チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

清々しいほどのキ印と遭遇して、僕がすべきだったかも知れない事について考えさせられた。

昨日、真っ昼間に近所のスーパーに行ったら、久しぶりに清々しい程のキ印と遭遇した。レジで待たされるのに痺れを切らし、バイトのレジ打ちのおばちゃんに対して、人目を憚る事無く罵声を浴びせ始めたのである。その時間帯は割と混みあう時間で、レジで並んで多少待たされるのは日常茶飯事なのだが、キ印にすればそんなのお構いなしだ。バイトのおばちゃんにとっては不可抗力なのに、難癖を付けられて可哀想だった。

そのキ印は見たところ50代の薄汚く見窄らしいおっさんで、その顔付きはヘイトデモに参加している連中然とした悪意剥き出しの醜さで、およそ社会人のそれではなかった。尤もこの評価はあくまで僕の独断と偏見によるところが大きいのだが。僕も隣のレジで並んでいたところで、目と鼻の先でそんな光景が繰り広げられたものだから、胸糞悪くて仕方なかった。

しかし、店と直接的に何ら利害関係が無いとはいえ、自分はこういう時にただ傍観していて良いものかという気持ちにさせられた。キ印の言動如何では、店の責任者か、或いは警察の出番という事になるだろうが、それ以前の段階で、何の責任も無いバイトのおばちゃんが言われっぱなしというのも、義憤に耐えかねてしまう。そうかと言って、下手に関わってキ印に目を付けられでもしたら、無用に厄介毎を抱えてしまう。キ印に刃物とはよく言ったもので、どういう素性の人物か分かったものでは無いからだ。

そんな事を考えながら、自分の会計が終わるのを待っている間に、件のキ印はブツブツ呟きながら店を出て行った。敷居を跨げば七人の敵どころの騒ぎでは無いキ印に溢れているこのイカレた時代へようこそ。

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