チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

チャイルド・プレイ3

ジャック・ベンダー監督作「チャイルド・プレイ3」("Child's Play 3" : 1991)[DVD]

8年越しに復活を果たしたチャッキーによる魂の遷移計画を阻止すべく、成長したアンディが奮闘する様を描くホラー作品。

アンディがチャッキーによる襲撃を主張した事件が、騒動を巻き起こすと、製造元のプレイ・パルズ社はグッドガイの製造中止に追い込まれ、稼ぎ頭を失った会社の業績もガタ落ちする。それから8年が経過し、裁判が片付くと、会社は再び軌道に乗り始める。社長のサリバンは、いまだに根強い人気を誇るグッドガイの製造を再開する決定を下す。閉鎖されていたグッドガイの製造工場が刷新されるが、その最中、放置されていたチャッキーの死体から滴り落ちた血液が、樹脂溜まりに遷移する。工場が再稼働すると、製造第1号のグッドガイがサリバンの手に渡る。

その夜、社長室でひとり寛ぐサリバンに、第1号グッドガイとして新たな生命を得たチャッキーが襲いかかる。チャッキーはサリバンを絞殺すると、アンディの居場所を検索し、16歳になったアンディが、ケント陸軍兵学校へ入学する事を知る。

アンディは尚もチャッキーによる犯行を主張し続けていた為、里親に馴染めず、各地を転々としてきたが、事件へのこだわりを捨て、陸軍兵学校で新たな生活に臨む決意をする。その矢先に、グッドガイの再販をテレビCMで知り、アンディは戦慄する。

アンディは宿舎で気弱なホワイトハーストと同室となる。ホワイトハーストは陰湿なシェルトン中佐に目をつけられ、度々しごきに遭う。新入りとして、訓練に参加し始めたアンディも、早速シェルトンに目をつけられる。一方、男勝りの性格のデ・シルバはシェルトンに物怖じせず歯向かう。

幼年兵のタイラーは、上官からアンディへの荷物を手渡すように命じられる。タイラーは荷物を途中で落としてしまい、包装紙が破れると、それがタイラーの欲しかったグッドガイだと分かる。タイラーは密かに兵器庫に入り、グッドガイを開梱する。チャッキーは自らを新型と称して自己紹介すると、アンディの居場所をタイラーに尋ねる。そこでチャッキーは、初めて正体を明かした人物に、魂を移す事ができる決まりを思い出し、タイラーに本当の名前がチャールズ・リー・レイだと明かし、アンディの代わりにタイラーの体に遷移する事を決める。

一方、アンディは訓練を通じて、デ・シルバと親しくなる。チャッキーは魂の取りっこ遊びと称して、タイラーにまじないをかけるが、もう少しというところで、校長らが兵器の検品に訪れる。校長は人形遊びをしているタイラーを咎め、チャッキーを没収する。訓練中のアンディは、校長がグッドガイを持ち歩いているのを見て、それがチャッキーでは無いかと動揺する。校長がチャッキーをゴミ収集車に廃棄し、立ち去ると、チャッキーは収集員を殺し、その場から逃げ出す。収集員の死体が発見され、アンディはチャッキーが再び自分を狙って、戻ってきたと確信する。

チャッキーはアンディの部屋に忍び込み、隙を突いてアンディに襲いかかる。チャッキーは新たなターゲットがタイラーだと明かし、邪魔せぬように脅す。アンディは、ホワイトハーストが磨き終わったシェルトンの靴でチャッキーを殴りつけ、破壊しようとする。そこへシェルトンが靴を受け取りにやってくる。シェルトンは靴を汚した事に憤り、ホワイトハーストの代わりに靴磨きを命じ、チャッキーを妹の誕生日祝いと称して、没収する。

深夜、生徒が寝静まった頃、アンディはナイフを携え、シェルトンの部屋に忍び込む。そこでシェルトンのナイフを手にしたチャッキーを発見するが、その時、シェルトンが目覚め、アンディがナイフを盗んだと誤解される。シェルトンは宿舎の生徒を起こし、アンディの連帯責任と称してシゴキを与える。

チャッキーがタイラーの部屋に向かうと、タイラーにかくれんぼを仕掛けられる。タイラーが校長室に逃げ込むと、チャッキーも追ってくる。そこへ、デ・シルバがアンディの事を気にかけ、密かに経歴を確認する為に訪れる。程なくして、一同は校長が戻ってくるのを察知し、チャッキーをその場に残して逃走する。校長は廃棄したはずのグッドガイが放置されているのを見つけ、ゴミ箱に捨てる。チャッキーが校長の前で正体を表すと、それを見た校長は心臓麻痺を起こして死ぬ。

翌日、アンディはチャッキーが危険な存在だとタイラーに告げ、近づかぬ様にと説得する。しかし、タイラーが信用しない為、アンディはナイフを手渡す。

生徒達は戦争ゲームの訓練に臨む事になり、青チームと赤チームに分かれる。その頃、チャッキーは散髪室に潜み、髪を剃ろうとした散髪屋を殺す。その現場をホワイトハーストが偶然目撃し、逃げ出す。シェルトン率いる青チームのアンディは、ホワイトハーストが激しく動揺しているのを察知する。チャッキーは兵器庫に侵入し、赤チームのライフルのペイント弾を実弾とすり替える。準備が整うと、一行は演習地の森に向かう。アンディはホワイトハーストがチャッキーを目撃したと察し、赤軍のタイラーに危機が迫っていると確信する。

夜になり、アンディは森の中でデ・シルバとキスをする。その様子をチャッキーが盗み見てほくそ笑む。その後、アンディはシェルトンの地図を盗み、赤チームのタイラーの元へ向かう。アンディの脱走が発覚するが、訓練は開始され、それぞれが配置に付く。チャッキーはアンディの接近を知り、タイラーを脅迫して、強引にまじないに持ち込もうとする。タイラーはアンディにもらったナイフでチャッキーを刺し、アンディの元へ逃走を図る。

アンディはシェルトンら一行に発見され、詰問される。その時、チャッキーはデ・シルバを人質に捕っており、無線でタイラーとの交換を要求すると、青チームをおびき出し、赤チームをそこへ誘導する。青チームが現れると、チャッキーは手榴弾で脅し、デ・シルバとタイラーの交換を行う。そこへ赤チームが到着し、青チームと交戦が始まると、シェルトンが実弾を受け、即死する。チャッキーは青チームに手榴弾を投げ込むと、逃走したタイラーを追う。ホワイトハーストは身を挺して、手榴弾の爆発を防ぎ、死ぬ。

アンディとデ・シルバはタイラーとチャッキーの後を追って、演習地近くの遊園地に向かう。2人は警備員詰め所で警備員の死体を発見すると、銃を奪い、ホーンテッドハウスに入る。デ・シルバはチャッキーの銃撃を受け、負傷する。アンディはデ・シルバの手当をすると、銃を受け取り、チャッキーを追跡する。チャッキーはタイラーを追う途中で、仕掛けの死神の鎌で顔面を損傷する。チャッキーはタイラーを追い詰め、気絶させると、まじないを始める。そこへアンディが駆け付け、銃撃し、阻止する。アンディはタイラーの窮地を救うと、ナイフを受け取り、チャッキーを刺し、排気口に落下させ、巨大な回転翼で木っ端微塵にする。警察と救急隊が駆けつけると、アンディはデ・シルバに別れを告げ、警察署へ連行される。

 


シリーズを追うごとに世間的な評価がイマイチになっていく様で、観ればなんとなくその理由は分かるのだが、僕としてはこのB級感は嫌いじゃない。かわいいおチビちゃんだったアンディは、前作から8年後の設定という事で、配役が変更となり、全くの別人となってしまった。なんというか普通の少年である。行く場所が無くなると、軍に回されるってのがいかにもアメリカンな感じ。カレンがどうなったのかは、もう劇中で触れられもしない。チャッキーはというと、前作の最後に木っ端微塵になったはずなのに、死骸の一部が工場に放置されたままとなっており、グッドガイの製造再開に乗じて復活。それにしても、人間に魂を移すまじないって、こんな風に対象を変えられるのなら、アンディの元にわざわざ行く必要も無かったよな。シリアルキラーのくせに案外、間抜けなのね、チャッキー。内容的にはスラッシャー度が上がり、そこそこ血が出る。チャッキーは今作でも最後に、文字通りの木っ端微塵となり、さすがにあそこから復活は無理そうだったが、次作はどうなるんだろう。楽しみである。

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