チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

MCUの新作「ブラックパンサー」で陛下が能力のインフレ化を一段とご加速あそばされる。

昨日は生憎の雨降りの中、シネコンMCUの新作「ブラックパンサー」を観てきた。カネが無いので今回もIMAX3D版は断念し、通常の2D版にした。ブラックパンサー自体は前作のシビル・ウォーから登場しており、そこではその素性や能力の如何については深く描かれなかったが、今作で遂にその全貌が明らかになった。シビル・ウォー直後の世界を描いているという点では連続しているが、他のMCUのキャラは登場しないので、単体作品としても十分に楽しめる様にできていた。兎にも角にも随所にド派手な見せ場があり、その合間に絶妙にスパイシーな政治的、道徳的な寓意を織り交ぜているのが痛快ではあった。しかし、ブラックパンサーは強い。もちろんヴィブラニウムのおかげだが、それにしても強過ぎる。と言うか、ヴィブラニウムがなんでもアリ過ぎる。あのスーツがダメージを吸収してエネルギーに変換するという仕組みは正直どうよ?と思ってしまった。また一段と能力のインフレ化が加速したのではなかろうか。とまれ、全世界で大ヒットするのは頷ける出来映えではあった。来月にはいよいよ続編に当たるアベンジャーズの新作が公開される。ヒーロー勢はかなりの大所帯になるが、モヤモヤしない仕上がりになっている事を期待する。それはさておき、シネコンから出て間もなく、泥濘んだ凍結路面で思いっきりコケてしまった。雪で狭まっている路地で向こうから来る集団を避けようとしたところ、傘を差していた事もあってバランスを崩し、凍結した場所に足を置いてしまったのだ。幸い膝を強打しただけで済んだが、もう少しで傘を壊すところだった。相当情けない姿だったが、微塵も避けようともしない集団にも腹が立った。これにて今冬のゼロコケの希望は敢え無く潰えてしまった。あゝブラックパンサーの様な身体能力が欲しい、と切にそう願ったアラホーのおっさんだった。