チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

秋は何と言ってもストール巻き巻きの季節だがアラホーのおっさんの巻き巻きは痛々しいのか。

今朝ゴミ出しに出かけたら、新設されたゴミ捨て場の傍に一匹の猫がいる事に気付いた。黄金色の成猫でおそらく近隣の家の飼い猫だと思うが、冷え込みが強まっているのに寒くないのかしらと思った矢先に、私を警戒して走り去ってしまった。猫を見る事自体が稀だからもう少し眺めていたかったのに口惜しいが、一瞥して怪しいクリーチャーの私に見つめられたら猫だってさぞかし怖かろう。申し訳ない事をした。ときに、日中も一桁気温がデフォになり始めたので、私は愛用のストールを巻き巻きして外出しているのだが、アラホーのおっさんがこんなややもすればオラついた格好をしていて良いのかしらとほんのり気後れしている。そもそも男のストール巻き巻き人口が少ないので否が応でも目立ってしまう。もう少し寒くなると今度はスヌードを巻き巻きする事になるが、スヌードとて同じである。そもそも巻物をしている男が少ない。私は寒さを凌ぐ為だけでなく、己の超絶不細工要素を少しでも隠せればという願望から、この手の服飾アイテムに依存しているから、巷の諸兄を眺めていると随分と無防備な状態で出歩くんだなぁと思う。齢を取るにつれて脳が次第に変性していくとは聞いているが、私のこの自意識過剰っぷりも変わっていったりするのだろうか。