急に寒くなり、朝方は暖房を入れるライン寸前まで室温が下がったが、布団に包まって耐え忍んだ。来週は更に冷え込むらしいから、このやせ我慢もおそらくあと数日が限界だろう。今日もアパートの外では修繕工事が行われていて、作業に携わっているおっさんらには申し訳ないが騒々しい。カーテンで完全に仕切ってあるから、外から汚部屋の様子は一切窺い知る事ができないにしても、影で人の往来は分かるから一々気になってオナニーもできやしない。ときに今の管理会社は昨年までの管理会社と違って、私の様な廃人が集うこのボロアパートをなんとかリノベートして価値を高めようと躍起になっている様だ。そうそう容易く投資に見合った効果が現れるとは思えないのだが、矢継ぎ早にあれこれと着手するくらいだからそれなりに公算があるのだろう。私が懸念するのは、住人として相応しくないと見做されて追い出しを強要される事だ。ボロアパート且つユルい管理会社だったから私でも入居できたのであって、その条件が崩れ去ればどうなるか全く予断を許さない。年末に更新の時期を迎えるが、私は大過なく年を越せるのだろうか。それはさておき、ヒゲノミクス計画開始から早一ヶ月が過ぎたワケだが、顎髭よりも口髭の生え方が予想以上にイレギュラー過ぎて、我ながら目も当てられない酷さだ。毛の質感も鼻毛とほぼほぼ一緒で、やはり私は遺伝子レベルで髭を生やす事に向いてないらしい。しかし、ここまで生やしたのだから、もう少し経過を見守ってみたい。嘲笑われたり職質される様な事が相次げば、その時に剃る事を考えよう。
