チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

「アトミック・ブロンド」は超絶美しく格好いいシャーリーズ・セロンの肉弾戦の極みを堪能できるサレオツな作品。

昨日は新作映画「アトミック・ブロンド」をシネコンで観てきた。ベルリンの壁崩壊の迫ったドイツで、MI6の女スパイが奪われたある物を奪還すべく超絶奮闘するアクション・スリラーである。数多ある男が主演のスパイ映画で同じ題材を扱えば、さほど目新しさを感じないかも知れないが、強い女の象徴的存在のシャーリーズ・セロンが主役を演じるとやはり見応えたっぷりだった。ストーリーは意表を突く様な革新的な内容とまでは言えないが、派手めな演出と音楽が施されており、ジョン・ウィックに通じるサレオツな印象を受けた。本作の魅力は何と言っても超絶美しく格好良いセロンのアクションに尽き、その熱演ぶりというか怪演ぶりがほぼほぼ彼女のワンマンショーに仕立て上げ、脇を飾るジェームズ・マカヴォイジョン・グッドマンソフィア・ブテラら名優達が添え物の様だった。しかし、セロンを堪能する作品だと思えばそれで十分であり、彼女が屈強な殺し屋達と激しい肉弾戦を繰り広げ、時にボッコボコにされながらも死闘を制する様には、他の作品ではお目にかかれない痛快さを感じた。この設定のセロンをもっと観ていたいと思った。続編を作ろうと思えばできなくもなさそうだがどうだろう。それはさておき、映画が始まる前のシネアドでお涙頂戴のミニドラマが流れ、どうも胡散臭いと思ったら、案の定公明党の選挙用CMで胸クソ悪くなった。