チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ドント・ノック・トワイス

キャラドッグ・W・ジェームス監督作「ドント・ノック・トワイス」("Don't Knock Twice" : 2016)[DVD]

死んだ老女の家に住み着き、ドアを二回ノックしたら殺しにやってくると言われる悪魔に狙われた少女を守るべく、その母親が真実の究明に奮闘する様を描くスーパーナチュラル・ホラー作品。

 

北ロンドン。彫刻家のジェスは、ドラッグ中毒を患っていた9年前に実の娘クロエの育児を放棄した。その後、ドラッグを断ち、成功を収めたジェスは、養護施設で暮らすクロエを養子として迎え入れるべく、銀行家の夫ベンと共に施設を訪ね、クロエと面談する。ジェスは屋敷を観に来るよう勧めるが、クロエは捨てられた事を恨んでおり、ジェスを頑なに拒絶する。

ジェスはモデルを依頼しているティラとその赤子をアトリエに招き、制作作業を再開する。ティラは思いつめるジェスに同情し、愛が伝わると言われるお守りのネックレスを譲る。一方、クロエは夜中に、施設から程近い場所に一軒だけひっそりと立つ、かつて老女メアリーが暮らしていた家に恋人ダニーと一緒に訪れる。ダニーはメアリーが自殺した後、悪魔が家に残って獲物がやってくるのを待っており、一回目のノックで目を覚まし、二回目のノックでメアリーが生き返って、後で襲いに来るという噂話を伝えて、クロエを怖がらせる。その時、家の外扉が一人でに開き、玄関のドアが露わになる。ダニーはドアを二回ノックし、クロエもそれに続いて二回ノックする。クロエは二階の部屋の窓際に人影らしき姿を見る。その後、ダニーはアパートで眠っている内に何者かの気配で目を覚ます。間もなく、部屋のドアがノックされ、室内に現れた女が「出て行け、走って逃げろ」と命じる。その時、クロエからビデオ通話が入り、ダニーはそれに応じるが、クロエが一旦離席している内に、ダニーは見えない力によって闇へ引きずり込まれる。戻ってきたクロエは、部屋の様子を見てダニーに何かが起こったのだと悟る。以後、ダニーと連絡が取れなくなる。

翌晩、クロエは施設の部屋でダニーらしき男から連絡を受け、逃げるよう命じられる。間もなく、部屋のドアがノックされ、真っ赤に染まったシンクから魔物が現れる。当惑したクロエは施設から逃げ出し、両親の屋敷に身を寄せる。ジェスは戸惑いながらもクロエの為に準備した部屋に招くと、訪ねてきた事に感謝する。翌日、ジェスは心を開こうとせずに物憂げに過ごすクロエとの接し方に苦慮する。その最中、ベンの突然の出張が決まる。ベンを送り出した夜、ジェスは屋敷の中で泣き続ける赤毛の老女が、ナイフで首を裂いて自殺する悪夢を見て目を覚ます。そこにクロエが心配してやってくる。クロエはその夢の内容を聞くと、かつて施設の近くの家に住み、「赤毛女」と呼ばれていた老女について、その正体が魔女と言われていた事、死後に広まった噂に従って一緒にノックした友人が行方不明になった事を明かすと、次は自分が襲われると訴え、助けを求める。ジェスはこの屋敷にいれば安全だと諭す。

翌日、ティラが赤子を連れてやってくる。ジェスはアトリエで作業を始めようとするが、そこにクロエが現れるや、ティラは自らに霊感がある事を明かし、クロエが魔物に狙われており、助けられないと警告して帰る。間もなく、クロエと昔から親しい刑事ボードマンがダニーについて話しにやってくる。ボードマンはジェスに件の老女メアリーとクロエの関係についてジェスに明かす。数年前、施設から10歳のマイケルという子供が失踪した。メアリーを犯人と考えたクロエとダニーは、毎晩玄関をノックする事で嫌がらせを続け、追い詰められたメアリーは自殺したが、これまでの調査でメアリーが犯人だという証拠はないという。クロエはダニーと最後に会ったのがメアリーの家の前だと明かし、次は自分が襲われると恐れる。ボードマンはメアリーが死んでいると諭す。

その夜、クロエはネットで魔女について調べ始め、東欧の言葉で邪悪な老女を意味する「バーバ・ヤーガ」という古来の悪魔が、人を食べる為に地獄から人間界に現れる事を知り、マイケルもその餌食になったのだと悟る。更に、バーバ・ヤーガは魔力が弱い為に人間を使い魔として自分の手先にし、その体には悪魔の印が刻まれる事、ノック一回で悪魔が目覚め、二回で手先を呼ぶとされ、手先が解放されるには自殺するか、他の者を身代わりにして邪悪な行いをさせるしかない事が明らかになる。それを聞いたジェスは馬鹿げていると一蹴する。クロエは鏡の中に魔女と思しき姿を見て恐れ慄く。

翌日、ジェスはアトリエにクロエを招き、病気だった自分がクロエを手放した後、取り戻そうとしたが認められなかった経緯を明かす。ジェスは目を離した内に作品の場所が移動した事に気付き、クロエの仕業だと疑うが、クロエはそれを否定して逃げ出す。間もなく、施設の職員が養子縁組の審査の為に訪問する。ジェスは職員をアトリエに案内し、めちゃくちゃに荒されて、床に「あの子は私のもの」と殴り書きされた惨状を目の当たりにすると、クロエの仕業だと誤解して憤慨する。職員はジェスのその態度から否定的な評価を下す。

夜、ジェスは施設に電話をかけ、再びクロエを預けようとするが翻意する。クロエは追い出されると悟って身支度を始める。ジェスは長らく離れている間もいかにクロエを愛してきたかを語り、何が起きてもその愛は変わらないと説く。クロエは自分の仕業ではないと訴える。その後、ジェスは庭の石像に赤い覆いが掛かっている事に気付き、確かめに行く。その直後、屋敷の電気が一斉に消える。居間で眠っていたクロエは目を覚ますと、ジェスを探して二階へ向かう。クロエは老女に幻惑されて部屋に逃げ込む。そこにバーバ・ヤーガが現れ、クロエの方へ這い寄る。クロエの悲鳴を聞いて駆け付けたジェスは部屋に誰もいない事を確認すると、恐怖に怯えるクロエを宥める。ジェスはクロエを安心させる為に、屋敷の扉を全て外して庭で燃やす。

翌日、二人は国外への脱出を企図する。クロエは屋敷から出ようとした矢先に見えない力に襲われる。ジェスは攫われそうになるクロエを救うと、車にクロエを乗せて屋敷を離れる。ジェスはティラに助けを求め、バーバ・ヤーガの絵を見せる。ティラはそれが伝説上の魔女で無関係である事、無実の罪で追い詰められて自殺したメアリーが、デマを広げたクロエに報復するつもりである事、クロエを救う方法は真犯人を見つけて汚名を雪ぐしか無い事を伝えると、メアリーの声に耳を傾けるよう促す。ジェスは目を離した隙にクロエがいなくなった事に気付く。ジェスはボードマンに連絡し、他に容疑者がいなかったのか尋ねる。ボードマンは証拠不十分なだけで、メアリーを犯人だと疑ったわけではないと答える。ジェスは車内に置かれた子供の彫像の欠片を見つけ、アトリエに戻る。ジェスはそこで赤い覆いを掛けられたケースを見つけると、その中にマイケルとメアリーの資料と一緒に収められたUSBメモリをPCで開き、ボードマンが生前のメアリーを苛烈に尋問して追い込む様子を記録した動画を見る。

ジェスは養護施設に呼び出され、職員と面談する。職員は路上で寝ていたクロエが憔悴した状態で連れて来られ、ボードマンがジェスとの関係が原因だと指摘していた事、クロエが魔女に狙われていると思い込んでいる事を明かすと、ジェスがまたドラッグを服用してクロエに与太話を吹き込んだのでは無いかと問い質す。ジェスはクロエを守りたいだけだと訴える。職員はクロエとの接触が制限される見込みを示すと、治療に専念するよう命じる。ジェスはそこで、ボードマンとマイケルが隣同士で親しそうに写っている写真に気付く。職員はボードマンが長年ボランティア活動に携わっており、施設では人気者で通っている事を明かすが、ジェスはボードマンが犯人だと疑う。ジェスはクロエを施設から連れ出すと、ティラに連絡し、再び助けを求める。その矢先に、クロエは見えない力によって地下に開いた穴に引きずり込まれる。

夜、ジェスはメアリーの家を訪ね、窓を割って中に侵入する。その際、ジェスは床に転がっていた釘を踏んで足を怪我する。間もなく、そこに警官が駆け付け、ジェスを連れ出す。ジェスは足を庇う様に見せかけて、玄関のドアを二回ノックする。ジェスは署でボードマンの聴取に応じる。ボードマンはジェスのクロエに対する態度を非難し、二度とクロエの幸せを壊させはしないと諭すと、クロエの居場所を問い質す。ジェスはクロエがメアリーに連れ去られたと答えると、メアリーを限界まで責め立てて死に追いやったのはボードマンだと詰る。ボードマンはそれが自殺であり、犯した罪に鑑みれば当然の報いだと反論する。ジェスはメアリーなら罪を被せやすいと考えたのではないか、マイケル以外の子供にも手をかけたのでは無いかと問い質す。ボードマンはその態度に呆れ、ジェスを留置場に入れる。ジェスは足の傷の血で、どこにいるか分かるはずだという旨のメッセージを壁に記す。そこにバーバ・ヤーガが現れ、森に繋がるドアが開く。間もなく、ボードマンはジェスが消えた留置場でメッセージを見つける。

森を彷徨うジェスは何者かに導かれ洞窟に辿り着く。一方、檻に監禁されたクロエは、目の前でマイケルがバーバ・ヤーガに食われる様を目の当たりにする。ジェスは洞窟の奥でクロエを見つけ、檻を壊して助け出す。そこへバーバ・ヤーガが接近し、二人は狭い奥の方へ逃げ込む。その頃、メアリーの家にやってきたボードマンは、玄関のドアを二回ノックする。間もなく、ドアが開いて洞窟が姿を現すと、ボードマンは助けを求める声を聞いて中に入る。ジェスとクロエはその隙に乗じて開いたドアから脱出するが、ボードマンは洞窟の奥へ引きずり込まれる。ジェスとクロエはボードマンの車で逃走する。

翌朝、帰宅したベンは待ち伏せていたティラに殺される。ティラはベンの遺体と捜査資料のケースを車のトランクに収容する。その途端、ティラの胸に刻まれた悪魔の印が消える。間もなく帰宅したジェスとクロエは、放置された荷物からベンの帰宅を知る。ジェスは不審に思い、ベンに連絡して戻ってくるよう促す。クロエはボードマンの死を憂う。ジェスはボードマンが真犯人であり、当然の報いだと説く。クロエはそれを否定し、メアリーが悪魔にマイケルを捧げるのを見たという話を唯一信じてくれたのがボードマンだった事を明かす。ジェスはメアリーが悪魔の手先にされ、逃れる為に自殺したのであり、ティラはボードマンを犯人だと思わせて自分を騙したのだと悟る。その時、ペンダントが熱を発して、ジェスの胸元に悪魔の印が刻まれる。次にドアが二回ノックされ、開いたドアからバーバ・ヤーガが現れる。

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