チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

昼なのにヨルダン。

昨夜は女子テニス決勝S・ウィリアムズvsシャラポワ戦を観戦し、いつになく夜更かししてしまった。ウィリアムズの圧倒的な強さの前に、シャラポワは善戦しながらも敗れた。昨年、同じくウィリアムズvsシャラポワ戦を観た際には、シャラポワは完膚なきまでに叩きのめされて、その余りに望みの薄い試合運びに、気の毒になってしまったが、昨日の試合ではシャラポワが対ウィリアムズ用の策を練って臨んだのが覗えた。しかし、それでも勝てなかった。世界ランク1位と2位の差は斯様に大きい。

こんな調子で明け方に床に就き、昼前に起きたワケだが、僕が惰眠を貪っている間に、イスラム国の事件は既に最悪の結末を迎えていた。結局、人質を取られた段階で、日本としては為す術が無かった模様。ヨルダンに多額のカネを援助する一方で、パイプすら築けていなかったのが露呈した。反面、テロ集団にロックオンされたのだから、全く笑うしかない。こういう惨劇も、時のニュースとして急速に消費され尽くして、すぐに忘れていってしまうんだろうな。

ときに、中途半端に暖かい日が続いたせいか、この季節に珍しい小虫が部屋を舞い始めた。本来、寒さで存在し得ないはずなのだが、どこかで耐え凌んで発生し始めたのかも知れない。しかし、彼奴らの発生源はどこにあるんだろう。排水口か換気ダクトか、その辺りしか外界への通路は無いのに。今日は吹雪の予報が出ており、久しぶりに纏まった雪が降りそうだが、気温が0度そこそこだから、また霙か霰だけでパウダースノウは拝めそうにないな。まだ冬のセール期間中だったから、ニット帽を買い足した。今冬3つ目のニット帽で、全部同じ型の色違いだ。これまで買ったどの帽子よりも被り心地が良かったし、ニット帽ならハチ張りアタマでもサイズ感を気にせずに済むから、セール価格になって迷わずポチった。衣類を購入すると気分がアガる僕のこの性分は、齢を食っても変わらないらしい。恥ずかしい。

 

映画鑑賞記

ウィル・グラック監督作「小悪魔はなぜモテる?!」("Easy A" : 2010)

一つの嘘がきっかけで、軽い女のレッテルを貼られる事になってしまった女子高生の、学校生活をユーモラスに描く青春コメディ作品。

カリフォルニア州オーハイの高校に通う17歳のオリーヴは、ある日、親友のリーに一家で週末にキャンプに行くから一緒に来ないかと誘われる。しかし、リーの両親にはヒッピー趣味があり、オリーヴはそれが性に合わず、なんとかしてキャンプの誘いを断りたかった。そこでオリーヴは、新しくできた大学生の彼氏と週末を過ごすと、その場しのぎの嘘を付いてしまう。翌週、リーがオリーヴに彼氏との進展具合を尋ねると、オリーヴはバージンを捧げたと嘘の上塗りをしてしまう。そんな二人の会話が、偶然にも、生徒会長で敬虔なクリスチャンのマリアンヌに聞かれてしまう。戒律に厳しいマリアンヌは、貞操を守らないオリーヴの行為が許せず、バージンを失ったという話を友人に言いふらし、更にSNSで噂が拡散する事で、学校中の生徒の知るところになる。オリーヴは噂を意に介さず、逆に「軽い女」という印象を強化してやろうと考え始める。友人のブランドンがゲイである事実を隠し、「ストレート」を装いたいと考えているのを知り、二人は意気投合。ある夜、知人のパーティに赴き、二人は公然とセックスをした様に見せかける。ブランドンはゲイ疑惑を払拭し、オリーヴは軽い女だと知れ渡る。オリーヴはそれを逆手に取り、童貞のイメージを払拭したい非モテ男とセックスをした様に振る舞うと、彼女の元には同じ様な悩みを持つ男が殺到する。しかし、その中にオリーヴの事を真剣に愛してくれる男はおらず、彼女は失望する。

17歳の女子高生の、ある一つの嘘がきっかけで、学校生活まで危ぶまれる様な事態に発展してしまうという、青春ラブコメ。オリーヴ役のエマ・ストーンのコメディエンヌぶりが最高に愉快で、本作の魅力は彼女に尽きる。噂が拡散するに連れて、バージンを捧げたという話に尾ひれが付きまくって、オリーヴはいつの間にかカネさえ払えばヤラせてくれるアバズレ認定される事に。「緋文字」という、戒律に厳しい社会における姦通罪に関する旧い作品に倣って、オリーヴは自らをその作品中における主人公ヘスターに擬える行動に出ると。噂を逆手に取って、露出度高めの奇抜で目立つ服装を着る様になり、徹底してアバズレを演じてやることに決めちゃうオリーヴ。しかし、心の底では本当の自分を理解してくれる男が現れる事を望んでいたと、こういうワケですな。ハナシ自体はティーンの浅はかさが迸っていて、そのバカバカしさに苦笑しきりなんだけど、ストーンのキレッキレな演技が最高に良いのよね。それにしても、向こうの高校は日本と全く違っていて、良し悪しはともかくとして、開放的だし個性も豊か。問題を起こすと校長に呼び出されて、奉仕活動させられるんだな(笑)

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