チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

この夏の対バグズ戦。

涼しくなったのは本当に嬉しい。ただし、それは外を飛び交う虫達にとっても同じらしい。夜中、窓を開けていると、部屋の灯りに誘われていろんな虫達が入ってくる。もちろん網戸は閉めているのだけど、窓と網戸の隙間から次々に侵入してくる。僕はこれらの虫を迷うこと無く掃除機で吸い取る事にしている。それは先日も書き記したところである。

昨夜など立て続けに何匹も侵入してきては、我が物顔で部屋を飛び回るものだから、もはや腹が立つというより萎えてしまって、ため息しか出ない。1~1.5cm大の細長い虫を10匹以上、魔封波ならぬ虫封波してやっただろうか。生来の虫嫌い故に、紙パックの中がどうなっているか想像するだけで身の毛もよだつ思いである。彼奴らの生命力はなかなかどうして侮れず、吸ってそのまま放置しておくと、ホースを遡って出てくる強者がいる。だから僕は、ティッシュを丸めてホースの先に突っ込んでおく。栓をする様に・・・

それとは別に鬱陶しいのが、コバエの類である。コバエとはいってもそれは総称で、僕の部屋に湧いているのがどの種なのか分からないから対応に困る。昨年は物は試しとばかりに、「コバエがホイホイ」を部屋の片隅に置いてみたが、思いの外効き目が薄かった。どうやら種が異なると、食性が違うせいか仕掛けに対する食付きも違うらしい。ってなワケで、今年はハエ取り棒で挑んでみることにした。狭い部屋のどこに置けば効果的か、目下考え倦ねているところである。ま、本州でGに脅かされていた時の事を思えば、屁でもありませんな。

 

映画鑑賞記

アリ・フォルマン監督作「戦場でワルツを」("Waltz with Bashir" : 2008)

パレスチナ虐殺事件に関する喪われた記憶を探る、フォルマン監督自身の姿を描いたドキュメンタリー・アニメーション作品。

フォルマンはかつて第五次中東戦争レバノン内戦)において、イスラエル軍の一員としてレバノン侵攻に参加していた。時は経ち現在、兵役時代の友人と再会し、彼が当時の経験からなる悪夢に苛まれているという話を聞かされるのだが、そこでフォルマンは自身のベイルートでの記憶が曖昧である事に気付く。パレスチナ難民虐殺事件が起きたとされる日、フォルマンもまた侵攻軍の一員としてベイルートにいたはずだが、夜の海岸で友人らと共に海水浴をしている、奇妙な記憶が残っているばかりだった。フォルマンがその事を知人の心理学者に相談すると、その記憶は事実と異なり、実際の経験を覆い隠す物だと指摘され、当時同じくベイルートにいた人に話を聞き、出来事を検証していく様に勧められるのだった。

現在も尚、血で血を洗う争いが続いているイスラエルパレスチナ間情勢。紛争当事国のみならず、諸外国の思惑も絡んで、一向に解決の道筋が見えない状態なワケですな。この周辺一帯の地政学ってのは複雑に入り組んでいて、片手間で学んだ知識じゃほとんど役に立たない。本作を観るにあたっては、やはり中東の血塗られた歴史を、順を追ってそれなりに正確に理解しておかないと、内容を把握するのはなかなか厳しい感じ。僕なんかほとんどサッパリ(涙)エンタメ物とは違って、お堅いドキュメンタリーだけど、ユニークなタッチのアニメーションが目を引く。最後はまた特別な趣向が凝らしてあり、改めて事件の陰惨さを訴えかける構成となっている。

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