チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

コケてポチって。

昨日、 とうとうというか案の定というか、ツルツル路面でコケてしまった。厳密に言うとコケかけた。ツルツル凍結路面の上に数センチの積雪があり、これでいくらか踏みしめやすくなったわいと、歩みを進めていたところで、ズルッと足を救われた。部屋を出てから1分足らずの出来事で、完全に油断していた。ただし、手ぶらだったから咄嗟に掌を突くことができたので、完全にコケてはいない。こういう場合、ルール上、半コケ扱いにしている。他の部位が接地すれば完コケとなる。

【今季コケカウント:0.5

実に悔しい。昨年の記録を確認したら、18日に半コケでコケ初めしていたから、今年はそれより遅いとはいえ、ゼロコケの目標がいとも容易く潰えてしまうとは。これは命を賭けた大自然との戦いであり、またプライドを賭けた己との戦いでもある。例年になくハードモードなツルツルの戦場で油断するとは、全くどうかしていた。そうでなくとも、敷居を跨げば七人の敵というのに。敗北感と屈辱感でいっぱいだ。そんなワケで、昨日は己の不甲斐なさに大きく溜息をついた。今日からまた気を引き締めていきまっしょい。ゼロコケでいこう!ヨシ!

しかし、手ぶらじゃなかったら完コケになっていたかも知れない。やはり雪道で手持ちのバッグは危険だ。先日来、購入すべきかどうか検討していたショルダーバッグを、意を決してポチった。年の暮れに、今年最大の決断をした。今週中には届くだろうから、とりあえず楽しみに待とうと思う。こうして物欲まみれで今年も終わっていくのね。買い物日記みたいでなんだかなぁ。

 

映画鑑賞記

ジョナサン・テプリツキー監督作「レイルウェイ 運命の旅路」("The Railway Man" : 2013)

大戦時の拷問体験がトラウマ化した男が、時を経て、過去と決別する為に当事者に会いに行くまでを描いた戦争歴史作品。

1980年、エディンバラに暮らす退役軍人のローマクス(コリン・ファース)は、列車に偶然乗り合わせた美しい女パティ(ニコール・キッドマン)と運命的な出逢いを果たし、程なくして結婚する。2人は幸せな生活を送るかの様に思われたが、パティはローマクスに隠された一面があることを知る。ローマクスは心に拭い去る事ができない大きな傷を抱えており、それが彼を長い間、蝕み続けていたのである。それはローマクスの戦時中の体験に由来する物だったが、彼はパティに多くを語ろうとはしなかったため、パティはローマクスと任務を共にし、退役したフィンレイ(ステラン・スカルスガルド)の元を訪ね、彼の話から真実の一端に触れる。1943年、第2次世界大戦の最中、イギリス軍はシンガポールに駐屯し、若き兵士ローマクスはエンジニアとしての任務を担っていた。しかし、日本軍によるシンガポール陥落に伴い、イギリス兵は捕虜とされ、泰緬鉄道の建設現場に送られ、作業要員として駆り出される事になった。ローマクスやフィンレイらはエンジニア要員として、過酷な現場作業から外されたが、日本兵により命ぜられる苦役は苛烈を極めた。そこでローマクスらは日本兵の目を盗み、部品をかき集め、ラジオ無線の受信機を作る。自国のラジオ放送の受信に成功し、戦況が連合国優勢である事を知ったローマクスらは、捕虜となっている自国兵士を鼓舞しようと、その知らせを伝える。ところが、ローマクスらの行為が、中国を始めとする敵国に内通を図っていると、日本兵に誤解されてしまい、憲兵隊が赴く事態に発展してしまう。憲兵隊に嫌疑をかけられたローマクスは、壮絶な拷問にかけられるのだった。

シンガポール陥落と共に、日本兵に捕虜とされたイギリス兵ローマクスは、謀略の首謀者との誤解を招いてしまい、憲兵隊に拷問をかけられる。その壮絶な体験が40年近く時を経ても尚、トラウマとなり心身を蝕み続けていたのだけど、パティがフィンレイに相談を持ちかけた事がきっかけとなり、拷問に立ち会った憲兵隊の通訳、長瀬(真田広之)が生存している事実を知ると。なんと長瀬はタイでローマクスが収容されていたまさにその施設で、ツアー客の案内人をしていた。拷問の当事者は戦争犯罪人として処刑されたはずなのに、長瀬はのうのうと生きている?!フィンレイはローマクスをずっと見守ってきたから、その苦しみが痛いほど分かる。そこで、フィンレイはローマクスに復讐の機会を与えるワケですよ。そして、ローマクスは単身、タイを訪れ、長瀬と対峙する。積年の恨みを晴らすべく、ナイフを向けるローマクスだったが、そこで長瀬もまた苦しんできた事を知ると。やがて二人は和解し、男同士の固い友情で結ばれるというハナシで、これが実話ベースらしい。手堅い作りと面白いキャスティングの割に、さほど日本で話題に上らないのは、日本兵を残虐非道なステロタイプに描いているからかも知れない。「失敗の本質」辺りを読んでいれば、当時に関するこれくらいの実情は容易に想像が付くけど。ともすれば反日映画と評されかねない作品だけに、真田広之の出演は思い切ったもんだと敬服する。

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