昨朝より１０度程気温が低いしばれる真冬っぷりの今朝。昨夜遅く、再びイスラム国の件で動きがあり、ニュース速報に切り替わったのだが、なにぶんソースがアップロードされた画像だけだからネタに乏しく、憶測だけが飛び交うばかりで、所在なげにスタジオ→現地→官邸→スタジオ→現地→官邸の切り替えを繰り返していた。向こうとの時差のせいか、動きを見せるのは深夜が多いのだが、本気で「日本国民」に何かしら訴えかけるのなら、日本時間を考慮しようとは思わないのかしらと、イスラム国とやらの間抜けさ加減に僕は呆れている。昨夜のその時間は本来、女子テニスのシャラポワ対ブシャール戦が放送される予定だったから、楽しみに待機していたのに興醒めだった。もちろん人質事件の動向が気にならないワケではないのだが、僕にできる事は何もない。一方でテロ組織は徹底的にコケにしなければならないし、自主規制など以ての外だと思う。ニュースが終わるのを待っていたら、テニスは１時間遅れで放送されたが、シャラポワの圧勝ですぐに終わった。
火９ドラマのゴーストライターは最近観た連ドラの中では、割と面白い方だと思うのだが、やはり凋落気味のフジテレビだからか、視聴率が伴っていない様だ。先週は２話目にして１０％を切ってしまった。枯渇し書けなくなってしまった遠野リサ（中谷美紀）が、若く才能溢れる川原由樹（水川あさみ）をゴーストにする内に、次第に依存していく様な展開になりそうだが、来週の予告では早くも遠野が川原に土下座するシーンがあった。土下座は方々で見かけるし、旬でカジュアルなコンテンツになったもんだ。ときに川原を若いと言ったが、演じる水川の齢をwikiで確認したところ、もう３１歳だった。随分若く見える。中谷と水川が主演格の本作だが、脇役の菜々緒が何気に良い雰囲気を醸し出している。ちょっと好きになりつつある。
昨日は通院日だったが、診療はものの数分で終わり、寂しかった。BYS（美人薬剤師Sさん）とは会えなかった。震える。
映画鑑賞記
ウェス・アンダーソン監督作「ファンタスティック Mr.FOX」（"Fantastic Mr. Fox" : 2009）
盗みを働き住処を追われた狐一家とその仲間達が、手を取り合い人間に立ち向かう様を描く、ストップモーションアニメによるコメディ作品。
Mr.フォックスは盗みを生業とし、自由気ままに生きる男だったが、妻フェリシティは彼のそんな飄々とした性格を改めさせたかった。そこで、フェリシティの妊娠が分かると、フォックスは金輪際盗みから足を洗うと誓い、新聞記者として出直す事にした。狐時間で１２年の時が流れ、二人の息子アッシュも大きくなり、一家は穏やかに暮らしていたが、フォックスはそんな生活に飽き足らず、再び野生が疼き始めてしまう。フォックス一家は、長年暮らしてきた穴蔵から、見晴らしの良い場所に立つ、一本の大木に新居を構える。その木から程近い場所には、３つの農場があり、それぞれビーン、ボギス、バンスという人間の男達が経営していた。フォックスは木の家の管理人のオポッサム・カイリを従え、フェリシティに悟られぬ様に、夜な夜な農場へ盗みを働きに出かけるようになる。フェリシティはフォックスの言動を訝り、やがて彼が約束を破って盗みを再開した事に気付き嘆く。しかし、そうこうしている間に、ビーンら３人は盗人がフォックスである事を察知し、一致団結して彼を捕らえようと、あの手この手で木の家を攻め立て始める。フォックスは命からがら逃れるも、銃撃でしっぽを失ってしまう。一家は木を棄て、地中へ穴を掘り逃げこむのだった。
ストップモーションアニメという人形劇の様な優しいタッチのファンタジー・コメディ。原作は「父さんギツネバンザイ」という児童文学らしい。盗人の父さん狐のMr.フォックスが、ビーン、ボギス、バンスという小悪党然とした３人が経営する農場から家畜や商品を盗んだ事で、彼らの怒りを買ってしまい、住処の木の家を追われる事になり、土の中に逃げ込むと。周辺の動物達も巻き添えとなり、責任を感じたフォックスはその身を賭して、人間達と対峙するというハナシ。その過程で、妻子との愛を確認しあったり、仲間達と親交を深めたり、ほっこりするネタが散りばめられているという按配。CGともアニメとも違う、人形ならではのデフォルメされた独特な表現手法と、ミニチュアのリアルさとのアンバランスさが面白い。あたかも生きているかの様に、人形達に機微を伴った躍動感のある演技をさせるのは大変だろうなぁと感服。フォックスを演じるジョージ・クルーニーが、飄々としているイメージだから、役柄にも非常にマッチしているんだよね。
