チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

卵を食べれば全部よくなる

佐藤智春 著「卵を食べれば全部よくなる」(2014)

卵を食べれば全部よくなる

卵を食べれば全部よくなる

 

血液栄養診断士として食のコンサルタントを手がける著者が、自身の実体験を元に、卵の魅力を余すところ無く紹介すると同時に、卵に関する間違った誤解を解くという、とにかく卵推しの一冊。卵にはたんぱく質や脂質、ミネラルやビタミン類が非常にバランス良く含まれている。完全栄養食品と言われる所以である。しかし、やはり卵で特筆すべきは、良質な動物性たんぱく質が多く含まれている点である。

標準的な成人の場合、一日に必要なたんぱく質の量は、体重1kgに対して1gらしく、例えば体重65kgの僕なら65gが目安なワケだ。意外にも、普段の食事ではこの量が摂取できていないだろう事が分かった。肉や魚で摂れるたんぱく質は100g当たりでせいぜい10gだそうで、65gを肉や魚中心の食事で摂ろうと思ったら、量的にも、またコスト的にも大変だ。しかし、卵は1個当たり約7gのたんぱく質を含んでおり、低コストで簡単に足りない分が補えるのが魅力である。現代人は糖質の摂取量が過剰気味で、その分、たんぱく質が不足しがちであるという。著者はそんな現状を憂いて、いわば糖質リッチな食生活から、たんぱくリッチな食生活への見直しを提唱している。

さて、卵でしばしば問題視されるのがコレステロール値だが、これはそもそもコレステロールに対する誤解に端を発するモノで、寧ろコレステロール値が低いと、寿命が短くなったり、或いは心身に不調を来したりする事が知られている。食品から摂取するコレステロールは、血中の総コレステロールの3分の1でほぼ一定であり、残りは肝臓で合成されるそうで、要するに食事で増減するコレステロールはたかが知れているのだ。だから、卵を数個食べたところで何ら問題は無い。

僕は本書で得た知見を、早速食生活に反映させてみようと思う。卵なら財布に優しいし、もしかしたら体質改善に繋がるかもしれない。たとえ僅かな変化でも綴っていくとしよう。