チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

マグニフィセント・セブン

アントワン・フークア監督作「マグニフィセント・セブン」("The Magnificent Seven" : 2016)[BD]

悪徳実業家による暴虐と略奪に苦しむ町を救う為に結集した、腕利きの七人の男達の活躍を描くウェスタン・アクション作品。

 

1879年、テキサスの小さな町ローズ・クリーク。略奪男爵と称される強欲な実業家バーソロミュー・ボーグは、自らの会社で町近くの谷の金を採掘するに当たり、土地の強奪を企てる。町の住民は抵抗する術が無い事から途方に暮れる。ボーグは町の保安官を買収すると共に、警備会社で雇った用心棒を動員して、住民の集まる教会に押し入ると、有無を言わさず三週間以内に土地の権利を譲渡する様に住民らに強要し、教会に火を放つ。住民の一人で正義感の強いマシューは、自分達が開拓し、生活を築いた土地を奪われる事が我慢ならず、抵抗の意思を露わにする。ボーグ達はマシューと他数名をその場で射殺すると、野ざらしにして見せしめにする様に保安官に命じ、町を離れる。マシューの妻エマは亡骸に寄り添って慟哭する。

カンザス州巡回裁判所の委任執行官にして、インディアン準州及び七州の治安官を兼任し、かつては北軍を率いて戦ったサム・チザムは、ローズ・クリークから程近い町アマドール・シティのバーを訪ねると、小作人の親子殺害の廉で賞金首として手配されているバーの店主ダンを、その場で処刑する。チザムは別の男を追うべく、山へ向かおうとする。ボーグに対抗し得る男を探しに来ていたエマと仲間のテディは、チザムの腕を見込んで助けを求めるが、チザムはそれを断る。エマは町がボーグの略奪と暴虐に晒されている事を明かす。チザムはボーグの名を聞くと、エマの話に興味を示す。エマは全財産を提供する意思を示すと、目的は正義と復讐だと説き、猶予が三週間しかない事を伝える。チザムはバーに居合わせた流浪のギャンブラーにして、腕利きのガンマンのファラデーを、差し押さえられた愛馬を買い戻してやるのと引き換えに、仲間に引き入れると、更なる仲間集めに出かける。

程なく、チザムとは南北戦争以来の仲で、南軍の「死の天使」との異名を持つ仏系カナダ人グッドナイト・ロビショー、ロビショーの相棒でナイフ使いの東洋人ビリー、警備隊員殺害の廉で賞金首のメキシコ人バスケス、クロウ族殺しの猟師ホーン、コマンチ族の孤高の戦士レッドが仲間に加わる。

チザムの一行はボーグの手下達が警備するローズ・クリークへ旅人を装って攻め入ると、ボーグ一派に対して宣戦布告し、手下達を容易く一掃する。その際、ロビショーが不可解な挙動を示し、手下の一人を取り逃がす。チザムは保安官に、町と谷を取り戻したければ取引せよとの旨の伝言をボーグに届ける様に命じる。チザムはボーグを恐れおののく住民らに対して協力を求めると、ボーグの軍勢が到着する一週間以内に準備と訓練を行う意向を示す。

翌日、一部の逃げ出した者達を除く住民達がファラデー、ビリー、ロビショーの訓練に臨むが、皆農民故に即戦力としては使い物にならない事が分かる。ロビショーの異変を察知していたファラデーは、かつて南軍が誇った狙撃兵としての腕前を見せる様に促し、ロビショーはそれに応える。次にチザム達は谷の金鉱を襲撃し、労働者達をボーグの手下から解放すると、保管されていた大量の爆薬を持ち帰る。チザム達はそれを使って、町の手前に罠を仕掛けようと企てる。一方、サクラメントのボーグの元に保安官が到着し、チザムの要求を報せる。ボーグは保安官を処刑すると、自らの偉業の妨げとなるチザムを排除すべく、直ちに手下のコマンチ族のはぐれ者デナリに軍勢を集結させる。

チザム達はボーグの軍勢に対抗すべく戦略を練り上げる。父に習って銃の扱いに長けるエマも戦いに加わる意向を示す。町の住民は一致団結して罠作りなどの準備に励む。チザムはレッドを偵察に出す。夜、チザム達は酒場で親交を深める。牧師はチザムに対し、町に一時の平穏が戻り、ボーグに立ち向かう力を与えてくれた事を感謝する。チザムは自らがボーグと戦う真意について仄めかす。

町の住民は教会に再び鐘を掲げる。レッドは偵察から戻ると、迫り来るボーグの軍勢が明朝に到着する事を報せる。その夜、町の住民らは教会の前で祈りを捧げる。その最中、ロビショーは密かに町から立ち去ろうとする。チザムはそれに気付くと、ロビショーを呼び止める。ロビショーはチザムが戦うのは無私の行為なのかと尋ねる。ロビショーは住民を見捨てたら自分に失望する事になると諭す。ロビショーは今でも南北戦争の殺戮の悪夢に苛まれている事を明かす。チザムは戦争はもう終わったのだと説き、ロビショーを慰留するが、ロビショーは自らを軽蔑すべき臆病者で卑怯者だと称して町から出て行く。チザムは最後まで戦いを見届け、町に平和を取り戻す決意を示すと、他の仲間達にも意向を確認する。皆は各々の意思に従って留まる。エマは自らがロビショーの代わりとなって戦う決意をチザムに示す。

町は決戦の日を迎える。住民達は子供達を集めて地下室に隠れさせる。程なく、ボーグの数十人にも及ぶ軍勢が町の手前の丘に到着する。チザム達と住民達はそれぞれの配置に付く。ボーグの指示を受け、軍勢は一斉に襲撃を開始する。住民達は敵をギリギリまで誘き寄せ、予め仕掛けておいた爆弾で一網打尽にした後、罠を逃れた敵を塹壕とテントの中から射撃する。チザム達は町に侵入した敵を、幾重にも仕掛けた罠と的確な指示で、地の利を活かして始末していく。

難攻を悟ったボーグは、手下にガトリング銃の準備を命じる。戦闘が激化する中、ロビショーが加勢に駆け付け、ガトリング銃の存在を報せる。ボーグは味方を殺す事を厭わず、ガトリング銃による攻撃命令を発し、町を蜂の巣にする。チザム達は一気に劣勢に陥る。ガトリング銃が装填に入ると、チザムはその隙に女と子供達を町から避難させる。ホーンはデナリの奇襲を受けて死ぬ。デナリはエマに襲いかかろうとするが、そこにレッドが駆け付け、インディアンの恥と称してデナリを殺す。

装填が終わり、再びガトリング銃による攻撃が始まる。深手を負ったファラデーは、捨て身の覚悟でガトリング銃を潰しに行く意向を示す。ロビショーとビリーは教会の塔の上から、ガトリング銃へと猛進するファラデーを掩護射撃するが、ガトリング銃に狙撃されて死ぬ。ファラデーは満身創痍になり、落馬しながらも、屈せずにガトリング銃に歩み寄る。ファラデーは死んだふりで敵の不意を突き、自らを犠牲にしてダイナマイトでガトリング銃を破壊し、敵を殲滅する。

ボーグは残った手下二人を率いて静まり返った町の中に入る。チザムは手下二人を始末すると、ボーグと対峙する。ボーグはチザムに面識の有無を尋ねる。チザムは12年前の日付と共に、ボーグが元南軍兵を雇って土地を奪わせた一件について示す。ボーグはそれを聞いて開き直る。チザムはボーグの脚を撃ち抜き、教会の中に追い込む。ボーグはチザムに命乞いする。チザムはボーグに掴みかかると、ボーグの手下が犯した自らの母の為に、手下が殺した自らの二人の妹の為に、赦しを乞うて祈る様に命じる。更にチザムはシャツを開襟し、吊るされた際に付いた首の痣を見せ、祈る様に命じる。ボーグがチザムについて思い出すと、チザムはボーグの首を絞めて殺そうとする。ボーグは足元に忍ばせた拳銃を取り出し、チザムを撃とうとする。その時、エマがボーグをライフルで射殺する。

町の住民達はボーグの暴虐が終わった事を喜ぶ。チザムは死んだファラデー、ロビショー、ビリー、ホークに思いを馳せる。牧師は四人を手厚く葬る意向を示す。チザムはエマに挨拶を交わした後、住民達に見送られながら、バスケス、レッドと共に町を出発する。程なく、町の傍に死んだ四人の墓が立てられる。

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