チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

そろそろカーテンを・・・

GW最終日。世間様と真逆の皮膚感覚でやり過ごし、またも過眠気味。Uターンラッシュするリア充諸氏の映像を見るにつけ鬱々とする。雨が降ったり止んだりで外に出る気にもならない。といっても、おっさんの部屋は年がら年中カーテンを閉めっぱなので、実際に外の様子を覗ったワケではなく、雨音を頼りにそう判断してるだけなのだが。

この部屋に入居してン年、一度もカーテンをフルオープンにした記憶がない。薄汚いカーテンが、外界とこの部屋とを隔て、僕をひきこもりたらしめている。まるで隠遁生活だ。いつぞやか、カーテンを新調したいとこの場で呟いた覚えがあるが、いざ変えるとなるとこれがなかなか難儀である。寸法を測って、店頭であれこれ確認するのが億劫で仕方ない。そこそこ値が張るモノだから尚の事、躊躇いがちとなり、堂々巡りでそれ以上前に進まない。夏が来る前に・・・なんとなくそう考えている今日この頃。

そういえば、窓際によく訪れては鳴いていた猫が、いつの間にか来なくなった。少し寂しいな。犬ならそこらで散歩させてるところによく出会すのだけど、猫を見る機会はそうそう無いからね。猫と隠遁生活とか憧れるよ。

 

映画鑑賞記

オリオル・パウロ監督作「ロスト・ボディ」("El cuerpo" : 2012)

スペインのスリラー作品。大学教員の男アレックスは、富豪で会社を経営する年上の女マイカと結婚し、研究職を手に入れる。俗にいう逆玉的なヤツ。やり手でありながら自由気ままで、尚且つ束縛の強いマイカに対し、尻に敷かれっぱなしのアレックスだったが、そんな折に大学の教え子カルラと恋仲になる。マイカを捨て、若くてピチピチのカルラと一緒になりたいところだが、離婚をすれば無一文で叩きだされるコトは必至。そこで事故死を装った殺害を図るワケです。巧く行ったかの様に思われた計画、しかし殺害当夜に遺体保管所からマイカの遺体が忽然と消えてしまう。果たして、何者かが持ちだしたのか、或いは彼女はまだ・・・。アレックス、カルラ、そして事件を担当する刑事ハイメの数奇な関係が、この事件を予想だにしなかった結末に導く、と。

パッケージから得た印象はホラーな感じで、ストーリーも前半はその様に展開するんだよね。マイカによって行われているとしか考えられない、数々の意趣返しがアレックスに対して成される。やっぱり生きてるの?それとも幽霊?ってこの段階では、どう転ぶのか先が全く読めない。しかし、徐々に登場人物達の過去が紐解かれていくに連れ、事態は思わぬ方に進展。結末にはそう来たかぁっとつい唸ってしまった。多少強引だけど、スリリングな脚本に最後まで惑わされてしまった。

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