チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

アメリカン・レポーター

グレン・フィカーラジョン・レクア監督作「アメリカン・レポーター」("Whiskey Tango Foxtrot" : 2016)[DVD]

ニューヨークのテレビ局で原稿書きを担う冴えない中年女が、局の要請でアフガニスタンの従軍記者に赴任し、危険を顧みない突撃取材に邁進する様を描く戦争コメディ・ドラマ作品。

 

2003年、ニューヨークのテレビ局でニュースの原稿書きを担当する40代独身女のキムは、日の当たらない地味な仕事に忙殺されながら、キャリアも築けず、日々を淡々と過ごしていた。そんな折、激化するイラク戦争に局の主戦力が集中した事から、局はアフガニスタン担当記者の欠員を埋める必要に迫られ、未婚子無しの局員に派遣を打診する。キムは人生の再起を図るべく、それに応じると、恋人クリスの励ましを受け、米国を出発する。

右も左も分からないカブールに到着したキムは、コーディネーターのファヒム、警備担当のニックの出迎えを受け、現地のプレスセンターに赴き、まとめ役のジャウィードやカメラマンのブライアンと対面する。割り当てられた自室で一泊した後、キムはセンターで唯一の女記者ターニャと対面し、意気投合する。キムの一行は早速パルヴァーン州バグラム空軍基地に駐留する海兵隊を訪ねる。隊を統率するホラネク大将は、キムに隊員の邪魔をせぬよう釘を刺すと、前線基地への同行を許可する。ヘリで前線に赴いたキムは、任務に当たる兵士達に初めての現地取材を行う。兵士の一人で上等兵コフリンは、アフガニスタンにおける戦いは国民に忘れられており、訓練では砲弾を装填すらしない事への張り合いの無さを語る。

翌日、キム一行は部隊に同行する許可を得ると、コフリン達と装甲車で海兵隊が支援を行っている村を訪ねる。村ではタリバンが井戸を爆破した事が問題となる。帰り道、部隊は敵の襲撃を受ける。キムは危険を顧みずに装甲車から飛び出し、銃撃戦の模様を撮影する。ホラネクはキムの度胸を評価する。その映像を交えた従軍レポートが放送され、キムは一目置かれる存在となる。ターニャはキムの初仕事を祝う為に、盛り場に連れて行き、フォトジャーナリストでプレイボーイのイアンを引き合わせる。キム達は店をはしごして酒を飲み明かす。翌日、キムは次の司法長官と目される役人サディクの元へ取材に訪れる。サディクはキムを気に入り、親交を深める為に機関銃の射撃に連れて行く。

キムは精力的に仕事をこなし、2004年を迎える。年明け間もない一時帰国の直前、キムはサディクから連絡を受け、有力な地方軍閥への取材を打診される。またとない機会にキムは帰国をキャンセルし、早速取材に向かう。取材から無事帰還した後、キムはターニャからジャウィードがタリバンとコネを持っている事を聞く。キムは帰国できなくなった事をビデオ電話でクリスに伝えるが、その際にクリスが連れ込んだ女が映り込む。憤慨したキムは口論の末にクリスと決別する。キムは鬱憤を晴らす為に再び海兵隊の従軍取材に出かけるが、部隊にコフリンがいない事に気付く。部隊が前述の村を再訪すると、またしても井戸が爆破された事が問題視される。キムは村の女達の集まりに誘われ、話を聞く。キムはホラネクに、井戸の爆破がタリバンの仕業ではなく、川に行って会話を楽しむ唯一の機会を失った女達による行為であり、井戸の修復を内密に拒んで欲しいと依頼された事を明かす。ホラネクはそれを了承する。その後、キムはファヒムの結婚式に招かれる。キムはその席でターニャにカブールへの赴任を決意するに至った理由を打ち明ける。ターニャはカブールで働くキムが本当の姿だと励ます。

その後もキムは特派員としての仕事を次々とこなし、自信を付けていく。キムは司法長官に就任したサディクの元へ取材に行く。サディクはキムがクリスと別れた事を関知しており、キムに特別な関係を迫るが、キムはそれを丁重に退ける。キムは新たなネタを求めて、カンダハール行きをファヒムに希望する。ニックは治安が不安定だと説くが、イアンはかつて暫定政権に誘拐された経験を明かし、同行する意向を示す。ファヒムが段取りを付け、キムはブルカを身に纏ってカンダハールへ取材に行く。道中、キム一行は町中で市民によるタリバンに倣ったラジオとテレビの処刑と称する抗議行動を目の当たりにする。キムはここぞとばかりに、不用意にもカメラを携えて隠し撮りに向かうが、女人禁制の集まりだった為に市民に取り囲まれ、ファヒム達がキムを連れ出し、危ういところで難を逃れる。ファヒムはキムが危険な仕事に従事する高揚感に依存していると指摘し、いつか痛い目に遭うと警告する。キムは自らの過ちを詫びるが、ファヒムは家庭を持った手前、キムの担当を離れる意向を示す。

2005年のある夜。キムは盛り場からセンターに戻る際に、油断して別の場所でタクシーを降りてしまう。間もなく、暗がりで彷徨うキムの前にイアンが車で通りがかり、キムを無事送り届ける。イアンはキムから目を話したニックを咎め、殴り飛ばす。ニックはキムの担当を外れる。キムはイアンと成り行きでセックスする。イアンはキムに対する好意を示す。程なく、キムは上司から、自らのカンダハール取材の記事が、新たに就任した局長ジェリーにボツにされ、アフガニスタン関連のネタが目新しさに乏しく使えないのだと聞く。キムはより質の高いネタを探す必要に迫られるが、そんな折、ジャウィードがターニャにタリバンを紹介した事を知る。イアンはバダフシャーンにおける中国の対外投資を米軍が守っているというネタについて明かす。キムは国民がそれを知れば怒るはずであり、良いネタになると色めき立つ。イアンはキムの局が旅費を出せば共同取材に応じる意向を示す。キムはイアンと恋愛関係を進展させていく。

ターニャはジャウィードを含む仲間と共に、タリバンのグループに会いに行く。折り悪く、そのグループは米軍がドローンで追跡しており、ジャウィードが折衝を始めた矢先にヘルファイア空爆される。ジャウィードは即死し、ターニャらも負傷する。キムは病院にターニャを見舞う。ターニャは一部始終を撮影していた事を明かす。ターニャは退院後に映像を元にしたレポートを放送し、功績を上げる。キムは俄にターニャに嫉妬するとバダフシャーン行きをイアンに希望するが、イアンは雪で道が封鎖されている事から、キムの局がヘリを出すか雪解けを待つしか無いのだと応える。そこへ、店の前にお忍びでサディクがやってきて、応対したキムに連絡が乏しい事を詰ると、再び特別な関係になる事を希望して、踊りを披露する。キムは仕事の行き詰まりに対する不満をぶちまけ、サディクを追い返す。

2006年、キムは中継で衛星が使えなくなった事に気付き、局に問い合わせるが、電話では話にならないと悟ると、ジェリーに直談判すべく一時帰国する。自らの置かれた立場を危惧するキムは、アフガニスタンのネタを報道すべきだとジェリーに訴えるが、ジェリーはアフガニスタンへのコストを削減する意向を示す。更にジェリーは、ドローン攻撃の一件でターニャを評価し、ロンドンの駐在員に抜擢した事を明かす。キムは奇遇にも局内に居合わせたターニャを見つけると、ターニャが駐在員のポストを得る為に危険な地域に行った結果、ジャウィードが死ぬなどの甚大な被害が出た事を非難する。ターニャはキムでも同じ事をしたはずだと反論すると、キムがコフリンに取材した映像が流れた為に、コフリンはヘルマンド州に送られ、敵の襲撃で両脚を吹き飛ばされた事を明かす。

キムはイアンに連絡し、ターニャの一件を報せる。イアンはターニャに一定の理解を示す。キムは自分が使い物になると証明する為にスクープが必要だと説く。イアンはバダフシャーンは保留のままだと説くと、グラスゴーで落ち合う事を提案し、キムは承諾する。その直後、イアンは同僚を通じて、バダフシャーンまでの道が通れる様になった事を知る。イアンはそれをキムには伝えず、単身取材に向かう。その道中、イアンは武装グループの襲撃に遭い、拉致される。キムはグラスゴーに到着するや同僚からその報せを受け、カブールに戻る。

出迎えに来たファヒムは、グループがより上の組織にイアンの身柄を売り渡すはずであり、交渉できるのはそれからだと説く。キムは基地にホラネクを訪ねると、国防費を決める予算委員会で三軍より立場の弱い海兵隊は、他と違って従軍取材を認めている事から、イアンの救出をアピールに使うのは願ってもない機会では無いかと唆す。ホラネクはそれに理解を示し、イアンの所在に関する詳細を掴むようキムに命じる。キムはサディクの元を訪ねると、サディクが店に自分を訪ねてきた時の様子を収めた監視カメラの映像を見せて強請りをかけ、イアンの所在に関する情報を調べさせる。夜、その情報を基に海兵隊の部隊が偵察と称する救出作戦に出動し、ブライアンが同行する。部隊は拘束されていたイアンを無事救出し、その一部始終が撮影される。間もなく、その映像を基にキムが制作したレポートが報じられる。キムはジェリーに気に入られ、帰国を決意する。キムは単身バダフシャーンに向かったイアンを責めず、カブールでの普通では無い生活に慣れすぎてしまったのだと説き、理解を求める。キムは初めてやってきた時と同じ様に、空港でファヒムと別れ、帰国の途に就く。

帰国後、キムはコフリンの家に直行する。両足に義足を取り付け、妻と穏やかに暮らすコフリンに対し、キムは自らの非を詫びるが、コフリンはキムの責任では無いと説き、互いに現実を受け入れて前に進むべきだと諭す。その後、キムは局のアンカーに就任し、活躍の場を得る。ある日、キムは中東とアフガンにおける10年を著書に綴ったロンドンのイアンと中継を繋ぐ。CM中、イアンは本の宣伝でニューヨークに赴く意向を示し、二人の良好な関係が示唆される。

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