暴風雪のせいで数名の方が亡くなったとのこと。自然はその無常さを普く全ての人に振りかざす。
それならば僕が代わりに死ねば良かった。それが叶わぬなら、その現場に居合わせて僕が死に物狂いで
救出してあげたかった。僕の命ならいつでもくれてやる。新薬治験だろうが、献体して切り刻んで
もらおうがお構いなしだ。家族とは疾うの昔に縁が切れたことだしな。悲しむ人間など一人もおらん。
それどころか僕の存在自体、通院しているお医者さん数人が見知る限りだ。いつかお役に立てばとの
思いから、臓器提供カードを10年以上財布に入れてるんだが、これが利用できる状態で死ねれば
本望だよなぁ。この世は僕の様な糞の役にも立たぬ無頼な俗人が、無為に老いさらばえていく理不尽さが
罷り通っている。こんな乞食のおっさんの臓器でも欲しい人、誰かに提供してあげたい。それが
僕が産まれた意味に繋がるのだと信じたい。そう思わないとやりきれないよ、こんな人生。
昨日は「パンズ・ラビリンス」という映画を鑑賞。先日観た「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ
監督作ということで。全編スペイン語でファンタジー色豊かな作品。BDがもうすぐリリースに
なるそうだから、それを待ってから観ても良かったかな。人間世界での残酷な描写と、お伽話の
世界のおどろおどろしい描写の対比が、それぞれ異なる形で緻密かつリアルな演出を伴って
表現されてる。これは高画質で観ると全く印象が変わると思うな。