チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

バーニング・オーシャン

ピーター・バーグ監督作「バーニング・オーシャン」("Deepwater Horizon" : 2016)[BD]

2010年4月にメキシコ湾の原油掘削施設ディープウォーター・ホライズンで発生した、大規模爆発火災事故に至る経緯と、作業員達が施設からの脱出に奮闘する様を描くディザスター作品。

 

2010年4月20日、掘削会社トランスオーシャンのチーフ技師マイクは、妻フェリシア、娘シドニーとの休暇を終え、BP社から請け負っている進行中のプロジェクトで、ルイジアナ南東沖41マイル、海底から5200フィートに浮かび、作業員120人余りを有する半潜水海洋石油掘削装置DWH(ディープ・ウォーター・ホライズン)へ帰任すべく、施設主任ジミー、船位保持操縦士アンドレアらと共にミシシッピ州の海上作業輸送拠点ブリストウヘリポートを出発する。

DWHに到着したマイク達はドリル監視室を訪ね、BPの社員が担当会社を追い返した為に、予定されていたはずのセメントテストが行われていない事を作業員らから聞く。ジミーは憤怒し、マイクを連れてBPのヴィドリン、カルーザの元へ押しかける。ヴィドリンはセメントは安全であり、テストは不要だと説く。ジミーは日程が40日以上遅れ、予算も超過している事から、作業を早めたいというBP側の思惑を喝破すると、採油を始める前に坑井の安全確認が絶対に必要だと主張し、セメントテストはパスしても負圧テストは何より優先して行う意向を貫く。ヴィドリンはマイクの作業室を訪ねると、計画の遅延を阻止すべく説得を試みるが、マイクは希望的観測は避けるべきだと反論し、ジミーの意向を支持する。

程なく、ドリルパイプのセメント強度を確認する為の負圧テストが開始される。作業員達が固唾を呑んで推移を見守る中、圧力値は許容範囲を大幅に超え、警告域に達したところで停止する。ヴィドリンは危険な状態を示す掘削泥水の逆流が起きない事を根拠に、問題はドリルパイプ或いはセンサーの誤作動に過ぎないと楽観視すると、抑圧パイプで負圧テストを行い、その結果、圧力値がゼロなら問題は無いのだと作業員達を説き伏せる。ジミーはヴィドリンの主張に疑義を抱きながらも、泥水が噴出しない状況で異論を挟めず、抑圧パイプの負圧テストを承諾する。

テストの結果、抑圧パイプの圧力値はゼロに落ち着く。作業員達は不可解さを覚えるが、ヴィドリンは一刻もはやく採油に着手するよう促す。ジミーは抗しきれず、圧力安定用の掘削泥水の除去を認める。逆流防止装置が解除され、汲み上げられた泥水が、DWHの傍で待機していたタンカーのバンクストン号に送出される。その頃、マイクは自らの作業室でフェリシアスカイプし、ジミーは自室でシャワーを浴び始める。間もなく、パイプの圧力が急上昇し、汲み上げが中止されるが、その矢先にドリルパイプから逆流泥水が噴き上がり、傍で様子を覗っていたヴィドリンと作業員ケイレブらに降り注ぐ。作業員らは逆流防止装置で泥水を止めると、それが一時的な圧力上昇だと判断する。しかし、泥水漏れは収まらず、圧力は急上昇し、更に泥水室にガスが充満し始める。泥水はやがて逆流防止装置を突き破って、坑井内の複数のポンプから一斉に噴き出し、漏れ出したガスはタービンに引火して大爆発を引き起こす。一気に火の手が回った施設は炎上し、対処不能な破滅的な状況に陥る。ブリッジで坑井の炎上を確認したアンドレアとキャプテンのクチタはニューオーリンズ沿岸警備隊に救助を要請する。一方、フェリシアは突然通信が途切れた事に不安を募らせる。

マイクは爆風に吹き飛ばされて負傷するも大事を免れる。間もなく、警告音と共に避難命令がアナウンスされ始める。マイクは作業室の傍の通路で深傷を負って倒れている作業員を見つけ、デッキの救命ボートへ連れて行く。同じ頃、バンクストン号も救助活動に乗り出す。一方、ジミーもまた全身に重傷を負いながらも九死に一生を得る。マイクは崩壊の進む施設内を捜索する内に、怪我で視野を失って蹲っているジミーを発見する。マイクはジミーを連れてブリッジへと向かう。坑井はパイプが折れて原油が際限なく溢れ出す危機に瀕する。

沿岸警備隊はDWHに救援ヘリを派遣する。マイクはケイレブらと合流し、崩落で折れた脚が引っかかって身動きが取れないでいる作業員を救い出す。間もなく、相次ぐ爆発によって施設の電力が失われる。アンドレアは緊急停止装置でパイプを遮断すべきだと主張するが、クチタはその権限が無い事を理由に反対する。一方、フェリシア沿岸警備隊に連絡し、DWHで深刻な火災が起きている事を知って愕然とする。

ヴィドリンは命からがらブリッジに逃げ込む。デッキでは作業員達が救命ボートへの乗り込みを急ぐ。間もなく、マイク達もブリッジに辿り着く。ジミーはヴィドリンを睨みつけると、救命ボートに乗るよう命じる。ジミーは緊急停止装置でパイプを切断して塞ごうと試みるが、流圧に抗しきれずに装置は完全に破損する。ジミーは補助電源を動かして船の位置を保ち、パイプが折れるのを防ぐ必要性を説く。それを受け、マイクはケイレブと共に燃え盛るフロアを抜けて補助電源まで辿り着き、施設の電力を復旧する。アンドレアは船を定位置に戻そうと試みるが、既に手遅れである事が判明する。ジミーは皆に救命ボートへ向かうよう命じるが、その矢先にボートはDWHを離脱してしまう。そこでマイク達は、備え付けのゴムボートを降ろして脱出を企てる。その最中、マイクとアンドレアは爆風に遮られ、ボートに乗り遅れる。直下の海面は漏れ出した原油が炎上している為、マイクはアンドレアと共に施設の最上部まで昇り、炎を飛び越えようと企てる。マイクは怖気づくアンドレアを説き伏せ、飛び込ませると、自らも崩落寸前の施設から海に飛び込む。二人は危ういところで駆け付けた救命艇に救助される。ジミーはバンクストン号のデッキで生存者を確認する。ヴィドリンは居辛そうに姿を消す。アンドレアはマイクに謝意を告げる。程なく、沿岸警備隊のヘリが到着し、負傷者の搬送が始まる。夜の闇の中、DWHは延々と燃え続ける。

マイクを始めとする生存者達は治療を受けた後、会社に用意されたホテルに収容される。集まった遺族の一部はマイクが犠牲者を見捨てたのだと詰る。マイクは部屋で慟哭する。そこへフェリシアシドニーが駆け付け、マイクは二人との再会を歓ぶ。翌日、マイクはジミー、アンドレア、ケイレブらの無事を確認し、家族と共に帰路に着く。その後、マイクとアンドレアは職場を離れるが、ジミーは勤務し続ける。ヴィドリンとカルーザは故殺罪で起訴されるも、2015年に取り下げられる。本件は11人が死亡し、また原油の噴出は87日間続き、2億1000万ガロンが流出するという、米国史上最悪の石油災害となった。

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