チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

またしても隣人Xの秘密を覗き見してしまったのだが彼奴の謎は深まるばかり。

今朝はどういうワケから予定していた起床時刻より一時間以上早く覚醒した。そのまま二度寝しようとも思ったが、薄壁を通して漏れ聞こえてくる隣人Xのゲーム音が鬱陶しいので起きる事にした。いったい彼奴はどんな身分なんだ。先日、自分の郵便物を取り出す際にまた悪い癖が働いて、隣のXの郵便受けをチラッと覗いてしまったのだが、その際に高額なリボ払いの請求書が剥き出しの状態で置かれているのを確認し、ますます彼奴の素性が怪しまれる様になった。ひょっとして人生の終わりっぷりでは私と大差無いのではないか?ゲームやアニメで現実逃避に耽っているのかも知れない。もう少し音量を下げてもらえるとこちらとしては助かるのだが、薄壁過ぎるのが問題なのだからどうしようも無いか。いや、私の様にイヤホンをデフォにする方法もあるのだから、彼奴には私の静寂ぶりに倣って欲しいものだ。生きている事への申し訳無さをひしひしと感じている私は、まるで時効を待つ犯罪者の様にひっそりと暮らしている。実際に私のビジュアルを見れば、犯罪者か或いはシャバに出たての服役囚だと思われても不思議ではない。近所で事件が起きたら真っ先に私が疑われそうで怖い。そのリスクを少しでも低減する為にやはり身なりには気を配らねばならない。などという戯言を弄して、またネットで良さげな服を漁り始めるのだった。