昨日は大寒らしくドカ雪日和だったために、短時間で道路と歩道の区別が付かない程に積もって、買い出しに出向くのも大変だった。そこらで雪掻きに追われる人が目立ったのだが、いくら掻き出してもキリがないし、雪を棄てる場所にも窮するしという感じで、なんだか気の毒だった。と言いながらも、真新しいパウダースノウに脚をズボズボ踏み込んで歩くのは満更でもなく、おっさんは年甲斐もなくはしゃいでしまった。
ところが、打って変わって今後10日程は、平年に比べかなり気温が高くなるらしく、異常天候早期警戒情報が発令されている。となると、方々で堆く積み上げられた排雪が日中は融け出し、夜に凍るという悪夢のツルツル地獄の再来が予想される。まだ冬の折り返しにも達していないのに、先が思いやられる。
昨日、いよいよ窓が開かなくなったので、室内から積もりっぷりをパシャリ。こうなる前に換気しておけば良かった。
歩道が隠れて歩く場所がないから、自分が踏みしめた跡が道となる。
昨日から、やや熱っぽく、喉の調子も気になるから、インフルエンザじゃ無いことを切に願うばかり。高熱が出てから、病院までこの悪路を歩くのは無理かもしれない。しかし、インフルエンザで救急車というのもどうかと思うし、杞憂であって欲しい。とりま、熱さまシートを常備しておいて良かった。
映画鑑賞記
ジョー・コーニッシュ監督作「アタック・ザ・ブロック」("Attack the Block" : 2011)
団地の一角に襲来したエイリアンの退治に乗り出す、不良少年グループの奮闘ぶりを描くSFアクション作品。
ガイ・フォークス・ナイトで賑やかなロンドン南部の団地(ブロック)の一角。リーダー格のモーゼス(ジョン・ボイエガ)率いる5人の不良少年グループは、夜の路上に繰り出し、帰宅途中の看護師サム(ジョディ・ウィッテカー)に目を付け、ナイフで脅し、金品を強奪する。その時、突如、夜空から謎の物体が落下して来て、彼らのすぐ傍に停まっていた車に衝突する。それは、彼らがこれまで目にしたことのない、小型だが凶暴な異形の生物だった。彼らはその生物を追い詰め、殺害すると、その姿形からエイリアンの可能性を疑う。そこで知人でヤクの売人のロン(ニック・フロスト)に助言を仰ぐべく、死骸を彼の部屋へと運ぶ。ところが、程なくして、更に無数の物体が団地一帯に飛来し始める。それらは先に彼らが殺したタイプよりも、更に大型で強力なエイリアンである事が分かると、彼らは各々が武器を手に取り、エイリアン退治に乗り出すのだった。一方、サムは警察に強盗の被害を届出ており、サムと共に路上を巡回パトロールしていた警察官が、モーゼスを発見し逮捕する。モーゼスはエイリアン襲撃の方が大事だと訴えるのだが、警察は当然聞く耳を持たない。そこへ、エイリアンが現れ、警察官は殺害されてしまう。モーゼスとサムは命からがらその場から逃れるのだが、なぜかサムまでエイリアン退治に協力させられる事になるのだった。
夜の団地を舞台に、不良少年グループがエイリアンとの死闘を繰り広げるという、なかなか斬新な設定のSFアクションで、若干コメディ風味。団地を「ブロック」と称するらしく、このタイトルというワケですな。本作で登場するエイリアンの造形がまた斬新で、漆黒の毛で全身が覆われたゴリラの様な出で立ちで、目はなく青白く光る牙が特徴的な獰猛な生物。冒頭でモーゼスらが殺したのは、これとは違う形状をしており、後にそれが♀で、黒ゴリラの方が♂である事が分かる。すなわち、一匹の♀を大勢の♂が追ってきたと。しかも、ロンドンの都市部からやや外れた団地(笑)モーゼス達は少年よろしく、バットやら花火やらを自宅から持ち出して、エイリアン退治に乗り出すのだけど、なぜか一人だけガチの日本刀を所持していて、ストリート・ギャングなファッションと日本刀のアンバランスさが笑いを誘う。夜中の団地だからか、大人達はほとんど登場せず、モーゼス達だけが団地を上がったり下がったり駆けずり回って、エイリアン退治に奔走するというハナシで、B級SFとは思えないほど洗練されていて面白かった。ジョン・ボイエガにとっては本作が実質デビュー作で、彼は24の新作にも登場していたし、スター・ウォーズの最新作にもキャスティングされているから、今後より一層の活躍が期待される俳優じゃないかな。