チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

コーヒー欲に勝てない。

今朝も起床して食事を摂った後に猛烈な睡魔に襲われ、マッサンの直前になって二度寝に突入し、そのまま爆睡してしまった。目覚めると倦怠感と自己嫌悪に陥る。マッサンは昼の回で見るとして、睡眠欲を制御できないのは考えモノだ。日中、活動らしい活動はしていないのだから、5時間そこそこの睡眠で事足りる様に思うし、二度寝すると睡眠欲は解消されても、逆に心身共に疲労感が増すのだから、もう意味がわからない。

服用しているクスリは少量だから、これが原因だとは思えないし、やはりコーヒーを飲み過ぎているのが良くないのかも知れない。ときに最近、カップを新調したせいで、以前より飲む量が増えてしまった。カップ自体は前に使っていたモノより小ぶりだから、これで飲む量を減らせるかしらんと思っていたら、全くそうはならず。結局、どれだけ飲むかなんて自分のさじ加減ひとつだから、いわばコーヒー欲との戦いなのだ。昨日など、そのコーヒー欲にボロ負けで、1.2~1.3リットル程飲んだところでアタマが痛くなった。なんともはや愚かしい。

これだけコーヒーを飲んでいるとカフェイン中毒も疑われる。しかし、不眠で悩むどころか眠りすぎで悩むのだから、本当に意味がわからない。勝てない、とは言ったものの、そもそも勝とうという意思が無い。昨冬、コーヒーからお茶にシフトしようと急須まで買ったのに、いつしか全く使わなくなり、埃を被り始めていたので、最近になって断捨離の名の下、棄ててしまった。

尤も、惰眠を貪ってしまう一番の原因は、そこに布団があるからなのだが。人肌恋しい季節、布団こそがおっさんの恋人なのだ。

 

映画鑑賞記

ロバート・ロンゴ監督作「JM」("Johnny Mnemonic" : 1995)

機密情報を記憶し受け渡す運び屋稼業の男が、巨大な陰謀に巻き込まれていく姿を描くSF作品。

2021年、社会は高度に情報化されながらも貧富の格差が拡大していた。ジョニーは脳に記憶装置を埋め込む事で、大容量の電子情報を記憶する事ができる様な手術を施しており、その能力を活かして、顧客同士がオフラインで機密情報をやり取りする際の運び屋として、世を渡り歩いていた。記憶装置を埋め込む事で、自身の幼少期の記憶まで犠牲にしていたジョニーは、一仕事を終えたところで、記憶した情報を取り出し、元の記憶を復元しようと考えていた。しかし、その手術を安全に行おうと思えば、高額の資金が必要だった。そこへ仲介役のラルフィから大型案件の依頼が舞い込む。危険なヤマだが、カネの為に渋々その依頼を引き受けたジョニーは、北京の依頼人の元へ赴く。運ぶ情報は、巨大製薬企業ファーマコムから流出したとされる物で、その情報量はジョニーの予想を大幅に上回っていたが、カネのためにも断るわけにはいかず、ジョニーは脳に深刻なダメージを被るのも覚悟で、記憶容量の上限を超えて記憶を試みる。脳への記憶の転送が終わったところへ、その情報の奪取を目論むヤクザの一味が現れ、依頼人は皆殺しにされる。命からがらその場を逃れたジョニーは、情報の送り先である医師のオールカムという名だけを頼りに、中核都市ニューアークへと向かうのだった。

記憶の運び屋ジョニーことキアヌ・リーブスのカウンターパートであるヤクザのボスとして、北野武が配役されている事でも、日本人には馴染み深いサイバーパンクSF作品。地上波でしか見たことが無かったけど、BD化されていると知り、懐かしく鑑賞した。インターナショナル版と日本公開版とで収録内容がかなり異なるらしい。BD化に当たり、HDリマスターされているのは初見のインターナショナル版だけだった。日本公開版も収録されているけれど、VHSからそのまま取り込んだようなクオリティで、ちょっと観るに耐えなかったのでパス。キアヌ・リーブスにとってはマトリックスの前哨戦の様なSF作品で、彼はこの手のサイバーパンクな世界観にしっくり来ますな。2015年の社会ではNAS(黒震病)という、電子機器の発する電磁波に起因する病気が社会に蔓延し、深刻な被害をもたらしていると。そこでジョニーが運ぶ事になった機密情報というのが、巨大製薬企業ファーマコムから流出したNASの治療法で、世界中の患者が喉から手が出る程欲している代物。ところがファーマコムとしては、治療法より抑制剤の方が利益が出せるという事で、社会を牛耳っているヤクザに依頼し、医療関係者の手に治療法が渡るのを阻もうと企むワケですな。んで、そのヤクザのボスがタカハシこと北野武。バイク事故を起こす直前の本作出演なのだと思うけど、この頃から威圧感はそれなりで、ハリウッド作品でもヤクザが適役って感じなのかしらね。多少英語でも喋っているけど、お世辞にも上手とはいえないし、ソラチネなどで既に映画監督業を始めていた彼が、どうしてこのB級ライクなSF作品に出演したのかは謎だ。

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