬間、七人のゾンビ達も消滅する。間もなく、ノーマンは木の幹で目を覚ます。そこに両親達が迎えに来る。サンドラはノーマンを抱き締め、その無事に安心する。ペリーはノーマンの偉業を讃える。

荒れ果てた町は朝を迎え、ニュースでは竜巻が町を襲ったと報じられる。ノーマンはニールに支えてくれた事への礼を述べる。帰宅後、ノーマンはいつもの様にソファで手編みする祖母とテレビを見る。そこにペリーがやってきて、ノーマンから祖母のいる場所を聞いて、見えない祖母に声をかける。間もなく、サンドラとコートニーもやってきて、一家は団欒する。 

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