チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄

ウーリ・エーデル監督作「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」("Pay the Ghost" : 2015)[BD]

ハロウィンの夜に霊的な存在によって攫われた息子を連れ戻すべく、両親が手掛かりを求めて奔走する様を描くスーパーナチュラル・ホラー作品。

 

ニューヨーク、大学教授のマイクは妻クリステン、七歳の息子チャーリーと幸せに暮らしていた。ハロウィン当日、マイクは念願の終身雇用資格の通知を受け取った後、家路を急ごうとするがタクシーを捕まえるのに難航する。クリステンとチャーリーはマイクと連絡が取れない為に、仮装して先に街へ繰り出す。夜になり、クリステンとチャーリーが帰宅すると、仮装したマイクが出迎える。チャーリーは祭りに連れて行って欲しいと請う。マイクは30分で戻ると約束すると、終身雇用資格を取得した事を報せ、クリステンを喜ばせる。マイクはチャーリーと一緒に仮装した客でごった返す祭りを楽しみ、アイスクリーム屋に立ち寄る。マイクが注文を始めると、チャーリーは「幽霊に借りを払って」とマイクに告げた直後に忽然と姿を消す。マイクはクリステンと一緒に必死に周辺を探し回るが、チャーリーを見つけられず、警察に通報する。刑事ジョーダンは捜索を警察に任せ、自宅で待機するようマイクに促す。クリステンは目を離したマイクの責任を問う。二人は共に悲しみに打ち拉がれる。マイクはクリステンに拒絶され、家を出る。

一年後、アパートで暮らすマイクは自責の念に苛まれながらも、チャーリーの生存を信じ、ビラを撒いたり、情報を集めるなどして独自にチャーリーの捜索を続けていた。ハロウィンの三日前、マイクは警察署にジョーダンを訪ねると、捜査が進展しないのが警察の怠慢のせいだと詰り、三日後にまた誘拐事件が起きると訴える。ジョーダンは捜査を確実に行っていると反論する。その後、マイクは通りかかったバスの中にチャーリーの姿を見つける。マイクはバスを追いかけて乗り込むが、車内にチャーリーを見つけられず、降りた先で「幽霊に借りを払え」と壁に落書きされた建物を見つける。マイクは打ち捨てられ、ホームレスのたまり場と化したその建物に入ると、間もなく女の悲鳴が響き渡る。そこへ盲目の男が現れ、ホームレス達に火を覆うよう命じると、その女がハロウィンの前にやってくる事を明かす。マイクは男に落書きの意味を尋ねる。男は無数に「幽霊に借りを払え」と落書きされた壁の前にマイクを導くと、それが文字通りの意味だと説き、マイクに帰るよう命じる。

マイクはその足でクリステンの元を訪ねると、チャーリーが失踪した夜に、落書き同様の「幽霊に借りを払え」と言っていた事を明かし、それに聞き覚えが無いか、或いはチャーリーが何かを伝えようとしている事を示唆する、不思議な経験をしないか尋ねる。クリステンは荒唐無稽な話に不快感を示し、チャーリーを守れなかったマイクを詰る。その夜、マイクはチャーリーが祭りで撮っていた動画を見直すと、古めかしい家の中に覆面の子供達が集う不可解な映像が再生される。一方、クリステンは物音で目を覚まし、チャーリーのキックボードが一人でに動いているのを目の当たりにする。

翌日、クリステンはマイクのアパートを訪ね、チャーリーが接触しようとしているというマイクの主張に同意する。マイクは調査の過程で判明した、過去六年間にニューヨークで失踪した子供の内、大多数が無事に発見されるものの、ハロウィンの日に失踪した子供は半数しか発見されていない事実を伝え、失踪の原因が全て同じでは無いかと推測する。二人は二年前に失踪した少女の父親の元へ話を聞きに行く。身持ちを崩した父親は、娘が「幽霊に借りを払って」と告げて消えた事、その一年後に娘の声が聞こえ、姿も見える様になったものの突然現れなくなった事を明かす。マイクはジョーダンに連絡し、ハロウィンに失踪した子供だけが見つからないのは、不思議な存在が攫っているからでは無いかと指摘する。ジョーダンは疑義を呈しながらも、ハロウィンに起きた児童失踪事件で未解決の事例を部下に調べさせる。ジョーダンは、一年前に失踪した子供ミアが直前に幽霊の話をしていたと知り、ミアの母親が営む料理店へ話を聞きに行く。ミアの母親は二日前に「幽霊から助けて」というミアの声が聞こえ、追いかけたが姿が消えてしまった事を明かす。その直後、調理場の火が吹き上がる。一方、クリステンはマイクを家に招く。夕食の直前、突然停電が起こる。マイクは家の前に立つ三人の覆面の子供達が燃える様子を目の当たりにする。その直後、マイクが室内に目を転じると、古い衣装を身に着けた無数の子供達の霊が現れ、瞬時に消える。クリステンはそれを聞くと、専門家を呼ぶ事を提案する。

翌日、マイク達は霊能力者の女を招く。女はチャーリーの部屋に入ると、霊と波長を合わせるべく部屋を見回すが、何も感じない事を明かす。その直後、女は窓の外から子供を連れた者がやって来ると説き、窓を開けた途端、見えない力によって宙吊りにされ、変死する。通報で駆け付けたジョーダンはマイク達の主張が俄に信用できずに退ける。その夜、マイクは寝室からクリステンの声を聞き、様子を窺いに行く。振り向いたクリステンは、チャーリーの声で「寒い、彼女が来る、怖い、助けて」と訴えた後、ハサミで右腕を切りつけ始める。マイクがそれを止めると、クリステンは我に返るが、何かを象った様な傷を見て狼狽える。

翌日、マイクはクリステンを同僚の考古学者ハンナの元へ連れて行き、傷を調べてもらい、それが千年以上前に滅んだはずのケルト文化の三相女神の象徴だと判明する。その昔、アイルランドケルト復興主義者達はニューヨークに入植した。1679年に町でインフルエンザが大流行し、多くの死者を出した。住民達はそれがあるアイルランド人の女の黒魔術ののせいだと考え、女を火刑に処した。当時のニューヨークの交易所に当たる地区の聖ジョゼフ教会では、今でもハロウィンにアイルランド系住民が集会を開くという。一方、霊能力者の女の解剖の結果、内臓が中から焼かれた様に炭化している事が判明する。

その夜、マイクとクリステンは教会を訪ね、住民達が歌を歌いながら儀式に臨む様子を目の当たりにする。教師を自称する女は、それが扉の歌であり、祭りの間、霊を迎える為に歌われる事、ハロウィンの起源であるサムハイン祭が最初に行われた地である事を明かす。マイク達は事情を伝え、クリステンの腕の印について尋ねる。女はそれが満ちていく月=処女と欠けていく月=老女を象徴している事、老女は恐ろしい破壊を意味し、憎しみで母性を忘れ、年に一度だけ人を攫う事ができるとされ、現世とあの世の境が無くなるサムハイン祭の夜に子供を三人攫いに来る事を明かし、それこそが老女の幽霊に借りを払う事なのだと説く。更に女は、サムハイン祭に開く二つの世界を隔てる扉は、前の年に攫われた子供だけが通る事ができ、真夜中には閉じてしまう事、ハロウィンが近づくと老女が亡き子を偲んで泣く事を明かす。マイクはそれが落書きのあった建物だと確信し、クリステンと共にタクシーで建物へ向かう。

その途中、ハンナはマイク達に連絡し、火刑に処された女アニーが若い寡婦で三人の子供と入植地に住んでいた事、1679年のハロウィンの夜、ケルトの神を信じるアニーのせいで疾病が広がったと考えた暴徒がアニーの家に攻め込み、子供達をアニーの目の前で焼き殺した後、アニーを火刑に処した事、アニーは最期に「毎年この日に三人の子を奪い、仕返しをする」と誓った事を報せる。その直後、ハンナは見えざる力によって建物から突き落とされて死ぬ。一方、タクシーをハゲワシが襲撃し、事故を誘発する。マイクとクリステンは大事を免れる。

マイクはクリステンをその場に残し、目的の建物へ向かい、落書きの壁の前で盲目の男と遭遇する。マイクは泣く女を見つけ、息子を取り戻したいと訴える。男はマイクの腕時計と引き換えに、向こうの世界へ繋がる細長い橋へと導くと、真夜中になる前に戻るよう釘を刺す。マイクは稲光る雲に覆われた橋を渡りきった先で、暗闇の中にアニーの家を見つける。マイクは家の床下の小部屋に降り、そこに群がる夥しい子供達の霊の中からチャーリーを見つける。マイクはチャーリーに加え、一年前に一緒に連れて来られたというミアとパブロを率いて元の世界へ戻るべく、橋を渡る。その途中、マイクはアニーの死霊に襲われる。チャーリーは子供達の霊に助けを求める。子供達の霊は一斉にアニーの周囲を飛び交い、アニーを彼方へと連れ去る。マイク達は真夜中に伴って崩壊を始めた橋を辛うじて渡りきる。その直後に向こうの世界への扉が消滅する。明け方、マイクはチャーリーを連れて帰宅する。チャーリーは失踪中の記憶を全て失い、ハロウィンの余韻に浸る。マイクとクリステンはチャーリーが無事に戻った事を甚く喜ぶ。家の前から飛び立ったハゲワシは野ざらしのハンナの亡骸に降り立ち、啄み始める。その時、見開いたハンナの瞳から死霊と化した事が示唆される。

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