チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

マン・ダウン 戦士の約束

ディート・モンティエル監督作「マン・ダウン 戦士の約束」("Man Down" : 2015)[BD]

派遣先のアフガニスタンから帰還した海兵隊員の男が、妻子の待つ本土で経験する悲惨な出来事の顛末を描く戦争スリラー・ドラマ作品。

 

海兵隊の上等兵ガブリエルは、幼馴染で僚友の伍長デヴィンと共に、派遣先のアフガニスタンからの帰還を果たすが、いつの間にか荒廃の限りを尽くし、人っ子一人いなくなった本土の姿を目の当たりにする。ガブリエルは妻ナタリーと息子ジョナサンを探し出すべく、デヴィンと共に街を彷徨う。程なく、二人は無人の住宅街で浮浪者然とした男チャールズを見つけ、何が起こったのか、なぜ生き残ったのか、他に生存者はいないのかと問い質すと、チャールズは仲間が大勢いると答える。ガブリエルはチャールズの体に海兵隊員の印を見つけ、それについて尋ねるが、チャールズはお前達に見捨てられたなどと意味不明な事をつぶやく。ガブリエルは妻子の写真を見せ、見覚えが無いか問い質すものの、チャールズの話は要領を得ない為、強引に連れて行く事にする。その夜、ガブリエルは、チャールズが寝泊まりする場所から程近い建物の中に、数名の人影を目撃する。デヴィンはチャールズにそれが誰なのか問い質す。その時、チャールズはガブリエルがアフガニスタンからジョナサンに宛てて送った手紙を落とす。ガブリエルとデヴィンがそれを所持していた理由を詰問すると、当惑したチャールズは激しく抵抗する。デヴィンは衝動的にチャールズを撃ち殺す。以後、そこに至るまでの経緯を描く。

ガブリエルはデヴィンに誘われ、海兵隊に入隊すると、キャンプ・ルジューンでの過酷な訓練の末に、正式に部隊に配属される。同じ頃、ジョナサンはナタリーに友達の前で「愛してる」と言われた事がきっかけで、学校でいじめに遭う様になる。ガブリエルは軍隊用語「マン・ダウン」を「愛してる」の代わりの秘密の合言葉として、二人の間で用いる事をジョナサンに提案する。程なく、ガブリエルのアフガニスタンへの派遣が決定するが、デヴィンは右腕の骨折が原因で派遣を免れる。ナタリーはシングルマザーになる事を憂慮し、ガブリエルの出征に反発する。ガブリエルは悲しむナタリーとジョナサンそれぞれに必ず戻ると誓う。ジョナサンはナタリーと二人で撮った写真を餞別に渡す。ガブリエルはジョナサンに手紙を毎日送ると約束する。ガブリエルはデヴィンに妻子を任せて出発する。

カブールで着任したガブリエルは、ナタリーと連絡が付かない事を心配する。程なく、デヴィンも腕を治してカブール入りすると、ガブリエルのバディとして任務に就く。ある時、二人を含む小隊は任務で訪れた町カムデッシュで車が故障し、修理の為に立ち往生を余儀なくされる。その最中、小隊は敵の奇襲に遭い、激しい銃撃に見舞われ、複数の犠牲を強いられる。ガブリエルとデヴィンは敵が潜む建物を撃破した後、テイラー少尉と共に内部に突入する。デヴィンとテイラーは屋内にいた数名の女子供への対応に追われる。ガブリエルは奥の部屋を見渡し、奇襲を仕掛けた男達の死を確認すると、テイラーに異常なしと報告する。テイラーが無線で建物の制圧を報せた直後、床下の穴に隠れていた者が機関銃を発砲し、デヴィンは直撃を食らう。ガブリエルはすかさず反撃するが、隠れていたのが民間人の女とその子供であり、二人を自らの手で撃ち殺してしまった事を知る。デヴィンはその場で息絶えるが、その最期にガブリエルに許しを請う。

ガブリエルはデヴィンがヘルメットに隠していたビデオチャットのIDからログを調べ、二人が密通しており、関係の継続を迫るデヴィンに対し、ナタリーが拒んでいた事を知る。二人の裏切りに衝撃を受けたガブリエルは、デヴィンを装ってナタリーに連絡する。ナタリーはガブリエルが現れた事に狼狽し、言葉を失う。程なく、ガブリエルは大尉ペイトンに呼び出しを受け、先の「事故」についての面談に応じる。ペイトンはガブリエルの精神状態を心配し、「事故」及びナタリーとデヴィンのやり取りについて少しずつ紐解くようにして、事実を確認していく。ガブリエルは異常が無いという自らの判断は誤りであり、取り返しがつかない事をしてしまったと悔み、自殺に言及する。ペイトンは自殺を思い留まる理由を尋ね、ガブリエルはそれが家族だと答える。ペイトンはガブリエルが異常なしと信じていた事こそが事実だと認定する。

その後、心神喪失と診断されたガブリエルは、本土勤務を認められ、単身帰国する。強い自責の念に苛まれ、絶望感に蝕まれるガブリエルは、デヴィンの幻覚に惑わされ始める。ナタリーはガブリエルに謝罪し、どうすれば良いのか尋ねる。しかし、心神耗弱を患い、妄想の世界に囚われてしまったガブリエルは家を出る。かくしてガブリエルは武装した状態で幻覚のデヴィンと共に街を彷徨い歩き、退役軍人で世捨て人と化したチャールズと出会った末に、自らの手でチャールズを射殺したのである。

ガブリエルは自宅に押し入り、寝室からジョナサンを連れ出す。ナタリーは直ちに通報する。間もなく駆けつけた警察は、家の周囲を包囲する。ガブリエルは発砲を繰り返して警察を退ける。ナタリーはガブリエルの前に姿を現し、落ち着かせようとするが、ガブリエルはそれがナタリーでは無く、カブールで殺した女だと認識し、銃口を突き付けてナタリーの居場所を問い質す。ナタリーはガブリエルに助けを求める。その時、ガブリエルは自我を取り戻し、ナタリーとジョナサンに混乱していた事を心から詫びるが、その矢先に外で機を窺っていた警察に狙撃される。ガブリエルは書き溜めていた手紙をジョナサンに手渡した後、拘束される。ジョナサンは手紙の中に「マン・ダウン」の文字を見つけると、ガブリエルに抱きつき、「愛してる」と告げる。ガブリエルもまた「愛してる」と答える。

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