チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

もっと節電しませう。

またしてもダウナーな展開のブラジルvsオランダ戦を観終わり、幾分涼し気な朝を満喫。日中は蒸し暑いに違いないから、この時間帯が一番過ごしやすくて良い。もっとも暑いのは除湿機を稼働させているからなのだけど。相変わらずコイツがグビグビと空気中の水分を取ってくれて、一日でタンクがいっぱいになるのだから、もう笑ってしまうレベル。暑いけど。「うほーい、溜まったぁい」と何故か歓喜し、ドバっと風呂場に捨てるのは気分爽快ララサンシャイン。暑いけど。しかしその対価として電気代は結構なものである。その上、暑いし。丁度昨日検針が来たところで、直近の使用量に目を剥いてしまった。暑いのイヤ。

今夏の電力事情はどうなるのだろう。おそらく平年以上の暑さが続くと思うのだけど、昨年、一昨年なんかと比べると、僕の生活圏内の店では割と普通に冷房が効いていたりする。蛍光灯は間引いてあったりするけど、何がどの程度寄与するのか分からんね。手計算でざっくり出してみる気にもならないのが、僕の不甲斐ないところ。一応、理系畑なのにもはや見る影もない。

北電は主力火力発電所の老朽化が指摘されて久しいから心配ではある。・・・なんて、節電意識の乏しいおっさんが憂いてる場合じゃないよなぁ。現政権は党の方針を次々に政策に反映させていくから、その調子で原発再稼働も実現させちゃうのかしら。とかくエネルギーの問題はヒステリックな二元論になりがちだけど、どの電力に依存するにしても茨の道だと思うんだよなぁ。

 

映画鑑賞記

ジョン・S・ベアード監督作「フィルス」("Filth" : 2013)

手段を選ばず昇進に邁進する刑事の男が、倒錯し堕落して様を描くブラックコメディ作品。

スコットランドの刑事ブルース(ジェームズ・マカヴォイ)は昇進願望の強い男。愛する妻と娘のため、同僚刑事をいかに出し抜くかの打算を働かせる日々。そんな折、管内で一人の学生が暴行で殺害される事件が発生、ブルースは捜査の仕切り役を任せられる。この機に乗じて昇進を実現させようと、彼は事件解決に前のめりになり、強引な捜査を展開していく。その一方で、知人を陥れてまで犯罪をでっち上げ、自らその捜査を申し出たりと得点稼ぎにも余念がない。そんな彼は、私生活でも酒とドラッグに溺れ、同僚の妻と不倫を繰り返すなど、大きな問題を抱えていた。彼は過去のトラウマがきっかけで精神を病んでおり、幻覚と幻聴に苛まれ、次第に錯乱していく。

マカヴォイはまたぶっ飛んだ役ですなぁ。作中では明言されなかったけれど、ブルースは統合失調症だと思うのよね。ある一件がきっかけで、精神が崩壊してしまって、その穴を埋める様に病的な昇進願望に取り憑かれていると。んで「フィルス」が表す通り、まさにクズ男にまで堕してしまったワケです。その倒錯する様子がえげつない程に痛々しくて堪らない。何回自慰シーンあるんだ(笑)。後半は衝撃に継ぐ衝撃の展開が待っており、ラストは記憶に焼きつくこと必至。酒、ドラッグ、SEX、犯罪・・・、変態チックでアシッドな演出の数々。いやぁ面白かった、というか濃ゆ~い内容で圧倒されまくりだった。

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ジェフリー・フレッチャー監督作「天使の処刑人 バイオレット&デイジー」("Violet & Daisy" : 2011)

二人の殺し屋の少女が遭遇する、数奇な出来事の顛末を描くクライム・ドラマ作品。

バイオレット(アレクシス・ブレデル)とデイジー(シアーシャ・ローナン)は共同で殺人を請け負うパートナー。生活も共にし、小遣いでも稼ぐ様なノリで、気ままに依頼を受け、殺人に繰り出す日々を送っていた。そんな折、二人はボスからある男(ジェームズ・ギャンドルフィーニ)の殺害依頼を受ける。その男は組織に盗みを働いたらしいが、その後、男の方から自ら電話で名乗り出てきたという。二人は男の行動を不審に思い、躊躇するものの、憧れの新作ドレスを買う金欲しさに依頼を引き受ける。二人は男の住む部屋に忍び込み、普段どおり、手際よく仕事を終える予定だったのだが、二人を待っていたのは男の意外な告白だった。事態は思いもよらぬ方向へ進展していく。

「天使の処刑人」なんてタイトルだから、少女が犯罪組織壊滅に活躍するドンパチアクション系かとおもいきや、割とドラマ色強めな、まったりとした作品。リュック・ベッソンの「ニキータ」っぽいのをイメージしていたものだから、ちょっと拍子抜け。ミスリードな邦題じゃないかねぇ。バイオレットどデイジーの素性について、多く語られる事もなく、二人はプロの殺し屋を自称し、派手な仕事の後もあっけらかんとして、自由気ままな生活を送っている。この辺の設定もいまいち良く分からんのだけど、とにかく遊び感覚の殺し屋稼業なのである。どちらかと言うとシアーシャ・ローナンに対する比重が高く、彼女の方が主役といった感じで、まだ10代なのにミステリアスな雰囲気に満ちていて、大物女優な予感。ちなみに、男役のギャンドルフィーニは昨年亡くなったとのこと。残念ですな・・・

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