チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団

ケヴィン・スミス監督作「コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団」("Yoga Hosers" : 2016)[BD]

幼馴染の女子高生コンビがバイト先のコンビニで、ナチスの科学者が作成したクローン部隊「ミニナチ軍団」を撃滅すべく奮闘する様を描くホラー・コメディ作品。

 

2015年、カナダのマニトバ州ウィニペグ。片時も携帯が手放せない今時の高校一年生コリーン・コレットとコリーン・マッケンジーは、幼馴染で何をするにも一緒の大親友コンビ。二人は2013年に同州で起きたいわゆるセイウチ人間事件(前作)で功績を挙げ、知る人ぞ知る存在となったのだった。二人は放課後にコリーンCの父ボブがオーナーを務めるコンビニ「エー2ゼッド」でバイトする傍ら、バックルームで中年ドラマーのイカボドとつるんでバンドの真似事をしてみたり、ヨガ道場のヨギに師事してヨガに傾倒している事から、ヨガ馬鹿などと揶揄されている。

ある日、二人のバイト中にイケメンの三年生のハンターとその親友でウザ男のゴードンがやってくる。ハンターは金曜の夜に開くパーティに二人を誘う。閉店後、二人はコリーンMの母が営むレストランを訪ねる。コリーンMは人生最大のイベントと称し、パーティに行く許可を求める。娘の身を案じる母は反対するものの、自らのデート用ナイフを託し、それを携行する事を条件に許可する。二人はコリーンCの部屋でパーティで着る衣装選びに興じる。そこにボブとその愛人でゼッドの店長を任されているタビサがやってきて、二人を冷やかす。

金曜日、体育の授業でヨガが行われる。二人はそれをサボって携帯弄りに興じる。体育教師ウィックランドがそれを咎めると、二人は真似事に参加する必要は無いと悪態をつく。憤慨したウィックランドは二人から携帯を没収し、コリーンMは禁断症状で卒倒する。その後、二人は歴史の授業で教師モーリスから第二次世界大戦中のナチスによる大量虐殺について学ぶ。

1930年代、カナダは世界恐慌に喘いでいた。国民の飢えは怒りに変わり、その矛先を求める様になった。そんな折、ウィニペグファシスト連合が結成された。中心人物はカナダの総統を自称するエイドリアン・アルカン。反ユダヤ主義ジャーナリストだったアルカンは、国家社会主義キリスト教を立ち上げ、開戦前からケベックファシズム運動を率いていた。アルカンはユダヤ人を集めて船でハドソン・ベイへ向わせた後、大砲を放って沈める計画を企図したが、ケベックの善良な市民には相手にされなかった。当時ケベックの大学にいた、ベルリン出身の優秀な科学者アンドロニク・アーケインは別だった。アルカンはアーケインを仲間に引き入れ、勢力の拡大を図った。やがてギャングと化した彼らはカナダのナチスとも言うべき、カナダ国家統一党を立ち上げ、移民や少数派の迫害を始めた。その後、アルカンは国家に対する脅威と見做されて逮捕、収監され、ヒトラーを崇拝したまま獄中死した。しかし、アーケインは現在に至るまで行方不明だという。

放課後、二人は校長から携帯を返してもらう。そこに、セイウチ人間事件にも関わり、顛末を著書に綴った探偵ギー・ラポワンテが現れる。ラポワンテは二人に男の写真を見せ、面識の有無を尋ねる。二人はそれが前日の閉店直前にやってきた大男であり、トイレットペーパーを買っていた事を伝える。ラポワンテはその男がケベック出身の逃亡犯であり、昨晩、細切れの惨殺体で見つかった事を明かす。その直後、二人はボブから夜勤のシフト依頼のメールを受けて直ちに帰宅する。二人はボブにパーティに行くから無理だと訴えるが、ボブはお構いなしにタビサとナイアガラの滝へと出かける。二人はバイトの前に道場を訪ね、ヨギーから「愛するものを脅かす存在は容赦なく抹殺せよ」との教えと共に英雄のポーズを習う。

二人はパーティに行けずに不貞腐れながらも、6時からゼッドのシフトに入る。間もなく、ハンターから連絡が入り、二人はバイトで行けなくなった事を伝える。そこでコリーンCは一計を案じ、ゼッドでパーティを行う意向を示し、ハンターに9時に来るよう伝える。実はハンターはゴードンと共に、二人を殺して埋めようと企図していたが、店内で殺せば強盗に見せかける事もできて逆に好都合だと考え、ほくそ笑む。

コリーン達は早々と店を閉めてハンター達を待つ。9時になり、二人は嬉々としてハンター達を招き入れる。ハンターはパーティの他のメンツは置き去りにしてきたと欺くと、コリーンCの相手をゴードンに任せ、コリーンMとバックルームに向かう。ハンターは自らが悪魔崇拝者だと明かすと、悪魔が欲しているのは体ではなく穢れなき魂であり、清らかな魂を捧げた数だけ悪魔に近づけるのだと説き、持参したナイフをコリーンMに振りかざす。コリーンMは咄嗟に母から託されたナイフをハンターのタマに突きつけ、ナイフを捨てさせる。その途端、何かがハンターの肛門から体内に侵入する。間もなく苦悶の末に絶命したハンターの口から、ソーセージの体にゼッドで売られているビーバー人形の征服を纏い、ヒトラーそっくりの顔がついたミニナチが飛び出す。一方、背後からコリーンCを襲おうとしていたゴードンも肛門からミニナチの襲撃を受けて死ぬ。合流したコリーン達はミニナチ一体をレンジで加熱し、もう一体を引きちぎる。ミニナチは体内に詰まったザワークラウトを撒き散らして死ぬ。

その直後、店の電源が落とされ、非常灯に切り替わる。二人は911に通報し、助けを求める。店内には潜んでいたミニナチ軍団が次々に出現する。二人はヨギーに教わったヨガ流に基づき、モップとホッケースティックを駆使してミニナチ軍団を撃滅する。二人は店の外に飛び出したところを、包囲していた警察に逮捕される。程なく、収監された二人の元へ、ラポワンテが刑事の手引で面会にやってくる。ラポワンテは、警察が二人を連続殺人の容疑者と断定している事から保釈する見込みは無いと伝える。二人は殺人はミニナチの仕業だと訴え、その特徴を伝える。ラポワンテは現場で回収したミニナチの残骸を提示し、二人の話を信用すると、ゼッドの土地が1939年に交わされた売買契約により、アルカンが所有者になっている事から、まだ居座っているのだと推測し、二人に事件解決への協力を求める。コリーンCは店内にボブが自分だけに教えてくれた秘密の通路がある事を明かし、署から出してくれれば案内する意向を示す。

ラポワンテは警察に無断で二人を署から連れ出すと、ゼッドのバックルームを訪ねる。二人は囚人服から制服に着替える為にトイレに入る。コリーンCは通路の話が逃げる為の方便だった事をコリーンMに明かし、無実を証明する必要性を説く。その時、便器の裏に本当に秘密の通路が現れ、二人はミニナチに連れ去られる。二人の悲鳴を聞いて駆けつけたラポワンテもまた、ミニナチに注射で昏睡させられ、連れ去られる。

三人は地下要塞で椅子に手錠で繋がれた状態で目を覚ます。テーブルを挟んでシリアルを貪るアーケインは、自らがクローン軍の組織とカナダ征服、果てはアメリカ支配の為にそこへナチスによって監禁されていた事、自らのDNAを元にソーセージとザワークラウトでクローン体を作成し、1945年から100年間に及ぶ熟成プロセスを開始した後、自らは冷凍睡眠室に入り、熟成完了時に目覚める予定だった事、70年後にコリーン達がバンドごっこに興じている間にイカボドが過って停電させたせいで、要塞の発電機がショートし、予定より早く目が覚めてしまい、熟成プロセスは中断、クローン体の成長は停止し、計画が頓挫した事を明かす。更にアーケインは、元々は芸術を愛する彫刻家だったものの、批評家に才能の欠片も無いと酷評されてその道を諦めた時にアルカンに出会い、ヒトラーに傾倒した事、その後もうナチスとして生きたくないと思っていた時に、要塞からゼッドに出られると知り、夜な夜な密かにバックルームに出てきてはネットで映画を見まくり、英語とモノマネを習得した事、半年前からクローンの助けを借りて彫刻を始めた事を明かし、第二の故郷カナダを称える新作と称して、死体の皮を継ぎ接ぎして作成した巨躯のホッケー・ゴーレムを三人に披露する。

アーケインは自分の作品の横に立って写真を撮り、ティーン向けの雑誌に掲載されるのが夢だった事を明かすと、コリーン二人の拘束を解き、写真を撮るよう命じる。二人は携帯を警察に取られた事を明かし、ラポワンテはカメラ付きでは無い事を明かす。やむを得ずアーケインは第二段階と称し、ミニナチ軍団を全てゴーレムの中に入れると、命が吹き込まれたゴーレムに対し、カナダ中を暴れまわって批評家らを一人残さず皆殺しにするよう命じる。ラポワンテは一般市民を殺すわけでは無いと高を括る。コリーン達はラポワンテに呆れ、二人でゴーレムを倒す事を決意する。二人はヨギの教えを実行すべく、ゴーレムを挑発する。ゴーレムが二人を標的に据えると、アーケインは二人では無く、批評家を殺しにいくよう命じる。ゴーレムはそれを拒み、アーケインをホッケースティックで叩き殺す。二人は悪戦苦闘しながらもヨガ流の格闘術でゴーレムを撃破する。

その後、二人の活躍は雑誌に掲載される。ヨギは二人が道場に名誉を与えてくれた事に甚く歓ぶ。二人はゼッドのバックルームでイカボドとバンドの真似事を続ける。

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