チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

恋するポルノ・グラフィティ

ケヴィン・スミス監督作「恋するポルノ・グラフィティ」("Zack and Miri Make a Porno" : 2008)[DVD]

経済的に困窮した男女が、自前のポルノ作品で一山当てるべく、仲間を募って製作に乗り出す様を描くロマンチック・コメディ作品。

真冬のペンシルバニア州モンロービル。幼馴染のザックとミリーは、肉体関係の伴わない友人として、アパートで同居生活を送っている。ザックはモールに併設されたカフェのバイトを生業としているが、少ない稼ぎの上に浪費が祟り、光熱費と家賃の支払いに窮している。

二人は感謝祭の前日に催される高校の同窓会への出席を決める。当日、ミリーは容姿に優れた同窓生ボビーの気を引きたいと考えており、閉店間際のザックの店で衣装の選定に苦慮する。そんなミリーの着替えの様子を、客として来ていた少年二人が盗撮し、生理用パンツを着用した尻をばばパン姿としてネットにアップする。そうとは知らず、ミリーは意気込んで身なりを整えるが、出発直前にアパートの水道が停められる。

会場に着くと、ミリーはLAで独身暮らしいうボビーと再会し、関係を迫る。一方、ザックはボビーの同伴で来たというゲイポルノ男優ブランドンと出会う。ミリーはボビーを誘惑して自宅に招こうとするが、そこにザックとブランドンが合流すると、ミリーはボビーがゲイである事を知って落胆する。更にブランドンから、ばばパン動画がネットで拡散している事を知らされ、ミリーは激しくショックを受ける。

ザックは傷心のミリーを連れて帰宅するが、その直後に電気まで停まる。二人は光熱費を支払う目処も立たず、バーに身を寄せ、管を巻く。ザックはミリーに売春を勧める。ミリーは金に困った女が取り得る道は売春かポルノへの出演だと嘆く。ザックはそこでポルノ製作を発案する。ザックはミリーの両親が共に他界している事から、世間体への配慮も要らず、迷惑がかからないと説き、最低でも同窓生1000人が見たがる為にそれだけ金になると主張する。ザックは他人とのセックスに気が進まないのなら自分が相手になると提案するが、ミリーは兄弟の様な存在のザックとのセックスに難色を示す。ザックは金の為だと自分に言い聞かせ、仕事として演技をするだけだと説得を試み、ミリーは応諾する。

ザックはカフェの同僚ディレイニー資金調達とキャスティングの仕事を持ちかける。ディレイニーはそれを引き受け、身銭を切って協力する。ザック達は早速、ゴミ溜めと化した倉庫を撮影スタジオ用に借り受ける。ザックは自らが所属するアイスホッケークラブで知己のディーコンにカメラマンを依頼する。ザック達は名作映画に因んだタイトルを考案すると共に、男優と女優のオーディションを行い、個性的な才能を持つレスター、バリー、バブルス、ステイシーを採用する。

ザックは作品名をスター・ウォーズをパロディ化した「スター・ホアーズ(売春婦)」と題して、それぞれに配役を決定する。ザックは出演者が皆、二人とセックスする設定だとしながらも、ミリーには気を遣って一人に留める。ミリーは自分だけがザックのみが相手なのは不公平であり、レスターともセックスをして自分の役割を果たしたいと主張する。

衣装とセットの準備が整い、一同は撮影のリハーサルに臨む。ザックは早々と手応えを感じ、続編製作への野望を抱く。翌日から本番撮影を開始する運びとなり、一同は解散する。ザックとミリーは互いに知り合って20年で、初めてのセックスをするに当たり、心構えを尋ね合う。ミリーはセックスをした後も二人の関係が変わらない事を確認し、ザックはお互い様だと応じる。

翌日、集合したザック達は取り壊しが行われている倉庫を目の当たりにする。ザック達に倉庫を貸した管理人はペテン師で、予てからマンション建設は決まっており、土地は譲渡済だという。ザック達はセットと機材を全て失い、ザックの店で失意に暮れる。ザックはアパートから追い出される破産直前で、更にディレイニーへの返済も抱えており、負け犬人生だと嘆く。その時、ザックは店長が店員のサボり監視の為に仕掛けたカメラを転用する事で、店内を舞台にしたポルノ撮影を思い立つ。

ザックは即製で脚本を仕上げ、翌日の閉店後から早速撮影を開始する。カフェならではの特殊効果を交え、ステイシーとレスターのファック、バブルスとバリーのファックを徹夜で撮り終え、初日の撮影を無事終える。翌日、ザックとミリーのシーンを迎え、二人は意を決して臨むが、ポルノとしては控えめな恋人同士の様なセックスで撮影を終える。ディーコンらには物足りなさを指摘されるが、二人は出来に満足する。

翌日、アパートの電気と水が突然復旧する。そこに仲間達が駆け付け、皆で金を工面して一ヶ月分の支払いを済ませた事を明かす。仲間達は皆、役をくれた二人に感謝を伝えると、撮影を一日中止し、打ち上げを開く事を提案する。一同は酒を飲んで、それぞれにハメを外して楽しむ。ザックとの撮影を控えるステイシーは、ミリーを気遣い、撮影前に緊張を解す為にザックとセックスする可否について相談する。ミリーは戸惑いながらも、ザックにその判断を委ねる。ザックはステイシーに誘われ、ミリーとの間に気不味さを抱えたまま寝室へ向かう。

翌日、ザックはミリーのシーンのカットを決め、ステイシーとの撮影の準備を始める。そこにミリーが駆け付け、レスターとの撮影に応じる意向を示す。ザックはミリーにその真意を問い質す。ミリーは自分を他人とセックスさせない様に強要する理由をザックに尋ねる。ザックはミリーの気持ちを考慮した為だと応えると、ミリーが自分に嫉妬しており、腹いせでレスターとセックスしようとしているのだと指摘する。ザックは初めてのセックスで互いに確かな物を感じ取ってしまったのだと説くと、ミリーがレスターとセックスしないで済む様に「愛している」と告げる。ミリーはそれで二人の関係が終わりだと主張する。ザックは撮影を投げ出し、ミリーの前から姿を消す。

三ヶ月後、町を出たザックは露店で日銭を稼ぎ、ディレイニーに小切手で返済を続ける。ある夜、ディレイニーが露店にザックを訪ねてやってくる。ディレイニーは抱えていた係争で和解金16万ドルを得た事を明かす。更にディレイニーは、ストーリーのつじつまが合わない為に映画が未だ完成していない事を明かし、返済の免除と引き換えに、映画の出来栄えに関して感想を聞かせる様に請う。

ザックはディレイニーの自宅に招かれ、編集を続けるディーコンと再会する。ディレイニーはミリーがレスターとのセックスを拒否した為に、結局撮らず終いになった事を明かすと、頑張れば何かをやり遂げられると教えてくれたザックとミリーに感謝する。ザックはディレイニーに促され、その足でアパートへミリーに会いに行く。ザックはステイシーとセックスしなかった事を明かし、勇気を持って気持ちを伝えるべきだったと嘆く。そこにザックの代わりに同居しているレスターが現れる。ザックは面食らうが、レスターは一人では家賃が払えないミリーを助けただけで、セックスはしていない事を明かす。ザックはミリーと和解した後、セックスで愛を確かめ合う。

その後、ザックとミリーは結婚し、ディレイニーが出資・設立した、カップルの愛をプロの技術で記録するポルノ製作会社ニガーリッチ・プロダクションの共同創立者となる。

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