チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

怪獣ゴルゴ

ユージン・ローリー監督作「怪獣ゴルゴ」("Gorgo" : 1961)[DVD]

アイルランド沖で噴火した火山に因って太古の眠りから目を覚まし、ロンドンを襲撃せんとする怪獣と、人類との戦いの行方を描く特撮怪獣作品。

 

探検船を運航するジョーと相棒サムは、船員達を率いて海底に沈む難破船の宝探しに挑むべく、アイルランド沖にやってくる。ジョーが海底の探索を開始して間もなく、すぐ近くで海底火山が隆起し、噴火を始める。ジョー達の船は噴火で生じた激しい荒波に晒される。ジョー達はこれを辛うじて切り抜けると、故障した船体の修理と水の補給の為に近くのナラ島へ上陸する。その途中、ジョー達は海面に浮かんだ無数の深海魚の死骸を目の当たりにする。

島に上陸したジョーとサムは、漁村の村民らに歓迎されず、島の責任者の家を訪ねる。二人はそこで、町から来ている役人で考古学者のマッカーティンと、その助手を務める少年ショーンと会う。ショーンは島の入り江が戦場だった為に難破船が多いのだと説き、マッカーティンが回収した遺物品の数々を見せると、その内のオブジェの一つを指して海の精霊オグラだと説く。マッカーティンは許可の無い船舶の停泊は24時間以内というのが当局の指示だと説き、ジョー達を冷たくあしらう。ジョー達はマッカーティン達が何かを隠していると悟り、探りを入れようと決意する。

ジョー達は村人達が溺れたダイバー二人を捜していると知り、ボートで入り江に出ると、間もなく海中で一人の男を発見する。しかし、男は引き上げられた直後に何かが原因でショック死する。ジョーは男が金貨を握りしめている事に気付き、村民達がよそよそしい理由とマッカーティンの思惑を察知する。ジョーとサムは潜水服を来て、海底の探索に乗り出す。二人は海底に沈んだ難破船の傍で体長20メートルほどの生物と遭遇し、慌てて引き返す。ジョー達は生物と遭遇する事を忌避し、島を発つ準備を始める。その最中、ショーンが二人を呼びにやってきて、マッカーティンの停泊許可の話が嘘だと明かす。ジョー達は再びマッカーティンに会いに行く。マッカーティンは二人が勝手に潜った事を非難すると、今夜中に出航するよう命じる。その夜、サメが出たとの報せを受け、村民達は総出で退治に出かける。そこへジョー達が海底で遭遇した怪獣が出現する。ショーンはそれがオグラだと訴える。怪獣は村民の猟銃による攻撃を物ともせず、島に上陸する。ジョーとサムは焚き木を投げつけ、村民達も一斉にそれに倣う。怪獣は炎を嫌い、海へと退散する。

翌朝、マッカーティンは村民達に給料は払うが、島から出るのは許さないと通告し、村民達は激しく反発する。ジョーはダイバーの男が持っていた金貨を見せ、思惑を看破すると、怪獣退治を引き受ける意向を示す。ジョー達はマッカーティンに遺物品室の金庫を開けさせ、その中に収められた財宝の中から黄金の盃を前金に貰う。ショーンはオグラを捕まえないで欲しいと訴えるが、ジョーとサムは怪獣を生け捕りにして金儲けしようと企図し、船で入り江に向かう。ジョーは船からケーブルで繋いだ潜水ポッドに乗り込み、海底の探索を始める。間もなく、怪獣が現れ、ポッドを掴んで破壊しようとする。サム達はポッドを引き上げると、船から網を投下して怪獣を捕獲し、甲板へ引き上げる。

怪獣捕獲のニュースは瞬く間に世界中を駆け巡る。アイルランド政府は所有権を主張する構えを示し、ダブリン大学から二人の学者、ヘンドリックス教授とフラーハーティ教授を現地に派遣する。教授達はジョー達にダブリン大学への怪獣の移送を依頼すると同時に、怪獣の皮膚が乾かないよう水を掛け続けるよう求める。しかし、ジョー達はロンドンのサーカスから怪獣に対して三万ポンドと利益の半分のオファーを受け、ダブリンでは無くロンドンに運ぶ事を決め、出航する。船に忍び込んだショーンは、怪獣を海へ帰してやるべく、網を切ろうと企てる。ジョーとサムはそれに気づいてショーンを止め、船員達に警備を任せる。航行中、怪獣の体液が船外へ滲み出し続ける。

怪獣が暴れた事で船員の犠牲を出しながらも、船はロンドンに到着する。港に駆け付けた二人の教授はジョー達を非難し、徹底的な調査が必要だと訴える。サーカスの興行主ドーキンは、会場に移動した後で調査に応じる意向を示す。ギリシャ神話のゴルゴンに因んで「ゴルゴ」と命名された怪獣は、鎮静剤を投与された後、トラックで市街地を抜け、会場となるテムズ河沿いのバターシー公園へと運び込まれる。作業員達が網を切り始めた矢先に、カメラマンが焚いたフラッシュに因って、怪獣は目を覚まし、激しく暴れ始める。ジョー達は予め待機させていた火炎放射要員を出動させ、怪獣を檻の中へ追い込む。その騒動でジョー達はまたしても船員を失う。

程なく、興行開始の日を迎え、特設会場には怪獣見たさに溢れんばかりの観客が押しかける。ジョーは大盛況の会場に姿を見せないサムの様子を見に、宿泊所を訪ねる。サムはまた人が死ぬ事を憂慮し、自らの行いへの悔悟を示す。その時、教授達から新発見の連絡が入り、ジョー達は二人のオフィスを訪ねる。教授達は会場にいるのが幼獣であり、成獣は推測で体長60メートルにも及ぶと説き、当局に報せるべきだと主張する。ジョーは公表すればパニックになると反発する。その頃、ナラ島に成獣が上陸し、村を蹂躙して壊滅に追いやる。

英国海軍のブルックス提督はナラ島との通信が途絶えたとの報せを受け、空母ロイヤルオークを派遣する。現場海域の空母は成獣と遭遇するや、艦砲射撃を浴びせる。成獣は海に姿を消す。空母から出動した偵察機は、ナラ島の壊滅と成獣がロンドンに向かっているのを確認する。ジョー達はブルックスの元へ訪れると、成獣が船で輸送中に滲み出た幼獣の体液を辿ってきているのだと推測する。間もなく、成獣は駆逐艦を襲撃し、容易く沈没させる。サムは成獣がやってくる前に幼獣を帰してやるべきだと主張するが、ジョーはそれに反対する。サムは会場の檻を開け、幼獣を逃してやろうと企てる。ジョーはそれを力づくで止める。

駆逐艦の沈没を受け、英国上陸前に成獣を撃退すべく、NATOの艦隊が派遣される。成獣は艦隊の艦砲射撃と魚雷攻撃にも動じず、更に軍が海底に設置したネットをも突破し、テムズ河の河口に侵入する。河川警備隊は河口に油を放って迎え撃つが、成獣はそれを退けて市街地へ上陸する。テムズ河周辺に非常事態宣言が発令され、市民は一斉に避難を開始する。成獣は陸軍のよる集中爆撃を物ともせず、タワーブリッジ、ビッグベンを立て続けに破壊し、進撃を続ける。

ショーンは宿泊所を抜け出して成獣の近くへ向かう。ジョーはショーンを見つけ、保護すると、我先にと逃げ惑う群衆を抜け、地下鉄トンネル内に逃げ込む事で、成獣の襲撃を切り抜ける。間もなく、成獣がピカデリー・サーカスに達すると、空軍は成獣に爆撃を開始する。軍は成獣が幼獣の元へ向かっていると確信すると、幼獣の檻に鉄塔の囲いを設置し、ロンドン中の電流を流す作戦を開始する。ジョーはサムとバターシー公園で合流すると、自らの非を認め、作戦に協力する。成獣は上限の400万ボルトの電流が流れる電線をも打ち破ると、幼獣を檻から連れ出し、海へと帰っていく。ショーンは笑みを浮かべて怪獣達を見送る。

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