チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

まわるまわるよ時代はまわるけどそんな時代もあったねと話せる日は俺には来ない。

昨日から延々と小雨が降り続いていたのだが、今朝になりようやく止んだ。午後からまた降りだすらしいから憂鬱だ。昨日はそんな冷たい雨降りの中を最寄りのハロワまで歩いて行った。最近は専ら都市部のハロワまで遠征する事が多かったので、管轄のハロワに行くのは久しぶりだった。久しぶりと言っても数週間の事だが、それでもロード・トゥ・ハロワの風景を眺め行くと、途中のコンビニが潰れていたり、テナントが空き室になっていたりと、意外な程の変化があった。ハロワの中の様子も少しだけ変わっていたし、心なしか利用している人も少ない様に思えた。尤もこれは単に雨降りだったからかも知れないが、数字の上では有効求人倍率が改善している事だし、ハロワの利用者自体が減った可能性もある。俺がスタックしている間に世の中はめまぐるしく変わっていくのだなぁと痛感し、一層孤立感を募らせてしまった。ハロワの中は暖房が効いており、ヌックヌクで長居すると暑いくらいだった。

雨が降っていたので当然傘を差して行ったワケだが、ハロワの傘立てに挿す際に、また例の傘問題が想起された。挿されていたのはほとんどがビニール傘で、どれもデザインが多少異なるとは言え、無個性で一見して区別が付かないものばかりだ。これでは誤認する可能性がなきにしもあらずだし、そういう状況は盗難する輩にしてみれば好都合だろう。その中で柄の部分に目印代わりと思しきカバーを被せている傘を見つけた。やはりそういう配慮は必要だろう。俺の傘はそこに挿してあったどの傘よりもボロ傘だったから、誤認や盗難の心配は無いだろうとは思ったのだが、一応の目印として丸めたティッシュを突っ込んで置いた。その傘が俺の人生そのものの様でなんだか切なかった。

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