チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

いい齢してスキニーはキツイかなぁと思いながら、結局今日もスキニーを穿く。

今日は清々しい天気。本州以南では季節外れの真夏日が続いているらしいが、こちらはほぼほぼ快適である。タイトルで言いたい事を全て言い切る様にしたら、本文に書く事が無くなると気付いたが、当面はこうして思いのままに書き殴る事に決めた。

社会と隔絶された環境にいると、齢を重ねる毎にカラダだけは老いていくものの、ココロは未熟なままだから、自ずと人生観や物事の捉え方について、世間様と大きな隔たりが生じてしまう。ファッションはその最たるモノの1つで、標準的なアラホー男性にとって、歳相応の格好というのがどうあるべきか、僕にはよくわからない。昔から容姿コンプレックスに悩んできた僕は、世の男性が衣服に投じる平均額を大幅に上回る大金をファッションに注ぎ込み、慢性的な金欠状態に喘いできたイカレポンチ野郎なのだが、その頃の価値観を今でも引きずっており、アラホーなのにファッションの志向は20代のそれとほとんど変わらない。

ガリノッポ体質の僕が、20代の頃からとりわけ愛用しているのがスキニーデニムで、巷の女子が穿く様な脚のシルエット全開のパツンパツンなモノでは無いが、見方によってはカマっぽいと称されるレベルの細身でタイトなデニムである。スキニーより多少ユルめのストレートも持っているが、一番しっくり来るのはやっぱりスキニーだから、結局それを頻繁に穿く事になる。しかし、アラホーのおっさんが、果たしてスキニーの様な若者向けアイテムを着用していていいのかという、疑念が無いワケでは無い。ひょっとしたらかなりキツイのかも知れないし、馴染みの店ではカマ認定され、後ろ指を指されているかも知れない。もし同世代の友人でもいたら、この齢になるまでに価値観の違いに気付かされたかも知れないし、彼女がいたら矯正あるいは調教されたかも知れないが、生涯に渡ってぼっち確定の僕は、今の感覚をタヒぬまで維持し続ける事になるのだろうか。

今後、男性ファッションのトレンドがどう変化していくのかは分からないが、そこにスキニーが存在し続ける限り、僕は40になっても50になっても相変わらず、スキニーを穿いているのかもしれない。来世は女子に生まれ変わってスカートを穿きたい。