チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

屋敷女

ジュリアン・モーリー,アレクサンドル・バスティロ監督作「屋敷女」("À l'intérieur" : 2007)[DVD]

出産を翌日に控えた女が、自宅で謎の女の襲撃に遭い、惨劇に見舞われる様を描くスプラッター・ホラー作品。

写真家のサラは夫マチューの運転する車で移動中、対向車との衝突事故に遭う。マチューは即死するが、サラと母胎の子は九死に一生を得る。4ヶ月後のクリスマス、サラは出産を翌日に控え、病院で検査を受ける。母ルイーズはサラの心の傷が癒えない事を心配し、何かと世話を焼く。サラは上司のジャン=ピエールに翌朝の迎えを頼むと、帰路に就く。

その夜、サラの自宅に黒ずくめの女が訪ねてくる。女は車が故障した為に、電話を貸して欲しいと請うが、サラは夫が眠っているからとドア越しに告げて断る。女がサラの名と、夫が死んでいる事を言い当てた為、サラは通報すると警告する。女が裏口に回ると、危険を感じたサラは通報する。女が窓ガラスを割って脅した為、サラが写真を撮ると、女は姿を消す。程なくして警察が駆け付けると、サラは事情を話すが、女は見つからず、警察はパトロールを付けると約束する。サラはジャン=ピエールに連絡し、撮った写真の分析を依頼すると眠りに就く。

サラが眠っている隙に、女は屋内に侵入し、サラの腹に持参したハサミを突き立てる。飛び起きたサラは抵抗した際に負傷するも、女を退け、洗面所に立てこもる。女は執拗にドアを開けようと試みる。そこへ、サラからの連絡を心配したジャン=ピエールがやって来る。女はサラの母を騙ってジャン=ピエールを招き入れる。ジャン=ピエールがサラの撮った写真を見つけると、女は襲いかかろうとするが、そこへルイーズがやってきて、2人に事情を尋ねる。ルイーズはサラを心配して探しに向かうが、動転したサラは女と勘違いしてルイーズを刺し殺してしまう。叫び声を聞き、ジャン=ピエールがサラの元に向かおうとすると、背後から女に襲われ、惨殺される。

サラは女に誰何し、目的を尋ねるが、女はドアを開ける様に要求する。その直後、破水が始まり、サラは陣痛に苦しみ始める。女は赤子の面倒を自分が見ると主張し、サラは抵抗を決意する。その時、パトロールのパトカーが到着する。女は洗面所のドアを固定し、サラを閉じ込めると、サラを装って警官に対応する。2人の警官は女が妊娠していない事を訝り、1人が女を監視し、1人が中の様子を探りに向かう。死体を発見した警官が女の逮捕を命じると、女は警官を刺殺し、銃を奪う。サラを救出しようとした警官は、女に銃殺される。

銃声を聞き、パトカーで待機していたもう1人の警官は、護送中の少年を連れて屋内へ入る。女は銃でドアを破るも、警官の接近を知り、姿を消す。警官がサラを発見するや否や、ブレーカーが落ちる。警官はサラの負った傷の応急処置をすると、銃を手渡し、サラを寝室に隠れさせて、ブレーカーを上げに向かう。ブレーカーで作業中、警官は女に銃撃され、少年も刺殺される。

女は寝室で眠っているサラに接近し、くちづけをしようとするが、サラは咄嗟に女の口元を噛みちぎって逃げ出す。女がサラをキッチンに追い詰め、激しく痛めつけると、サラは自分の腹に刃物を突きつける。女はサラを殴り倒し、タバコを吸うために火を付ける。その瞬間、サラは可燃ガスを吹き付け、女に大火傷を負わせて退ける。サラは出血に伴う呼吸困難を自ら気道穿刺で除去すると、包丁とパイプで武器を作り、女の元へ向かう。

サラに追い詰められた女は、衝突事故の対向車の運転手であり、その時に胎内の赤子を失った事を打ち明ける。その時、女に頭部を銃撃され、自我を失った警官が起き上がり、サラに襲いかかる。その衝撃でサラの胎内から激しい出血が生じる。女はサラの包丁で警官に止めを刺すと、身悶えするサラの元へ向かう。女は分娩では赤子が出て来られない事を察知すると、サラの腹をハサミで切り裂き、赤子を取り出す。女は赤子を抱いて揺り椅子に腰掛けると、赤子をあやし始める。

 

 

屋敷女なんていうネタの様なタイトルが付けられているのだが、内容は至ってシリアス。冒頭の衝突事故で相手側について何も触れられなかったので気になったのだが、なんとその被害者の女もまた妊娠しており、喪った我が子の代わりに、助かったサラの子を出産前日になって奪いに来たのだと判明する。子を喪った女はまさに修羅と化した様に、執拗にサラを傷つけ、追い詰める。子を死守したいサラと奪取したい女はキャットファイトどころの騒ぎでは無い、まさに血みどろで凄惨な死闘を繰り広げる。グロ度は高めだが、ラストの悪趣味な腹裂きシーンは余程強烈なのか、ボカシが入っており萎える。なかなか見応えがあっただけに、この邦題は本当に残念。

f:id:horohhoo:20150904181452j:plain

f:id:horohhoo:20150904181455j:plain

f:id:horohhoo:20150904181502j:plain

f:id:horohhoo:20150904181506j:plain

f:id:horohhoo:20150904181511j:plain

f:id:horohhoo:20150904181514j:plain

f:id:horohhoo:20150904181521j:plain

f:id:horohhoo:20150905112128j:plain