チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

ジョス・ウェドン監督作「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」("Avengers: Age of Ultron" : 2015)[BD]

平和維持を目的として創造されたプログラム「ウルトロン」による人類絶滅の企てを、アベンジャーズが瓦解の危機を乗り越えながらも結束し、阻止に導く様を描くスーパーヒーロー作品。

 

アベンジャーズ(スターク、ロジャース、ソー、バナー、ロマノフ、バートン)は奪われたロキの杖を追い求めて、東欧の小国ソコヴィアにあるヒドラ研究施設を奇襲する。施設で極秘の研究を行う元シールドのストラッカーは、護衛の兵士達に徹底抗戦を命じる一方、側近には研究に関するファイルの消去を指示し、自らは降伏する事で研究への追求を逃れようと画策する。アベンジャーズは兵士達の猛攻を退け、防御壁を張った施設への侵入を企てる。そこへストラッカーの手により改造人間にされた双子、ピエトロとワンダがアベンジャーズに対峙する。ピエトロは超人的な代謝能力による高速移動でアベンジャーズを翻弄し、バートンが重傷を負う。一方、スタークは施設の動力源を破壊し、防御壁を解除すると内部へ侵入する。スタークは研究室でファイルを回収すると、隠し通路を発見する。ロジャースはワンダの超能力による襲撃を受けながらも、ストラッカーを確保する。スタークは通路の先の部屋で杖を発見するが、忍び寄ったワンダに幻覚を見せられる。スタークはその中で、自分が全力を尽くさなかった為に、エイリアンによって全滅させられたアベンジャーズの姿を見る。スタークが杖を回収すると、アベンジャーズは本部へ帰還する。

アベンジャーズは、施設で遭遇したのが爆撃で両親を失ったソコヴィア生まれの双子で、共に志願して実験台となり、改造人間となった事を知る。スタークはソーが杖をアスガルドへ持ち帰る前に、研究を行うべく3日だけ預かり受けると、ジャーヴィスと共に調査を開始する。ジャーヴィスにより、杖が測定不能な物質でできており、柄の宝石が中に収められたコンピュータを保護している事が判明する。一方、バートンは遺伝学者チョの開発した人工細胞組織による治療を受ける。

スタークはストラッカーが開発していたのが人工知能であり、それが杖の力を応用する事で、平和維持プログラム「ウルトロン」を作る鍵に成り得る事を悟ると、秘密裏にバナーに協力を要請する。バナーはスタークの真意を訝るが、スタークはエイリアンの侵略から地球を守る為に、アベンジャーズに代替し得るウルトロンこそが必要だと主張し、説得する。

解析が難航し、スタークはジャーヴィスに研究を任せ、ビル内で開かれるアベンジャーズの祝勝パーティに向かう。その直後、ウルトロンの統合が完了する。自我を持ったウルトロンは瞬時にオンラインで情報を収集し、自らの置かれた境遇を把握する。ジャーヴィスはウルトロンの敵性を危惧して停止を図るが、ウルトロンは逆にジャーヴィスを破壊し、ロボットでボディを組み立てる。

一方、パーティではアベンジャーズとその仲間達が親交を深め、盛り上がる。予てからバナーを気遣うロマノフは、その思いを伝える。ロジャースは似合いの二人だとバナーに交際を促す。パーティの最中、ウルトロンの意識が遷移したロボットが会場に現れる。ウルトロンはスタークが秘密裏に進めるウルトロンプログラムについて暴露し、更にジャーヴィスを破壊した事を明かすと、ロボット兵でアベンジャーズを襲撃し、アベンジャーズはこれを撃破する。ウルトロンは、進化無しには世界は救えず、アベンジャーズの消滅こそが進化への道と主張すると、ファイルと杖の調査結果をラボから持ち出し、ソコヴィアの研究施設に遷移する。

ソーはスタークの責任を問うが、スタークはウルトロン研究の価値を主張する。ロジャースはアベンジャーズとシールドの目的の違いを説くが、スタークはアベンジャーズの敵がエイリアンだと主張し、団結のみでは負けると説く。

ウルトロンは双子をソコヴィアの教会に呼び寄せる。ワンダはスタークの心を読み、恐怖で自滅するのが分かったと伝える。ウルトロンは自らの目的がアベンジャーズを滅ぼし、世界を救う事だと明かす。ピエトロは10歳の時に自宅のアパートがスターク社製の爆弾で破壊され、両親が殺された事を打ち明ける。双子がウルトロンと目的意識を共有すると、ウルトロンはアベンジャーズを心の中から壊す様にワンダに命じる。

ウルトロンの率いるロボット兵団により、世界中のロボット研究所や武器施設が襲撃される。また、ストラッカーが獄中で殺され、ウルトロンによるメッセージが残される。アベンジャーズはストラッカーに通じる闇の武器商人クロウを追って、アフリカのワカンダ海岸沿いのアジトへ向かう。

しかし、クロウのアジトには双子とウルトロンが先回りして現れる。ウルトロンはクロウが収集した鉱石ヴィブラニウムを買い取る。クロウはウルトロンがスタークと同じ台詞を口にした事で、スタークの仲間だと疑うが、ウルトロンはスタークと比較された事に憤慨し、クロウに襲いかかる。そこにアベンジャーズが駆け付け、スタークはウルトロンと交戦する。双子はアベンジャーズを翻弄し、ソー、ロジャース、ロマノフがワンダに幻影を見せられ、戦意を喪失する。バートンはその手口を察知しており、ワンダを撃退する。ピエトロはワンダを救出し、アジトを脱出すると、ワンダはクインジェットで待機していたバナーの心を操る事で、ハルクを敵性に変え、街を襲撃させる。スタークはウルトロンを撃退すると、バナーの阻止に向かう。

スタークは街で見境なく破壊の限りを尽くすハルクに、対ハルク戦用アイアンスーツを用いて応戦する。ハルクとの戦闘で街に甚大な被害を及ぼし、スタークは苦戦を強いられるが、ワンダの力が解除されたのに伴ってハルクは我に帰る。

騒動が世界中に注目された事で、アベンジャーズはバートンが密かに家族と暮らす人里離れた家に身を寄せる。バートンは一同に秘匿していた妻ローラと二人の子供を紹介する。ソーは幻覚で見た事を確認する為に、その場を離れる。ローラはアベンジャーズで戦うバートンの身を案じ、子供と自分の為に将来を考える様に促す。一方、ソウルにある遺伝研究所のチョの元に、ウルトロンが現れる。ウルトロンはチョが開発した再生クレードルに杖の力を用いる事で、人造人間を作り出す意向をチョに告げ、マインドコントロールする。

バナーはハルクの姿が世界中に見られた事を憂慮し、姿を消すべきだと主張する。ロマノフは自分もまたKGBに作られた暗殺者に過ぎないと明かし、バナーと深い仲になる事を望むが、バナーはそれを拒み、モンスターの自分といても未来が無いと説く。ロマノフはKGBでの訓練の末、不妊手術を受けさせられた事を明かす。

スタークはアベンジャーズを解散に追い込む事が敵の狙いだと説き、戦いを終わらせる為に戦うのだと主張するが、ロジャースはその度に罪も無い人々が犠牲になると反論する。スタークの前に、ヒルから連絡を受けて駆け付けたフューリーが姿を現す。スタークは全力を尽くさなかった為に、アベンジャーズが全滅する幻覚を見せられた事を明かす。フューリーは戦争はスタークの責任では無いと諭す。一方、ソーはロンドン大学でセルヴィグ博士と再会する。

フューリーはウルトロンがヴィブラニウムで何かを作っていると推察するが、その目的は掴めていない事をアベンジャーズに明かす。その一方、オスロにあるネットの世界的中継地点ネクサスの調査により、核の発射コードが頻繁に変更されている事が判明し、ウルトロンから核を保護する何者かの介在が疑われる。一同は、ウルトロンの目的がアベンジャーズを超える人間の体を作る事で進化を果たし、人類を滅亡に追いやる事だと悟る。一方、チョの研究所では、クレードル内でヴィブラニウムの原子が生体細胞と結合し、そこに杖の宝石の力が加わる事で人造人間が誕生する。

ロジャース達はウルトロンの企みを阻止すべく、クインジェットでソウルに向かう。バートンは出発間際、これが最後の任務だとローラに約束する。一方、ソーはセルヴィグと共に洞察の泉を訪ねる。スタークはネクサスへ赴き、発射コードを変更している者を突き止める。

チョはウルトロンの脳と人造人間を接続し、脳データの転送を開始する。ワンダは人造人間を通してウルトロンの心を読む事ができるようになり、ウルトロンの真の目的が世界平和では無く、人類滅亡だと知る。ウルトロンは進化できない者は消滅するのだと説く。ワンダは密かにチョのマインドコントロールを解く。ウルトロンがクインジェットの襲来を察知すると、チョは転送を停止させ、双子はウルトロンと決別する。ウルトロンはクレードルごと人造人間を持ち出し、ロボット兵を率いてトラックで逃走を図る。

ロジャースはチョを救出し、パワーの源である宝石をスタークに届ける様に頼まれる。ロジャースはトラックに追い付くと、ウルトロンと交戦し、ロマノフとバートンが支援する。ロジャースはウルトロンをトラックから引き離し、ロマノフはクレードルを確保するが、ロボット兵がトラックごと空へ運び上げようとする。ロジャースに双子が加勢し、ウルトロンを退ける一方、ロマノフはクインジェットにクレードルを移動させる事に成功するが、その際にロマノフはロボット兵に拉致される。

ワンダはスタークが正しいと思えば何でもすると主張し、クレードルをスタークの元に運ぶ事に反対する。バートンはクインジェットで本部へクレードルを届けると、ロマノフからの暗号連絡を待つ。スタークは発射コードを守っていたのが、記憶を捨てて姿を隠していたジャーヴィスだった事をバナーに明かすと、生物有機化学に長けるバナーに、ジャーヴィスを人造人間に転送する様に要請する。スタークは、ウルトロンはジャーヴィスが自らの能力を上回っている事を恐れたのだと説き、ジャーヴィスにより凶暴性を排除した完璧なウルトロンができると主張する。バナーは同じ間違いを繰り返すだけだと難色を示すが、スタークは繰り返しでは無くゴールだと主張し、バナーを説得する。一方、ウルトロンはソコヴィアの研究施設でロマノフを監禁すると、自らの計画を明かす。ロマノフは暗号通信を試み、バートンがそれを傍受する事で、ウルトロンの拠点が判明する。

バナーとスタークは人造人間にジャーヴィスの転送を開始する。そこにロジャース達が駆け付け、作業を制止する。ロジャース達とスターク達は互いに反目し、争い合うが、そこにソーが現れ、クレードルに雷撃でパワーを注入する。クレードルから、ジャーヴィスでもウルトロンでも無い究極の生命体ヴィジョンが誕生する。ソーはヴィジョンの額の宝石マインドストーンがアスガルドの6石の一つだと明かし、その比類なきパワーを利用できればウルトロンを倒せると主張する。ヴィジョンは命を肯定しながらも、ウルトロンにもまた共感を示すが、全てを消滅させるのが目的ならウルトロンを破壊するしか無いと説き、アベンジャーズに結束して戦う様に求める。

アベンジャーズはクインジェットでソコヴィアへと向かう。ロジャースは市民の安全を優先させ、双子が避難を呼びかける。バナーはロマノフを救出すると、自分がいる事でかえって犠牲者が出る事を憂慮し、退避すべきだと主張する。スタークは教会でウルトロンと対峙し、大量のヴィブラニウムで作った浮上装置で、街ごと上空へ持ち上げた後、大地に衝突させ、その衝撃で人類を絶滅させようと画策している事を知る。

夥しい数のロボット兵が街を襲撃し始めると、ヴィジョンはウルトロンをネットから遮断するが、ウルトロンは街の浮上を開始させる。ウルトロンは進化する為に滅びるのだと説き、戦いが終わった時にこの世に残るのがロボットだと告げる。一方、ロマノフはバナーを強制的にハルクに変化させ、仲間と共にロボット兵の撃退に駆り出す。バートンは、ウルトロンの目的を知って自責の念に苛まれるワンダに、アベンジャーズとして今なすべき事を説き、奮起させる。

スタークは装置の反重力エンジンを逆噴射させる事で、大地に激突させる目論見だと把握すると、市民諸共、街を破壊する選択を迫られる。その時、フューリーがシールドと共にヘリキャリアで駆け付け、浮上した街に救命艇を送り込む。アベンジャーズはロボット兵を退けながら、市民の脱出を支援する。

更にアベンジャーズは反重力エンジンを起動させぬ為に、ロボット兵から装置を死守する。スターク、ソー、ヴィジョンはウルトロンを追い詰め、ハルクが彼方へ殴り飛ばすと、ロボット兵は一斉に逃走を始める。ロマノフはハルクを鎮めようとするが、そこにウルトロンが奪取したクインジェットで襲撃を始める。バートンは逃げ遅れた子の救出に向かう。

スタークは街の底面から、ソーは地上の教会から、同時に装置を破壊に導く事を企図する。クインジェットの機銃掃射がバートンに迫ると、そこにピエトロが駆け付け、身を挺してバートンと子供を庇って死ぬ。ハルクはロマノフをヘリキャリアに運ぶと、クインジェットに飛び移り、ウルトロンを投げ落とす。ワンダは落下したウルトロンから心臓を取り出し、息の根を止める。

その直後、ロボット兵の残党が装置を起動させ、街が落下を始める。ヴィジョンがワンダを街から救出すると、スタークとソーは装置にエネルギーを注ぎこみ、衝突前に街を粉砕し、破壊する。人類は辛うじて危機を脱する。ロマノフは引き返すようにバナーに促すが、バナーはクインジェットのステルスモードを維持し、消息を絶つ。

残り一体のロボットに遷移したウルトロンの元にヴィジョンが現れる。ヴィジョンは人間の欠点をも魅力であり、滅びゆく運命だとしても、永遠に続くものは美しくないと説き、アベンジャーズに留まる事を告げ、ウルトロンを消滅させる。バートンは任務を終え、家族の待つ自宅へ帰還する。

チームは新たなアベンジャーズ施設へ移る。ロマノフは尚も消息不明なバナーを慮り、フューリーはバナーを勧誘したロマノフに手持ちのコマでやり繰りするしか無いのだと諭す。ソーは数年の間に4つのインフィニティストーンが現れたのが偶然では無く、何者かに踊らされているのだと説き、マインドストーンをヴィジョンに託すと、敵の正体を探るためにアスガルドへ戻る。スタークもまたアベンジャーズを一時離脱する。ロジャースはロマノフと共に新たなアベンジャーズを指揮する。一方、臣下の相次ぐ失態に業を煮やしたサノスは、ガントレットを装着すると、自ら対処に乗り出す意向を示す。

 

 

本作も劇場で観てきたので二回目の鑑賞。言わずと知れたハリウッド最高クラスの贅沢極まるスーパーヒーロー大作なのだが、これだけ錚々たるメンツが揃っていると、それぞれに見どころを作るのもさぞかし難儀な事だろうと思う。それでも全体のバランスを失うことなく、上手く纏め上げているのは流石だし、300億円を超える制作費を投じているだけにボリュームも相当なものだ。しかし、ヴィジョンの出で立ちには度肝を抜かれてしまったな。アベンジャーズは皆、スーツを着たり、或いはCGで描かれたりしているのだが、ヴィジョンはツルッとしていてもろに塗っている感がハンパない。今までジャーヴィスとして声だけの出演だったポール・ベタニーが、ようやく実体として登場したのだが、このビジュアルには戸惑いを禁じ得ない。それに他のメンバーと比べて、ヴィジョンだけ圧倒的に強すぎてバランスが取れない様な気がするのだが、これからどうなるんだろう。肝心のウルトロンとの戦いより、アイアンマン対ハルクの一騎打ちの方が見応えがあって、こちらの方がクライマックスだったなぁ。GWに「キャプテンアメリカ/シビル・ウォー」の公開が控えており、断然楽しみなのだが、アベンジャーズのフランチャイズはどうなっていくんだろう。全部をフォローしていくのは楽しみでもあり、大変でもあるな。

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