チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

特捜部Q Pからのメッセージ

ハンス・ペテル・モランド監督作「特捜部Q Pからのメッセージ」(" Flaskepost fra P" : 2016)[DVD]

未解決事件の再捜査を任務とする特捜部Qが、浜辺に漂着したボトル入りの手紙を手掛かりに、隠匿されてきた児童誘拐事件を究明すべく奔走する様を描くミステリー・スリラー作品。

 

カールは心身共に消耗した事で、課長から休職を命じられる。その最中、特捜部Qに浜辺に漂着したボトルに入っていたという、血の付着した手紙が持ち込まれる。アサドは研究所に手紙の分析を依頼する。アサドはカールの元を訪ねると、抑鬱状態のカールに外出を促す。一方、スカルスの「神の弟子」教区内の農場に暮らす農夫イリーアスの家に、教団の伝道師の神父ヨハネスが教区を離れる挨拶に訪れ、イリーアスの妻子と共に食事を馳走になる。

アサドとローセは、海に数年間浸かっていた為に文字が消えかかった手紙の内容を検証し、船のタールで書かれた文字と一緒に、灯台の絵が描かれている事、紙には大量の血液が付着している事、Pから始まる名前の差出人の子供が、誘拐されて助けを求めている事、その子はエホバの証人の信者であろう事を確認する。アサドは過去10年で行方不明になった子供を調べようとするが、そこに居合わせたカールは、該当するのが二人で、いずれもPの付く名では無く、エホバの証人の信者でも無いと指摘する。

研究所による分析の結果、その手紙に記された地名はバレルプにあるラウトロプヴァングだと判明する。また、過去に子供が拐われた同様の事件が起こっていた事が判明し、カールとアサドはバレルプの学校を訪ね、教師に聞き込みを行う。教師はかつて自らが担当していた生徒トレクヴェとその兄ポウルがエホバの証人の信者であり、両親の意向で宗教活動の為に中退した事を明かす。一方、イリーアスの娘マウダリーナとその弟セームエルは下校途中に、面識のあるヨハネスに車で家まで送っていくと欺かれ、誘拐される。間もなく、イリーアスの家にヨハネスから脅迫電話がかかってくる。

バレルプ在住のトレクヴェの父親クレスチャンが、妻と一緒に睡眠薬で自殺していた事が判明する。カールとアサドは、ヤク中の不良仲間と団地の一室に屯する15歳のトレクヴェを発見すると、ポウルからの手紙を見つけた事を知らせる。トレクヴェは一旦は関与を拒むものの、手紙を見る事を希望し、署での聴取に応じる。トレクヴェはポウルと共に誘拐されていた時、海水に浸った船小屋らしき場所で鎖で繋がれていた事、絶えず大きな金属音が聞こえていた事、男がポウルを刺し殺す様を見せられた事、両親は事件について明かせばエホバに罰せられると信じて黙秘していた事を、涙ながらに打ち明ける。一方、ビヴォー警察署に通行人から二人の子供が誘拐される現場を目撃したとの通報が入る。

アサド達はボトルが漂着した浜辺から捜索範囲を絞り込もうとするが、規模が広範に及ぶ為に経費が問題となる。そこへビヴォー署から誘拐の連絡が入り、カールとアサドは捜査に向かう。道中、信仰心の篤いアサドと信仰心の無いカールとで意見が対立する。ビヴォー署の刑事リーサは、拐われた子供の両親から捜索願が出ていない事を伝える。カールとアサドにリーサを加えた三人は、信者の名簿を元に教区一帯の聞き込みを行う。カール達はイリーアスの家を訪ねると、誘拐の件について捜査している事を明かす。イリーアスは子供達がスウェーデンのおばのところに行っていると偽り、素っ気なくやり過ごす。一方、本署の研究所ではトレクヴェが船小屋で聞いていた音の分析に立ち会う。

カールは今回の誘拐とポウル達の誘拐のいずれも宗教の祝日に起きている事に気付くと、ローセにその旨を伝えて調査を行う様に指示する。その際、ローセは2008年12月に「キリストの家」の信者の二人の娘が行方不明になり、その直後に親が通報を撤回し、何事も無かった様にタイへ移住した事案を報せる。一方、マウダリーナとセームエルは、海に迫り出した船小屋に監禁される。ヨハネスは救いの道が神のみであり、助けてもらう為には祈るしか無いと説くと、二人に執拗に祈りを強要する。

カール達は改めてイリーアスの元に訪れると、イリーアスが年金積立や親の預金をかき集めた理由について問い質すと共に、スウェーデンのおばの元には子供達がいなかった事実を突きつける。イリーアスは当惑してカールを殴り飛ばすと、警察に話したと知られるわけにはいかないのだと説く。カールは以前にも同様の事件があり、一人が助かっている事を明かす。イリーアスは妻ラーケルに諭され、カール達の話に応じると、犯人のヨハネスから身代金を要求されている事、ハンブルク行きの列車内で指示を受け、バッグを隠して下車する段取りになっている事、指示を守らなかったり、誰かに話したりすれば子供達が殺されると脅されている事を明かす。カールはヨハネスに悟られない様に警察も乗車する意向を示すが、イリーアスとラーケルは反対する。カール達は他の親達もまた神を信じるが故に警察に話さずに子供達が犠牲になった事を明かし、今止めなければ二人が犠牲になると説き伏せる。イリーアスは承諾するも、失敗すればカールの責任だと釘を刺す。

捜査本部はハンブルクまでの各駅に私服警官を配置し、列車にはローセとパスゴーらが同乗、カールとアサドは車で列車を追走、加えてヘリで作戦の動向を監視する態勢を整える。イリーアスは指定時刻に金を詰めたバッグを携えてハズスティーン駅から列車に乗り込む。アサドは八年前の手紙がこのタイミングで特捜部Qに届き、二人の子供を救えるかも知れないのは、神の為せる業では無いかと説く。カールはそれがくだらない話だと一蹴する。アサドは他人の信仰を馬鹿にすべきでは無く、人生とは神秘的なものだと反発する。

列車が出発して程なく、イリーアスの携帯にヨハネスが連絡を寄越し、トイレの方に向かわせた後、ドアを開いて車外にバッグを投げ捨てる様に命じる。イリーアスは子供達の無事の確認を求めるが、ヨハネスはそれを無視する。イリーアスは已むを得ず、指示に従って列車が森に入る手前でバッグを投げ捨てる。その途端、電話は切れる。イリーアスは列車が森に入った直後に飛び降りる。カール達は車を森の中へ向ける。

イリーアスは負傷しながらも、森の中に停まる車を発見し、車内を探し始める。ヨハネスは不意を突いて、イリーアスの腹をハサミで突き刺し、抉る。そこへカールが駆け付けると、ヨハネスは車に乗って逃走を図る。カールは車に飛び乗ってヨハネスを銃撃するも取り逃す。イリーアスはヘリで病院へ緊急搬送される。カールはヨハネスが落とした、顔に火傷痕の残る女ベッカの古い写真を見つける。

カール達は病院でイリーアスの容態を窺う。警察の秘密作戦が失敗に終わった事が、子供達の顔写真と共に大々的にメディアで報じられる。ラーケルはそれを見て子供達の安否を憂い、約束を守れなかったカールを激しく非難する。カールはかつてのトラウマに因る手の震えが再発する。それに気付いたリーサは、最善を尽くしたと労り、カールには助けが必要だと諭す。ローセはベッカの写真を研究所に持ち込み、分析を依頼する。

間もなく、カールの携帯にヨハネスが連絡を寄越し、神を信じるか尋ねると、カールが無駄な事をしたせいで子供達は死ぬのだと説き、一方的に電話を切る。カールは途方に暮れるが、電話口から聞こえた電子音がエレベーターの到着音だった事に気付き、ヨハネスが院内にいると確信すると、直ちに出口を封鎖させる。ヨハネスは医師を装ってイリーアスの集中治療室に忍び込むと、生命維持装置を切った後、不意を突いてラーケルに薬剤を注射してショック状態に陥れ、逃走する。カールとアサドはそこへ一足遅く駆け付ける。カールは白衣を着たヨハネスを見つけ、追跡する。イリーアスはアサドに看取られ、息を引き取る。

カールは駐車場の車内で、首に致命傷を負ったパスゴーを見つけ、無線で救援を要請する。そこへ背後からヨハネスが忍び寄る。アサドはカールを探して駐車場へ駆け付け、手を結束バンドでハンドルに固定されたパスゴーの車が、駐車場を出た直後にトラックと衝突する様を目の当たりにする。カールはヨハネスに昏睡させられた後、車で連れ去られる。間もなく、監視カメラの映像からヨハネスの乗った車の持ち主が判明する。アサドはその女ミアの家に急行する。ローセはトレクヴェが船小屋で聞いていた金属音を再現した物を、唯一の手掛かりと称して捜査員達に聞かせ、それが風力発電機の発する音の蓋然性が高まる。

ヨハネスはカールを船小屋に連れ込み、鎖で監禁する。アサドはヨハネスの内縁の女ミアの刺殺体を発見する。乗り捨てられた車のトランクから見つかったベッカの署名入りの絵の数々を元に、アサドはかつて狂信的な母親に薬品で顔を焼かれ、失明したヨハネスの姉レベッカの元を訪ねる。レベッカは弟について白を切る。アサドはヨハネスが信仰深い家族の子供達を殺している事を伝え、協力を求める。レベッカの証言を元に、アサド達はヨハネスが潜伏していると思われる、北海沿岸の風力発電機が傍にある船小屋の捜索を始める。

目を覚ましたカールは、ヨハネスと囚われのマウダリーナ、セームエルを目の当たりにする。ヨハネスは自らを悪魔の子と称し、母親をハサミで滅多刺しにして殺した際にそうなったのだと説く。カールは子供達が生贄なのかと問い質す。ヨハネスはそれを否定すると、子供をさらって親を苦しめ、神への信頼を失わせる事で、信仰心を奪っているのだと説くと、カールの信仰心をも奪う意向を示す。カールは神を信じていない事を明かし、無駄だと説く。ヨハネスは意に介さず、セームエルを水中に突き落とし、溺死させようと企てる。カールは代わりに自分を殺す様に請う。ヨハネスは神に祈って止めさせてみろと唆す。間もなくセームエルは力尽きて水没する。ヨハネスはカールが目の前にいながら何もできず、神が現れなかった、今日という日を忘れる事は無いだろうと説くと、マウダリーナにハサミを手渡し、自分に復讐して悪魔の子になれと命じる。マウダリーナはそれを拒むと、ヨハネスは失望を露わにし、ハサミを取り戻す。その時、アサドを乗せたヘリが船小屋の上空に到達し、ヨハネスは逃走を図る。カールはマウダリーナに拘束を解かせると、直ちに水中に飛び込み、無数の人骨の中に沈んだセームエルを引き上げ、蘇生させる。小屋に降り立ったアサドはカールの無事を知ると、ヨハネスの後を追う。ヨハネスはアサドの背後から忍び寄り、ハサミで腕を突き刺す。アサドは格闘の末にヨハネスを海に沈めて溺死させる。

後日、マウダリーナとセームエルは、一命を取り留めたラーケルの元に戻る。カール、アサド、ローセ、リーサは、教会でしめやかに行われるポウルの葬儀に立ち会う。カールはローセに倣って聖歌を口ずさむも、感極まって慟哭する。カールはアサドと共に公園で遊ぶ子供達を見つめながら、以前は子供達が無知な奴らだと思っていたが、それで良いのだと考えを改めた事を明かす。

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