チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

ジェーン・ドウの解剖

アンドレ・ウーヴレダル監督作「ジェーン・ドウの解剖」("The Autopsy of Jane Doe" : 2016)[DVD]

殺人事件が起きた家屋の地下で発見された、身元不明の女の遺体の検死解剖を依頼された検死官とその息子が、解剖を進める内に異常な現象に見舞われていく様を描くスーパーナチュラル・ホラー作品。

 

バージニア州グランサム郡、住宅街の民家の屋内で四人の男女の惨殺体と、更に地下室の土中から身元不明の裸の女の遺体が無傷の状態で見つかる。家には侵入者の形跡は無いものの、四人の被害者はいずれも脱出を試みた様な状態であり、保安官バークは不可解さを覚える。

古くから家業の遺体安置所兼火葬場を営む検死官トミーは、息子で医療技術者のオースティンを助手に従え、自宅地下の解剖室で検死解剖に精励していた。オースティンは家を出て独り立ちしようと考えているが、最愛の妻を亡くしたトミーを独りきりにするのが躊躇われ、言い出せないでいた。夕刻、二人はその日の仕事を終える。間もなく、オースティンと映画に行く約束をしていた恋人エマが迎えにやってくる。エマはオースティンの仕事に興味を抱き、死体の見学を希望する。トミーはそれを許可し、オースティンは6つの保管庫の中から、悪性中皮腫で死んだアイリーンと顔を銃でふっ飛ばされて死んだルイスの遺体を見せてやる。

オースティンとエマが出かけようとしたその時、バークが身元不明の若い女、通称ジェーン・ドウの遺体を持ち込む。トミーはオースティンに構わず出かけるよう促すが、オースティンは緊急事態で放っておけず、エマに映画の時間をレイトショーにずらすよう頼み込み、解剖室に戻る。バークは四人が殺害され、手掛かりも関連性も見出だせない事を明かし、朝に記者会見を行う意向を示すと、今夜中の検死をトミーに依頼し、引き上げる。

二人はいつもの様にラジオをかけながら、早速遺体の検死解剖に着手する。遺体には出血や打撲痕を始めとする外傷が無く、死斑と死後硬直も無い事が判り、瞳の色は灰色でその濁り具合から死後数日経っている事が推察される。更に、遺体のウエストが骨格に比べて細過ぎ、手首と足首の骨が粉々で、泥炭に覆われていた痕跡があり、また舌が千切り取られ、左下の臼歯が一本だけ抜けており、口腔内から糸が摘出されるなどの不可解な点が多数観察される。二人は最後に膣内が酷く損傷している事を確認すると、外部の検証を終え、解剖に移る。

グランサム郡全域を激しい嵐が襲い始める。トミーが遺体にメスを入れた途端、内部から鮮血が溢れ出し、皮膚内部に悪性黒色腫の症状と、ウエストにはコルセットを長期間付けていた様な形跡が認められる。その頃から室内で不可解な現象が相次ぐ様になる。次にトミーは肋骨を裁断すると、肺が真っ黒に焼けており、内臓には切りつけた様な無数の傷痕が見つかる。二人は外傷が無いのにそれらが生じる原因を測りかねる。その時、部屋の外で叩きつける様な音が響き、オースティンが様子を観に行く。オースティンは廊下のミラーに映った人影を確認する。一方、解剖を続けるトミーは、切除した肋骨で手首を傷つけ、流血してしまう。

オースティンは通気孔の奥に、血塗れで瀕死の状態の飼い猫スタンリーを見つける。トミーはスタンリーの首を折って安楽死させると、焼却炉で火葬する。オースティンが解剖室に戻ると、保管庫の扉の一つが不自然に開く。二人は気を取り直して解剖を再開する。胃の中から、北東部に自生し、麻酔に用いられるジムソンウィードの花弁が見つかる。トミーはそれで内臓の傷の説明が付き、女が北部から来たとの見立てを示す。ラジオは嵐が猛烈な勢いに発達している事を伝える。トミーはそれに怯まず、解剖を朝までにやり遂げる意向を示す。

腸から布切れに覆われた臼歯が見つかり、遺体の抜けた歯と合致する。布切れには不気味な図柄と文字が描かれ、さながら埋葬布の様であり、先に口腔内で見つかった糸と繊維が一致する事から、二人は抜いた歯を布で包んで飲み込ませたのだと推察し、遺体を生贄にした何らかの儀式の可能性を疑う。その直後、ラジオから悪魔の到来を示唆する不気味な歌が流れ始める。二人は遺体の皮膚を剥がし、その裏側に布切れと似た図柄が描かれている事に気付く。その時、部屋の電灯が破裂し、一斉に停電する。同時に遺体保管庫が全て開放される。二人はライトを頼りに解剖室を出る。その矢先に発電機が作動して僅かに電力が戻るが、エレベーターの作動には十分では無く、また地上へ通じる扉が倒木で塞がっており、更に携帯も通じない為に、二人は地下に閉じ込められたのだと悟る。その時、何者かの足音が聞こえ、二人は事務所に逃げ込む。トミーは固定電話で保安官事務所に連絡し、バークに助けを求めるが、その矢先に電話が切れる。

廊下からルイスの足に付けた遺体用のベルが鳴り響き、遺体がドアを叩きつけて押し入ろうとする。トミーは出血する手首を処置する為に事務所内の洗面所に入るが、そこで目が灰色の何者かに襲われ、腹部を負傷する。二人は遺体の女が元凶だと考え、再び解剖室へ戻ると、摘出した臓器が腐敗しているのを目にし、体が保存していたのだと悟る。二人は遺体を火葬場に運ぶ準備を始めるが、その途端、扉がロックされる。オースティンは扉を手斧で破ろうとする。扉の向こう側にアイリーンが姿を現す。二人はその場で女の遺体の焼却を企て、火を放つ。燃え盛る炎は部屋中に延焼し、二人は直ちに消火を行うが、遺体は無傷のままで留まる。その直後、エレベーターが動き始め、部屋の扉も開放される。

二人はエレベーターに駆け込もうとするが、既の所で上昇する。そこへルイスが接近する。エレベーターが戻ってくると、二人は直ちに乗り込むが、再び電力が途絶えて停止する。トミーは扉の隙間からルイスめがけて斧を振り下ろすが、それはオースティンを迎えに来たエマであり、エマはその場で即死する。トミーは悲嘆するオースティンをエレベーターに乗せ、上昇しようとするが、エレベーターはまたしても停止し、二人は途方に暮れる。トミーはこれまでオースティンに話さなかった、最愛の妻の死への自責の念を吐露する。オースティンは女が自分達をすぐに殺さない理由があるのだと推測する。その時、焼却炉が独りでに作動し、地下に煙が充満し始める。

二人は女を止める方法を探るべく、死因を突き止める事を決意すると、エレベーターから脱出し、煙を抜けて解剖室へ向かう。二人は遺体の頭蓋を開けて脳の組織を調べる。その結果、脳細胞が活動している事が判明する。トミーは何か動力源があり、女を生かしているのだと推測する。オースティンはふいに布切れを折り返し、そこに描かれた文字が繋がって意味を成す事に気付く。それは旧約聖書レビ記の一節、魔女を見つけ次第殺さねばならないとの旨の記述が1693年に書かれた事を示しており、トミーは女が魔女裁判にかけられて拷問死したか、或いは葬り去ろうとした結果、失敗して無実の人間を悪魔に変えたのかもしれないと推察すると、女は自らが感じる拷問や解剖の痛みと同じ痛みを、関わった者に与える事で復讐を行っており、自分達を殺さないのもその為だと説く。トミーは腹部に生じる痛みで苦悶する。更にトミーは、生き延びた人が遠い地に女の遺体を埋めたものの、自分達以外誰も秘密を暴けず、復讐は止まらなかったのだと説く。

その時、扉から何者が押し入ろうとする。オースティンは扉に閂を施し、侵入を阻もうとする。トミーは女の遺体に、オースティンを傷つけぬよう請い、女を救いたいのだと訴える。その途端、トミーの体は女が運び込まれてきた状態に陥り、逆に女の体は解剖前の状態に修復される。オースティンは苦悶するトミーの求めに応じて、ナイフでトミーの心臓を刺し、その息の根を止める。間もなく電気が復旧すると、屋外からバークの呼びかける声と、パトカーのサイレンや倒木を切断する音が聞こえ始める。オースティンは地上へ通じる扉の前で開かないと訴える。その矢先に、バークの声は悪魔の到来を告げる歌に変わる。オースティンは鈴の音で怯んで振り返った途端に、そこに現れたトミーの遺体に驚いて階段から転落死する。

翌日、バークは警察の検分に立ち会う。屋内にはまたしても侵入者の形跡が無く、バークは解剖室の異様な状態を観察するも、トミーとオースティンに何が起きたのか分からずに困惑する。バークは女の遺体を群外のバージニアコモンウェルス大学に運ぶよう指示する。搬送中の車の中で、女の遺体の足指が僅かに動く、鈴の音と共に・・・

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