ガキ使が火曜深夜に移動してから、毎週その日だけは遅くまで起きて観る様にしている。しかし、最近のアンポ関連の騒動の際に、松本人志がネトウヨに堕した事が判明して以来、松本に対してだけは生理的な嫌悪感が募るようになった。ちっとも笑えないどころか、その言動に寒々しさすら感じるほどだ。政治信条はその人の価値観に直結する、人間性のコアを占める要素だから、ここが自分と違うと分かってしまうと、それとこれとは別とは割り切れない。ガキ使は番組として愛しているから、今後も観続けるだろうが、松本の言動で笑う事はもう無いと思う。昨日は前回から引き続き、顔変え20面相という企画だったが、案の定、松本が最低のデキだったし、その後の着ぐるみトークでは、邦正が紹介したバランススクーターに、松本だけが怯んで乗らずに頑なに拒んで醜態を晒した。一体全体、彼は何のためにガチムチに鍛えているのか意味がわからない。かつてベストセラーになった「遺書」に記した通り、もう引退した方が良いと思う。
政治信条と言えば、俺が一番ショックだったのが、櫻井よしこが極右のおばさんだったという事だ。かつて彼女は日テレ系の夜の報道番組「きょうの出来事」で長らくメインキャスターを務めていた。俺の実家ではその時間帯に「きょうの出来事」を観るのがデフォで、一日を櫻井よしこで〆るのが日課となっていた。その頃の櫻井は自らが極右だとはおくびにも出さず、物腰の柔らかいその語り口調は耳心地が良く、さぞ慈愛に満ちた人なのだろうと思っていたものだ。櫻井がキャスターを降りると発表した時はとても残念だった。ところがそれからしばらく経ち、櫻井は極右の筆頭格として言論界で幅を利かせる様になった。先日のNHK日曜討論で久しぶりにその姿を見かけたが、その忌々しい語り口調で、民主党に対する悪辣なデマを撒き散らしていた。悪貨は良貨を駆逐するという時代をリアルタイムで生きていると実感する。