チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

るろうに剣心 伝説の最期編

大友啓史監督作「るろうに剣心 伝説の最期編」(2014)[BD]

漫画「るろうに剣心」の実写劇場版三作目。東京襲撃を目論む志々雄一派と、それを防がんとする剣心とその仲間達の死闘の行く末を描く。

浜辺に漂着した剣心を救ったのは、剣心に剣術を教えた師匠・比古清十郎だった。竹林の中に佇む比古の家で、3日ぶりに目覚めた剣心は、比古に飛天御剣流の奥義の教えを請う。比古は剣心の力量を見定め、剣心の心に欠けている物を証明する様に課す。

一方、志々雄は甲鉄艦で浦賀沖に襲来し、国盗り開始を宣言。東京の町へ砲撃を浴びせ、明治政府を震撼させる。内務卿・伊藤博文は幹部を率いて、志々雄との会談の場に赴く。その席で志々雄は伊藤を脅迫し、剣心の捜索を命じる。伊藤は剣心の捜索で時間稼ぎをし、甲鉄艦に対抗しうる砲台の建設を急がせる。その後、全国に剣心の手配書が流布される。

蒼紫との戦いに屈した翁は、致命傷を負いながら、操の看病で一命を取り留めていた。操は人づてに薫が生きている事を知り、入院している療養所を左之助と弥彦に伝える。しかし、まだ薫の意識は戻っていなかった。

剣心は課題の答えが出せぬまま、朝を迎え、比古と対峙する。その中で、死への恐れと生きようとする意思の強さを悟る。剣心は、自らが殺めてきた多くの命に対する自責の念に囚われる余り、自身の命を軽んじすぎていた。比古はそれこそが答えだと諭し、剣心に奥義を伝授する。比古との別れ際、翁の遣いで操が剣心を探してやってくる。剣心は志々雄一派の動向と自身が手配されている事を知り、京都葵屋の翁の元へ向かう。その頃、薫は目を醒まし、左之助、弥彦と共に東京へ出発する。

剣心は翁から御庭番衆秘伝の東京への抜け道を教わるが、出発際に蒼紫が待ち受けており、2人は初めての対面を果たす。修羅と化した蒼紫は猛攻を仕掛けるが、剣心はこれを退け、蒼紫を下す。その瞬間を見届けると、翁は息絶える。操の手当を受けた蒼紫は、その後、修羅から解き放たれ、我を取り戻す。捜索を掻い潜り、東京の薫の道場に到着した剣心は恵と再会する。剣心が休息する間もなく、浦賀へ向かおうとするや否や、道場が警官隊に包囲される。剣心は争うことを拒み、捕縛された後、伊藤の元へ連行される。

伊藤は、剣心を抜刀斎当時の罪状で処刑する事で、政府が志々雄に屈したという国民からの非難を回避しようと画策している事を打ち明ける。剣心は伊藤に1つの提案をし、志々雄討伐への望みを繋ぐ。翌日、浦賀の海岸に連行された剣心は、観衆が見守る中、志々雄の側近・佐渡島らの面前で、打首に処される準備が整えられる。処刑直前になり、斉藤の手で剣心の縄は解かれ、一斉に戦闘が開始される。敵を欺く事で、混乱に乗じて、甲鉄艦を急襲する作戦だった。

剣心と左之助は、警官隊と共に、甲鉄艦に乗り込み、志々雄の手下をなぎ倒していく。艦内で剣心は、再び瀬田と対面し、刀を交える。比古との修行の成果が現れ、剣心は激闘の末に瀬田を下す。伊藤の指示で、甲鉄艦に対して激しい砲撃が始まり、艦は崩壊し始める。剣心は志々雄、駒形、佐渡島の待つ中央部に到達する。決戦の時を迎えるも、志々雄は剣心を力で圧倒する。斉藤、左之助、蒼紫が順に加勢し、志々雄が彼らを迎え撃つ。再び剣心も加わり、4人で志々雄に挑みかかるが、志々雄はその圧倒的な力に加え、無限刃から発する炎で巧みに4人を翻弄し、退ける。

尚も、剣心と志々雄の死闘が続く中、志々雄が突然吐血する。彼の体は火傷で汗腺を失っており、体温を下げる事ができない為に、戦える時間は15分が限度だった。駒形は志々雄の身を案じ、剣心と志々雄の間に割って入る。志々雄は剣心が油断した隙を見て、駒形諸共、剣心を刀で突き刺す。艦の崩落が激しさを増し、剣心と志々雄の戦いは最期の時を迎える。剣心は比古から伝授された、飛天御剣流奥義・天翔龍閃を繰り出し、遂に志々雄を下す。志々雄は熱で発火し、炎上死する。剣心達は甲鉄艦から脱出し、海岸に生還する。満身創痍の剣心を薫が出迎える。伊藤と警官隊は、志々雄一派を討伐した「侍」達に敬礼する。

 

三作目は圧巻の展開だった。原作を完全に失念しまっているので、前作の最後に剣心を助けたのが、師匠の比古だとは思いもよらなかった。比古の家で修行をする事になるのだが、取り巻く竹林のロケーションが最高に渋い。福山のアクションは初めて見たと思うが、ちょっと力み過ぎている様に感じた(笑)。甲鉄艦に乗り込んでからの、瀬田との再戦が、前作に引き続きカメラワークが素晴らしく、スピード感たっぷりで本シリーズ中一番の格好良さだ。邦画アクションの最高峰じゃないだろうか。志々雄に4人がかりで襲いかかるシーンは、正直、どうかと思ってしまったが、無限刃の炎の演出はこれまた素晴らしかった。原作だと地面との摩擦で着火する仕様だったと記憶しているが、それは省いた様で、空を切るだけで着火する。厨二臭いけど、このビジュアルが最高に良い。剣心との戦いに敗れ、志々雄が発火して炎上していく時の断末魔に鳥肌が立った。藤原竜也の狂気の演技、流石だ。斉藤の牙突が観られたのも良かった。

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