チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ダイバージェントNEO

ロベルト・シュヴェンケ監督作「ダイバージェントNEO」("The Divergent Series: Insurgent" : 2015)[BD]

シェルターで外の世界と隔絶し、派閥システムにより統治された街の真実を暴くべく、異端者(ダイバージェント)として覚醒した女が奮闘する様を描くSFアクション作品。

 

世界が荒廃した後、生き残った人々はシェルターで外部の汚染から隔絶された街で、適性に応じて「博学」「勇敢」「平和」「高潔」「無欲」のいずれかの派閥に属する事で、秩序ある平和な社会を実現していた。「博学」のリーダーのジェニーンは「無欲」が担う政権を奪取しようと画策するが、「異端者」として覚醒したトリス・プライアーがそれを阻止する。トリスはジェニーンに心を操られていた「勇敢」のフォー、ピーター、兄で「博学」のケイレブと共に、「博学」本部から脱出すると、追跡を逃れ、街から遠ざかる。

ジェニーンは「勇敢」を装った「異端者」グループが「無欲」を攻撃した様に見せかけ、派閥システムの秩序が脅かされていると民衆に説き、逃亡中の「異端者」を発見し、裁きにかける意向を示すと共に、評議会のリーダーとしての権限で外出禁止令を発出する。ジェニーンは平和の実現が理想では無く、民衆の使命だと主張し、平和を脅かす「異端者」と闘う必要性を説く。

トリス達はジョアンナを長とする「平和」の村に身を寄せる。トリスは両親を喪った事と、「博学」本部襲撃時にやむを得ずウィルを殺した自責の念に苛まれ、悲しい過去と決別して生まれ変わるべく、髪を短く切る。その後、トリスは村で束の間の穏やかな暮らしを送る。フォーの父マーカスは、トリスの母親ナタリーが命を落としたのは、ジェニーンからある物を守るためだとトリスに明かす。その頃、プライアー家で発見された先祖から伝わる箱がジェニーンの元へ届けられる。ジェニーンはその箱に記録された祖先からのメッセージにより、社会を破壊する「異端者」の排除が可能になると説き、箱を開けられるのが「異端者」だけだと明かすと、配下の「勇敢」の部隊に「異端者」を探し出す様に命じる。

フォー達は「異端者」が「無欲」を襲撃した様に吹聴されている事を知り、「勇敢」の仲間達の居所を掴み次第、出発する事を企図する。そんな折、トリスと反目するピーターは、トリスが両親を見殺しにしたと詰る。トリスは憤慨し、ピーターに襲いかかるが、フォーがそれを制止する。ジョアンナは暴力を振るった者が去る掟を告げ、一同を咎めるが、フォーの要請でもう一度だけチャンスを与える。ジョアンナは愛する人を殺され、傷付いているトリスに同情を寄せ、ジェニーンを殺しても母は戻らないと諭す。

その直後、ジェニーンの命を受けたエリック、マックス率いる部隊が「異端者」の捜索にやってくる。エリックはジョアンナを脅迫し、捜索への協力を強要すると、住民を一箇所に集めて検査装置で一斉に「異端者」の捜索を開始する。ジョアンナのオフィスで身を隠したトリス達は、密かに逃走の機会を窺うが、ピーターが裏切ってエリックに居場所を知らせる。トリス、フォー、ケイレブは部隊から銃を奪取すると、村から脱出を図る。トリス達は銃で部隊を退けると、その隙に走行中の貨物列車に乗り込み、追跡から逃れる。

トリス達は車内に潜んでいたエドガーら「無派閥」の集団と遭遇する。列車から降りる様に強要されたトリス達はやむを得ず集団と闘争し、留まろうとするが窮地に陥る。その時、フォーは自らの素性を明かす。それを知ったエドガーは、トリス達をフォーの実母イヴリンが指揮する「無派閥」のアジトへ招く。

フォーは縁を切った後、久しく連絡を取っていなかったイヴリンと再会する。イヴリンはフォーの実父が暴力を振るう人だった為に、フォーを置いて完全に姿を消すしか無かった事を明かす。イヴリンはフォーと再度関係を築く為に連絡した事を明かすが、母を亡き者として考えてきたフォーは、その理由が自分を「無派閥」の軍隊に引き入れる為だと説く。イヴリンは特定の派閥が支配するシステムを終わらせ、人々をフェンスに囲まれた牢獄での暮らしから解放する為に、旧知のジェニーンを殺す意思を明かすと、異端者のトリスがジェニーンにとっての脅威だと説き、戦争の準備ができている事を明かす。イブリンに不信感を抱くフォーは、ジェニーンを排除した後に誰が権力を握るのか問い、戦争が自分の為だと喝破する。イヴリンは「勇敢」の仲間が高潔の本部に隠れている事を明かし、「無派閥」と組む事で無敵になると諭すが、フォーはそれを拒むと、翌日には出て行く意向を伝え、イヴリンと決別する。トリスはフォーの気持ちを慮り、またフォーは母について隠していた事を詫びる。

翌日、トリス達はアジトを発ち、「高潔」本部へ向かう。程なく、ケイレブは「博学」を襲ってジェニーンを殺す計画に賛同できない事を明かし、「無欲」へ戻る意向を告げて、トリス達と別れる。「高潔」本部に到着したトリス達は、「勇敢」の仲間達と再会する。しかし、二人は「高潔」の者達に「無欲」の襲撃犯と疑われ、拘束される。「高潔」のリーダーのジャックは、二人が評議会において「博学」主導の元、裁判にかけられる事を明かす。フォーは裁判が「博学」では無く、「高潔」により行われるべきだと主張し、「高潔」の入会儀式で使用される自白導入剤で疑いを晴らす様に促す。ジャックがそれに同意する一方、トリスは反対するが、フォーが押し通す。

まずフォーが導入剤を用いた尋問を受け、ジェニーンに操られていた事、トリスに救われて「博学」本部を脱出した事を明かし、「無欲」襲撃の容疑を晴らすと、襲撃がジェニーンにより企図された事が判明する。次にトリスが尋問に臨み、「異端者」である為に操られなかったものの、両親を見殺しに、更にやむを得ずウィルを殺してしまった事を明かし、親友のクリスティーナに知られてしまう。トリスは自分のせいで周囲の人が不幸になり、自分が許せないと涙ながらに嘆く。一方その頃、「博学」本部では連行された「異端者」達への箱の実験が繰り返されるが、皆耐え切れずに死亡する。ジェニーンは「異端者」にも優劣があると悟り、最強の「異端者」を見つけ出す様に部隊に命じる。

その夜、「高潔」本部にエリック、マックス率いる部隊が急襲を仕掛け、特殊な弾丸で住民を昏睡させていく。銃撃を受けつつも難を逃れたトリスは、反撃を企てようとするが、エリックに発見され、拘束される。トリスが装置により完全な「異端者」だと感知されると、エリックは「博学」本部へ連行しようとする。その時、フォーが「勇敢」の部隊を率いてエリックの部隊を制圧し、トリスを救出する。フォーはエリックを射殺する。

フォーは「無派閥」と組む事で、ジェニーンに対する反撃を決意すると、「勇敢」の部隊を率いて「無派閥」のアジトに移動する。一方、ジェニーンの元へ逃げ帰ったマックスはトリスが完全な「異端者」だった事を知らせる。ピーターは新政権におけるポストを与える事を条件に、トリスを探し出す策をジェニーンに進言する。ピーターはトリスの弱点が「無欲」生まれだと指摘し、情に訴えかける様に説く。

程なく、エリックの部隊襲撃時に弾丸が埋め込まれた者の内、クリスティーナを含む三人が誘引され、トリスを引き渡さなければ、毎日死者が出ると警告し、飛び降り自殺を図ろうとする。トリスとトーリでクリスティーナともう一人を救うが、一人を助けられずに死なせてしまう。トリスは自分のせいで犠牲者が出るという思いを強める。

その後、弾丸に導入剤注入器と発信機が備えられており、更に自衛本能も持ち合わせている事から、摘出が困難だと判明する。エドガーはトリスを引き渡して時間を稼ぐべきだと提案するが、「勇敢」の一同の反対に遭う。フォーはトリスがジェニーンの要求に応じるつもりだと察すると、自殺を止める方法を突き止める決意を告げ、制止する。フォーはトリスを死なせない事を約束し、二人は愛を確かめ合う。

夜明け前、トリスは一人でアジトを抜けると、「博学」の本部へ赴き、拘束される。その後、フォーはトリスが「博学」へ向かった事を悟り、イヴリンの制止を振りきって単身トリスの後を追う。トリスはピーターに連れられ、箱の実験室へ入る。ピーターは5つの実験をクリアするのが目的であり、これまでの被験者が皆死んだ事を明かす。ジェニーンに実験に臨む様に命じられたトリスは、ピーターから銃を奪い取ると、ピーターを人質にとって自殺を止める様に要求する。しかし、ジェニーンがピーターを見捨てた為、トリスは自らの頭に銃を突き付け、自殺を図ろうとする。そこへケイレブが現れ、トリスから銃を受け取る。ジェニーンが5つの実験をクリアするまで自殺は続くと告げると、トリスは已む無く実験に臨む。

仮想空間における「勇敢」「高潔」「無欲」「博学」の実験を終了した段階で、トリスの身体が危険な状態に陥ると、ジェニーンはケイレブの進言を受け、実験を中断し、翌日に回す様に指示する。トリスは独房で静養させられる。そこにケイレブが訪れ、平和を守る為に最後の肉親を犠牲にする、それがすなわち「無欲」だと説くと、両親が祖先の箱を自宅に隠していたが為に「無欲」が襲撃された事を明かし、両親の死が自業自得だと主張する。

その後、ピーターはトリスを再び実験室に連行する。その途中でトリスはフォーが独房に監禁されている事を知る。その直後にピーターは警備隊に悟られぬ様にトリスに薬を注射する。 トリスは最後の実験「平和」に臨むが、その最中に生体反応が途絶える。ジェニーンは当惑し、トリスを蘇生させる様に命じるが、程なく死亡が確認される。トリスこそが完全な異端者であり、実験が成功すると確信していたジェニーンは激しく落胆し、新たな被験者を見つけ出す様に命じる。

ピーターはトリスを実験室から搬出すると、フォーに死を確認させる。その時、トリスは息を吹き返す。ピーターは一計を案じ、トリスに麻痺薬を注射する事で、ジェニーンを欺いた事を明かす。フォーは事態がジェニーンに発覚する前に脱出を試みようとするが、トリスは箱が「異端者」を滅ぼす物では無いと悟り、取り戻すべきだと訴える。フォーはピーターに、制御室で認証システムに侵入し、実験室のドアを解錠する様に依頼する。ドアが開くと、トリスとフォーは警備隊を退け、実験室に入る。その頃、アジトでは全員の弾丸の摘出が終わり、「博学」本部への出撃態勢を整える。

トリスは箱を開ける為に、最後の実験に臨む意向を示す。フォーは扉をロックし、実験中のトリスを警備隊から守護する。仮想空間でトリスの前にもう一人の敵性トリスが現れ、トリスの本性が人殺しであり、死んだ方が世の為だと説く。トリスはその挑発に乗らず、自分を赦すと告げる。程なく、警備隊はロックを解除し、実験室に突入すると、フォーを銃撃して退け、実験中のトリスに迫る。その時、トリスは敵性トリスを打破し、実験を終える。

箱が開くと映像が現れ、フェンスの外の者と称する女によるメッセージが再生される。女は外の世界が戦争で廃墟と化した後、人類が失われた人間性を取り戻す事を願って、平和を守る派閥システムと共に街を作った事、それを超越する「異端者」の出現が実験の目的であり、「異端者」こそが人類存続の鍵である事を明かす。更に女は、実験が成功した今、皆を隔離から解放する時であり、フェンスの外で仲間が待っていると告げる。

トリスはジェニーンが「異端者」を誤解していたのであり、希望だと説く。しかし、ジェニーンはメッセージを認めず、誰にも真実を知らせぬ様に箱を処分し、トリスとフォーを殺す様に部下に命じる。そこにイヴリンが率いる部隊が駆け付け、「博学」本部を制圧すると、ジェニーンを拘束し、連行する。ケイレブもまた連行される。

その後、街中に箱のメッセージが流される。真実を知った全ての派閥の住民は、皆歓喜し、一斉にフェンスに向かい始める。程なくフェンスのゲートが解放される。イヴリンは勾留されたジェニーンの部屋を訪ね、尚もメッセージに不信感を抱くジェニーンを背後から射殺する。

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